AizawaDevue

55歳。体力も能力も経験もゼロから新しいビジネス(農業)をスタートします。小学生の頃に…

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55歳。体力も能力も経験もゼロから新しいビジネス(農業)をスタートします。小学生の頃に夢描いていた生活 ”好きな時に好きなことをする”を実現できるかどうか最後の挑戦です。Noteにはその挑戦の記録を残していきます。

最近の記事

プロジェクト ザ・ガーデン-移住編①-

田舎に馴染むのって、そんなに簡単じゃない! この土地に来て、もうはや2年。 しかしながら、全くと言っていいほど地元との繋がりがない。 隣で畑をやっている爺さんは、雑草を早く刈れとよく俺に言いに来るが、 普段会った時、俺から挨拶してもマル無視。 そもそも俺はよそ者だし、地域にもまだ根付いてないし、自分の畑も満足に管理できていない都会から来た厄介者扱いなのはしょうがない。 周囲に馴染めず疎外感を感じ、モヤモヤしながら農作業をしている時、俺は心の中で常にこう思っている。 「ど

    • プロジェクト ザ・ガーデン-開拓編②-

      乗用草刈り機登場! これこそ文明の利器! サッカーコート1面分の草刈が2時間で終了する。 この乗り物は、ゴーカートのような車の下に回転する草苅刃がついていて、車を運転するかのように雑草が生えている場所を通れば、草が刈れるという優れものだ。 すごい。オフロードをゴーカートに乗っているような気分であっという間に草刈が終了する。重くて熱い草刈機を振り回して汗だくでやっていた今までの苦労はなんだったんだと思うぐらい快適に草刈が終わってしまう。 G社にボランティアで農作業を手伝っ

      • プロジェクト ザ・ガーデン-開拓編①- 

        農地買っちゃった 水田を6反(約6000㎡)購入した。 普通の人にはその広さを想像し難いが、大体サッカー場と同じくらいの広さである。そんな広い農地をド素人がいきなり購入するのは、やはり結構勇気がいるものである。 正直少しビビっていた。こんなに広い農地、一人で管理していけるのか?いやそもそも俺、こんな広い場所で果樹ビジネスなんてやっていけるのか? しかし、もう買ってしまったのである。 後戻りはできない。 やるしかない。 開拓開始 全くの白紙からのスタート。果樹栽培に関し

        • プロジェクト ザ・ガーデン-プロローグ- 

          本プロジェクトの実行にあたりG社の社員全員と、I社社長に大変お世話になっております。この場をお借りして感謝申し上げます。 何故このプロジェクトを始めるのか? 1年以上農業を経験しても、やはり私は農業という言葉が嫌いだ。この言葉から想起されるイメージが相変わらず悪すぎるからだ。農業は田舎でしかできないし、そこは山に囲まれ閉鎖的で、周りを見渡せば高齢者と野生動物しかいない。農作業をすれば、汗だく&泥だらけになり、四六時中、虫と雑草との負けられない闘いがそこにはある。気分転換に

        プロジェクト ザ・ガーデン-移住編①-

          高原通信【農場での冬の過ごし方】11-3月

          冬の仕事 冬は暇だ。 果樹栽培では、基本的に冬はやることがほぼない。 肥料撒きと、樹木の枝の剪定と誘引(おいしい果実を実らせるように木の形を整える)ぐらいしかやることはないのだ。樹木が冬の眠りにつくので、後は春までそっとしておく。 実際にやるとこといったら、 ①ブドウ園とサクランボ園の冬季管理  ‐4ヘクタールに及ぶ圃場にて有機肥料を散布する  ‐樹木に水を散布する仕組み(地下水をくみ取る井戸のポンプから灌漑ホース)の水抜きをする。  ‐何百本と植えられている樹木の剪定と

          高原通信【農場での冬の過ごし方】11-3月

          高原通信【海外拠点編】9月

          ちょっとしたアクシデント 溺れそうになった。 パニックで過呼吸になり、腕も足も鉛のように重く動かなくなった。 ここは岸から200m以上も離れた大波の来る場所。サーフィンで波に乗り損ね、大波に巻かれている最中に命綱(リーシュコード。→サーフボードと自分の足を繋ぐロープ)が切れた。そんな私の状況にはお構いなしにやってくる3m超の大波。何度も海底に引きずり込まれ、息ができずにもがいていたら、パニックになったのである。 サーフボードはとっくにどっか行ってしまったため、自力で岸ま

