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どこに価値が発生しているかの話

今日は価値が発生していないところにコストを割くのはやめようという当たり前のお話を。

弊社の次亜塩素酸水を例にしてみる。

次亜塩素酸水を製造し販売をするにあたってかかる主なコストは水道代、原液代、梱包資材代、送料の4つ。この中で水道代と原液代は商品の主の価値ではあるのだが、ぶっちゃけるとコストはさほどかからない。送料もほとんどの取引先は相手様負担であるのでコストとして考えなくていいだろう。問題は梱包資材のコストだ。

梱包資材の仕入原価は商品販売価格の約30%で、中には50%ほどにまで膨れ上がっている商品まである。商品の本来の価値ではない部分にこれほどの原価率がかかっていることは正直言ってよろしくない。

では、商品の販売価格を引き上げれば利益率が高まると思うだろうが、この商材は自社のオリジナル製品ではないため市場価格というものが存在している。言うなれば代理店のようなもので、他社も同じ製品を販売している。付加価値を付けれる部分といえば即納や24時間対応、購入後のアフターフォローぐらいなもので、価格の引き上げに踏み込むまでの価値は付けれず、どうしても価格競争に巻き込まれてしまうのだ。

以上の理由で、価格を引き上げることは難しい。誰だって同じ製品が並んでいたら少しでも安い方を購入するだろう。

では他社はどうやって利益を上げているのか。

この商材を扱っているその多くの会社には本業があり、そのサブ事業としてこの事業を営んでいる。つまり、収入源が別にあるため資本に余力があるということ。なので、梱包資材の大量発注ができ、自ずと仕入単価も下げることができる。また、何年も前から細々と続けている会社が多く、固定客がついているため売上予想が立ちやすく、大量発注に臆することはない。

それに対して弊社は資本が潤沢ではなく、固定客も皆無で、逆に新規営業をするためのコストや広告宣伝費に資金を投入しなければならない。つまり、圧倒的に不利な状況ということだ。

立ち上げ当初は、他社は会社の全勢力を挙げて事業に取り組んでおらず、市場に絶対的強者も存在していないため、除菌剤の市場を取るのは容易いと思い込んでいた。

古くから、勝者の要因は時代によって異なるが、敗者の要因は共通していると言われている。情報不足と慢心だ。情報不足ゆえの慢心と言ってもいいだろう。

弊社はこの敗者の共通項目にしっかりと当てはまっている。それゆえに失敗したのだ。

話が逸れてしまったが、伝えたいことは在庫商売において商品の本来の価値ではないところにコストを割いてしまうといずれはジリ貧になってしまうということだ。資本に余力があり、キャッシュフローが円滑ですぐに在庫を現金化しなくても良い会社は別であるが、弱小企業は間違いなく潰れてしまうだろう。

毎日毎日失敗を繰り広げているが、こうしてアウトプットをすることで自分の脳に刻み込まれ、同じ過ちは犯さないようになるだろう。

今は本当に苦しい時期だが、夢の実現のためにこれからも失敗をし続けていく。

まとめると、浴室乾燥機を使った後にシャンプーやリンスーなどがボトルから漏れる現象は、空気が温められたことによる空気の膨張(熱膨張)が原因らしい。

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