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プロジェクト ザ・ガーデン-開拓編③-

土壌改良第一弾開始!

2023年の秋に肥料撒きを行った。なぜそのタイミングだったのか?
牛糞発酵肥料として売られているものは、100%発酵していないと果樹の根の発育に障害をもたらす。私は市場で売られている肥料の発酵度合いを信用していないので、さらに6か月間ほど地表に薄く撒いて発酵を促したわけである。

そして肥料の発酵が終わったら、ユンボ(油圧ショベル)を導入して地面を掘り返していくのである。なぜそんなことをするのか?

私が購入した土地は元田んぼであり、地下30cmくらいのところに岩盤層がある。これが水はけを悪くしている元凶であり、これを崩さなければならないからだ。果樹栽培は水はけが命であり、当面は水はけをよくするための土壌改良がメインとなってくる。
(水はけのあまりよくない土地で育つ果樹は生育が悪く、果物もすぐ割れて商品にならないから)

この赤茶色い層が岩盤層です

ユンボ投入!

そこで、土を掘り返すにはユンボを投入すべきと頭ではわかっている。
が、どこから借りるの?どうやって自分の畑まで持ってくるの?どうやって操作するの?ってところから初心者は始めなくてはいけない。

まずサクランボの師匠に声をかけ、1週間だけユンボを借りることができた。
と同時に、ユンボを自分の畑までもっていくために2トン車(ユンボの積載車)も同時に借りなければならない。

私はユンボを運転したことがないので、まずは2トン車へのユンボの積載&降し方法を教わった。
これが超怖い。やらなくてもいいことなら、絶対やりたくない。
2トン車に2本の橋げたをかけて、その上を行き来することになる。グラグラ揺れるし、めちゃくちゃ不安定で橋げたから落ちそうだし、運転は慣れてないしで、頭禿げるかと思うくらい落下の恐怖にビビりながら、なんとか自分の畑にユンボを投入することができた。

とにかく掘る掘る掘る!掘りまくる

ようやく畑を掘る準備ができたところで、私はもうユンボの積載&降しで精神的に疲れ果てていた。だが自分がやらないと何も一向に進まない。自分の畑の広さ(6000㎡)に途方にくれながら最初の穴掘りを始める。約50cmの深さで畑を全部掘り起こしていく。(これを天地返しという)

で、実際にやってみる。
ユンボを思い通りに操作ができず、ひたすらユンボのシャベルを上下左右にガチャガチャ言わせ、無駄な操作ばかりが積みあがる。天地返しの作業が全く進まない。
午前中の4時間で畳4枚分くらいしか堀進まない。
自分の無能に不甲斐なさを感じ、久しぶりに落ち込む。
さらに一週間でこの広さを掘り進めなければいけないかと、絶望する。

これで約8割ぐらい掘ったかな

1人で1週間で作業を終わらせるのは無理だと悟り、援軍をG社に頼んだ。
もう一台ユンボをレンタル業者から借りてきて、2台で天地返しをやることにした。
追加出費(1台1日1万円、計4万円)は痛いが、のんびりやっている暇はない。

G社の社員のユンボの使い方を見て、自分でも真似してやるようにした。
そして1日かかってようやくユンボの運転と天地返しのやり方のコツを学ぶことができた。とにかく“慣れ”が必要で、何も考えずユンボが自分の手足のように動かせるようになったのはそれから、3日後だった。

結局6000㎡の土地を天地返しするのに5日ほどかかった。(ユンボ1台で2日間+ユンボ2台で3日間)

最初は無理だと途方に暮れていたことでも、結局なんとかなるものだとこの歳で実感。
若干無謀に思えるようなことに挑戦し続けるのは、シンドイけど充実感もあるのが痛しかゆしの50代です。

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