和菓子
特別なにかのイベントに行かなくても
美術館 や 旅行 に行かなくても
手のひらの中に【 季節のうつろい 】や
【 美 】【 意匠 】を楽しむことは出来る。
そんな思いで書きました。
💡和菓子 の美しさは、その意匠にある
できうる限り簡略化され、削ぎ澄まされ
洗練されたデザイン。
同じ花であっても、
それを表現する技法は、さまざまだ。
画像は、見ての通り 5月の節句の花だ。
「 練り切り 」「 羽二重 」「 茶巾 」と
趣向を凝らした意匠が楽しい。
💡銘を楽しむ
菓子の銘も、「 菖蒲 」や「 杜若 」といった
単刀直入のものから、
本来は、十二単衣をさし、杜若の別名でもある
「 唐衣 」といった捻った銘から、
波に削られ洗われた小石のような形を模し
波打ちぎわに立つ美しい女性を連想させる
「 みぎわ姫 」といったモノまで、
物語性が高い。
💡「 きんとん 」
きんとん は、そぼろ状にこした餡を
箸を使って綺麗に形づくる定番の 和菓子だが
四季おりおりを連想させる色づかいが楽しい。
💡「 茶巾絞り 」
「 茶巾絞り 」は、布で餡をつつみ
かたち作る技法。
同じ技法でありながら、色使いだけで
こんなに豊かな表現をしてくれる。
それは遠くから見る、山の景色にも似ている。
💡「 おしもの 」
最後に「 押物(おしもの)」という技法は、
生地にすり下ろしたつくね芋を用いた薯蕷製。
ほのかに芋の香りがする、
しっとりとした生地を型に押し込み作る。
現在のような菓子のなかった時代、
千利休の茶会では、
栗、柿といった木の実や
果物、餅、蒸羊、羹、饅頭だけでなく、
昆布 や タコ なども用いられたといいます。
和菓子を季節を楽しむ お菓子 として
生活に取り入れるのも素敵だと僕は思います。
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