          高原通信【海外拠点編】9月

          高原通信【海外拠点編】8月

          私には仕事より優先順位が高い活動がある。 所詮、仕事は仕事。 仕事で顧客を喜ばせるためだけに私の人生があるわけではない。なので”自分が一番自分らしくなれている”、と感じる活動をするのが自分にとっては仕事よりも大事。 その活動とは何かというと、高い波が押し寄せるアジアの辺境に、サーフィンに出かけることである。その中心拠点はインドネシアのバリだが、高い波が来る時期によっては、フィリピン、タイ、スリランカ、インドネシアのスマトラ島などに移動して長期逗留する。 そこで、いったいど

          高原通信【海外拠点編】8月

          高原通信【修行編】総括

          結論 私は”農家”が嫌いだ。いわゆる”農家”にはならない。 だが、農業をひとつのビジネスの手段として開発し、お金の心配なく好きなことに集中できる組織が作れそうだと確信した。(時間はかかりそうだが) そもそも儲かるのか? 今回はサクランボ農家に修行に入ったが、ここでの収益の仕組みをざっくりと説明したいと思う。下記の数字は全て平均で丸めてある。 農地は約1.5ヘクタール 収穫期間:25日間 1日当たりの収穫量:280Kg 1日当たりのパート労働力:20人 1日当たりのパート

          高原通信【修行編】総括

          高原通信【修行編】7月

          収穫は楽しくない 私は収穫が楽しい。 木の枝に真っ赤な大きなサクランボが筋子のように実っているのを片っ端から捥いでいくのは爽快感がある。なおかつ、 「これは4Lで、全身赤くてこの農園で一番高く売れる奴だな」パクッ。 「これはちょっとまだピンク色だが、この大きさだとどんな味になっているのだろうか?」パクッ。 「ちょっとカビが発生しているが、この程度は味に関係があるのだろうか?」パクッ。 「2L,3L,4Lの大きさによって味は変わるのだろうか」パクッパクッパクッ 「あー、腹減っ

          高原通信【修行編】7月

          高原通信【修行編】6月

          お客はわかってくれる(はず) 「負け犬になっちゃいけない」 農園主が私にいつも投げかけてくる言葉の一つ。 お客のことを考えず、農協の規格に通すだけの労力しかかけない作り手になってはいけないという戒めの言葉。 甘くて全身赤いサクランボを作るには。 この農園では、限界まで葉っぱを残してサクランボの熟成を促し(糖度20度以上)、苦労してシルバーシート(太陽の反射を利用する)を地面に張り巡らせて、葉っぱの影に隠れているサクランボにも全身の赤色化を促している。しかしながら、サクラン

          高原通信【修行編】6月

          高原通信【修行編】5月

          お客は誰? 農園主:「アイザワさん、君は誰に果物を売るの?」 私  :「えっ?どういうこと?まだ全然決まってないんですけど?」 農園主:「だって、誰に売るかによって、作る果物の品質や数量が変わってくるんだよ。わかんなきゃ売り上げの目標も立たないじゃん」 私  :「・・・」 お客は誰なのか?というビジネスでは至極まっとうな質問だが、農業もそっから入るとは思わなかった。お客が農協か、卸問屋か、直接消費者なのかでは、確かにビジネスモデル自体が大きく変わってくる。普通の農家って、

          高原通信【修行編】5月

          高原通信【修行編】4月

          農家見習い始めました 4月1日から大都市近郊のサクランボ農家へと修行に入った。30年以上も都会のサラリーマン生活をしてきたモヤシおやじが、どこまで本物の農家の仕事に耐えられるか、不安でいっぱいいっぱいだった。 農家に修行に入り、こき使われながら仕事を覚えるというやり方は、あまり今風ではない。農業の仕事を覚えるのには、もっと楽でよい方法はいくらでもある。(農業学校に行ったり、週末だけボランティアで働く等)では、なぜこんな古臭いやり方を選んだのか。それは、実際の農家の働き方を

          高原通信【修行編】4月

          高原通信を読む前に

          初めに 通信を書きたいとは思っているが、正直体がついていかない。伝えたいことはあるのだが、毎日の農作業で体力ゲージがほぼゼロ。そのため書く気力がない。以前に執筆し配布していた通信は、理不尽な職場で相互理解できない外国環境の中、悲惨な状況を愚痴ってそれを書くことだけが唯一のストレス発散であった。 でも今は体力的にはシンドイが、毎日新しい発見をしながら楽しく働いており、ストレスを発散する必要は全くない。 では、なぜまた通信を書くのか? これからずっと一人で仕事やっていくので

          高原通信を読む前に