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全集中の食事。開けたての香りの妙と生芋こんにゃく

全集中の食事を始めた経緯など

4月に会社勤めを辞めてから全集中の食事を始め、丸1か月が過ぎました。きっかけはささいなことでしたが、予想外の効果が様々ありました。

現在、このまとめを記録しているところですが、会社勤めでさんざん溜めてきた隅っこ家事をちょっとずつ片付けながらの遅筆な私、とりあえず最新の氣付きをフレッシュなうちに上げております。自己紹介も書きかけてはいるのですが、書きたいことがありすぎて脳カオス(笑)。今後書いていきたいテーマと絡めてどう切り取っていこうか考えております。

以前に下記の記事で少し触れておりますが、

食べることに関しての自己紹介を簡単にさせていただきますと、
脳の特性で空腹を感じないという方もいるのですが、私は普通にお腹は空きます。が、食べることよりやりたいことがたくさんあるので、これまでは甘いものを食べて済ませたりすることもありました。現在でも、もし食べずに健康に生きていけるならそうしたいと思う私がいます。それでも、地球と、人と、深くつながって生きるために「生きもの」をカラダに取り込むことが必要なんだとアタマとココロで理解して、日々感謝していただいています。

そんな私が全集中で食事をいただくということを人生で初めてやってみると、毎食ごとに深い氣付きがあり、これまでよりも、食べものを作ってくださった方々への感謝の氣持ちがココロの底から湧いてくるようになりました。ただ腹を満たすだけでなく、食べものから得られる感覚を楽しめるようになっていると思います。せっかくなので記録し、せっかくなのでその氣付きをシェアしてみようと思いこのシリーズが始まりました。

さて、今日は香りについて。
食べるという行為自体にあまり関心がなかったので、いい匂いだなとは思うことはありますが、食べものに鼻を寄せてクンクンするのは、まだ食べれるかどうかを判断するときだけでした。(お腹が負けるかどうかは、臭いだけでは判断できません。)

「開けたての香り」の妙。

フワッと香ればモヤっと認知はしていましたが、最近これを明確に認識するようになりました。

チョコレートのフィルムパックや包みを開封したとき、
コーヒーやお茶のパックを開封したとき、
生芋こんにゃくのパックを開けたとき、
フツフツと煮立った野菜たっぷりの鍋のフタ(*)を開けたとき、

(*穴の開いていない蓋がよき)

フワッと来たら鼻に全集中し、即座に顔を寄せその香りを吸引!(笑)
(集中しすぎてタイミングがズレ、息を吐いてしまうことしばしば。。)

こうした香りや調理中の香りは、支度をしている人だけの特別なご褒美だったんですよね。

少なくとも自分で家事をするようになった30年前から、どれだけの香りをみすみす逃してきたのでしょう。何とももったいない!でも、進化したこれからの私はもうこれを逃すことはあるまい!(笑)

開けたてがいちばん香るのは、香りの成分は揮発するので、密封された容器の中に充満していた香りが、フワッと一氣に放たれるからなんですね。

そして特に、開けたての香りの方が食べているときより圧倒的に勝ると思うものこそ「こんにゃく」です。

かぐわしきコンニャク

先日、東京・奥多摩の御岳山駅から武蔵御嶽神社へ続く参道の途中にある宿坊の無人販売で、ダンナさんから
「ぜぇっっったい美味しいよ。」
と強くおススメされて購入した「刺身こんにゃく」。蒟蒻芋と炭酸ナトリウムだけの、その日の製造日が記された作りたて。
ダンナさんはおいしいものをよく知っていて、露店で売っているものをつい警戒してしまう私は損しがちです。(そしてやっぱり写真を撮り忘れる^_^;)

以前から、こんにゃくは粉末から造ったものでなく、生芋から作られたものを購入していますが、開けた瞬間はかぐわしい香りがするのに、こんにゃくが浸かっていた水を流して本体に鼻を近づけてもこれほどの香りがしないのが不思議です。香りの成分が水溶性なのかな?(未探究)

御岳山から来たこの作りたての素晴らしい香りは私のこんにゃく史上最高
そして、この食感も初めて。わらび餅に近い「ぷるんぷるん」感と、歯切れのいい「もちもち」感。最初の1枚はこれを堪能すべく、なにもつけずにそのままいただきます。

ダンナさんは食感が甚くお氣に召したようですが、私は開けたての香りの記憶があるので噛んでいると時々感じるほのかな香りと共に。ちょっと鼻の好くないダンナさんは「においはしない」と言い張っていました(笑)

何も味付けしないこんにゃくの味を初めて美味しいと思いました。

酢味噌を作って添えていたのですが、強すぎて邪魔になりました。付けるなら田楽の甘味噌を少しだけで充分そうです。もちろんこの刺身こんにゃくが偉大だったからですが、これまでは「ほぼ味がない」と思っていたこの食べものを味付けなしでこれほど美味しいと感じられるようになったのは、全集中の食事で感覚が鋭敏になった成果だと思います。
あまりに美味しかったのでハガキでお礼を書いてお送りしました。また出会えるといいな。

ところで、凝固剤に炭酸ナトリウムも使えることを知らなかったのと、スーパーで購入しているものとなぜこんなに食感が違うのか知りたくなったので、こんにゃくの作り方を調べてみました。

スーパーで売っている生芋こんにゃくの凝固剤は、水酸化カルシウムが用いられているものが多いようです。作り方は難しくはなさそうですが、なかなかの力仕事のようです。蒟蒻芋の重量の3倍以上のお水を含むそうですのでお芋とお水の質で味わいが決まりそうです。食感は練り具合で変わるのだとか。

今までいただいてきた生芋こんにゃくも、香りを湛えた水をたっぷり含んだ瑞々しさとシャクシャク感があり、これはこれで歯ごたえが心地よいです。おでんなどで生芋コンニャクの方が味がよく染みるのはこの、シャクシャク感に秘密ありと見ています(未探究)。
一方、炭酸ナトリウムは、安価で使いやすいけれど日持ちが良くないため、家庭での手作りや作りたての直販などで用いられているようです。

御岳山の手作り刺身こんにゃくの香りは作りたての新鮮さ、食感は練り具合など長年作ってきた宿坊に伝えられてきた「勘=感覚」の味わいなのでしょう。本当に美味しいこんにゃくに感激しました。ごちそうさまでした。

参考:
農産物の上手な利用法(コンニャク(生いも1kg・蒸煮・炭酸ナトリウム)/作り方のアドバイス)/神奈川県
↑こちらの「★コンニャクの保存」の項に、凝固剤として使う水酸化カルシウムと炭酸ナトリウムの保存性の違いについて説明があります。

生のコンニャクイモを入手できれば以外に簡単に作れるようですが、グウタラな私はプロが造ってくださったものをありがたく頂戴したいと思います。機会があれば挑戦してみたいですが、通年で習慣的にできることでなければすぐに諦める根性なしです(笑)

ここまでお読みいただきありがとうございました。何かしらお役に立つことがあれば幸いです。
明日もカラダとココロの声に耳を澄ませ、好き日にいたしましょう

今回のヘッダーは、

武蔵御嶽神社の参道に小さく祀られている五穀豊穣の神様、倉稲魂神(うかのたまのかみ)、通称「お稲荷さま」です。日々の食事に感謝して、先日撮った写真を掲げました。
その近くに大好きな「シャガ」が咲いていました。

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