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ピアノレッスンをアップデートしたい ②

今回は、お稽古としてのピアノレッスンについて

私が抱いている課題感について書いてみたい。


私が小さい頃はクラスのほとんどの女子がピアノ習っていて、

お稽古ごとランキングでも常に1位だった。

最近はどうなのか調べたら、

いまだにピアノは第3位にランキングしている。

(子どもの習い事ランキング2017/リクルートマーケティングパートナーズ社調べ)

実際、うちの小3の息子のクラスでも、

男子の3人に1人、女子は8割程度がピアノを習っていて、

令和になってもピアノの人気を実感する。


先述の習い事ランキングによると、親が子にピアノ習わせる理由として、

・コツコツ努力することを覚えて欲しい

・音感を鍛えたい

といった理由が挙げられている。


実際はどうなのだろう。

なぜそんなに親たちは、我が子にピアノを習わせたがるのか?

おそらく、ピアニストにさせたい、という親は少ないだろう。

むしろ、明確な狙いなどなく、

発表会で可愛いドレスを着て舞台で弾く我が子を見たい、とか

自分もやっていたから我が子にも、といったフワッとした理由が多いのではないか。


そんな親の動機に対して、

先生側はどんなメソッドを用意するのか?

私が、ピアノレッスンに対して一番課題感を感じるのは、

幼少期のメソッドがとてもつまらないことだ。

よっぽど生真面目な子でない限り、

ピアノの練習が大好き!という子にはほとんどお目にかかれない。

難しい楽譜を読むだけでも大変なのに、

「楽譜に書いてある通りに弾きなさい。」

「指遣いが違いますよ」

「音を間違えてはいけません。」

といった制約だらけの世界なのだ。

本来、子どもたちは自由に遊びたい生き物だから、

ピアノの練習が苦行になるのも自然なことだろう。


そうして、せっかくピアノを学ぶチャンスを得ても

名曲が弾けるようになり、ピアノが楽しくなる前に

ほとんどが離脱してしまう。

そして、大人になってから

「あぁ、あの時ピアノをやめずに頑張ってれば良かった・・」

と後悔するのである。


私が言いたいのは、

・何のためにピアノを習わせるのか?を明確にすること

・上記の目的に合ったメソッドを用意すること(先生に出会うこと)

が重要なのに、アンマッチがとても多いのはもったいない!

もし、将来クラシックのピアニストにしたいわけではなく

趣味で楽しめる程度に弾けるようになって欲しいのであれば、

幼いうちから、即興や作曲をメソッドに組み込んでいくことが

もっと広い意味で音楽のある人生を手に入れる上でとても有効だと思う。


もちろん、ピアノという楽器をしっかり鳴らせるようなテクニックを身に付けることは重要なので、

だからと言って、基礎を全くやらなくていいという話ではない。

うまく融合したメソッドを開発してみたい。


次回は、即興演奏とは何か?について掘り下げてみます。



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