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「お父さん」と「パートナーシップ」

結局、
お父さんに思ってきたこと
お父さんにしてきたことを
男性やパートナーに
無意識のうちにやってしまうんだな

そんな気付き。


今思ったら、
大切にされればされるほど
「お前からの愛なんていらない!」
「ひとりでもやってけるんだ!」
って、やっていた。

それは「誰のおかげでメシ食えてんだ!」
の、私が支配を感じていたお父さんの声に
いつまでも反発していたからだった。

「男性」という「パートナー」に勝手に投影していた。


「私はこれだけやってるんです。」
「ほっといてくれよ。」

そんな可愛くないことばっかり言って
ほんとうの私なんて無能もいいとこだろ
ってくらい、いろいろ欠落していて
それこそ有能な男性に頼らせてもらわなきゃ
なんにもできない人間。

管理という管理はなにもできないし
計画というものをたてることも苦手だしね。
人の気持ちも、あんまりわからなかった。


そうやって
強がって跳ね除けて
恩を仇で返しつづけて
すべてがぐちゃぐちゃになって
堕落していく私を見かねた当時の彼が
とうとう私を突き放した。


「いつまで復讐に人生を捧げるのか」
「復讐が叶った先にあるものは何なのか」

そんな問いかけが
頭の中に入ってきたときに
ハッとした。


そりゃあ、
いつまでも心が満たされるような
幸せなんて感じれないわけだ。

被害者意識がうみだした
「復讐」というエゴの奴隷になり
大切にしてくれる人ですら
突っぱねてしまうんだから。

私の大好きなアニメ、NARUTOのサスケ。

サスケはやっとの思いで
お兄ちゃんのイタチを自分の手で殺して
復讐を叶えたのに、
残ったのは「虚しさ」だった。

両親も
大好きだった頃のお兄ちゃんも
一族の皆んなも
誰一人として帰ってこない、という現実だった。

それ以外のなにものでもなかった。
その「虚しさ」のために
新たな繋がり、
最も親しい友であるナルトや
自分の家族を重ねたくらい
大切に想っていた第七班との繋がりを切った。
同期という、ある種の一族との繋がりを切った。

そうやって自分を自分で狂わせていく。
これが現実社会でも起きているんだなって
私もやってたんだと思うと、
自ら不幸の沼にハマりにいってたんだと
ほんとうに馬鹿らしい気持ちでいっぱいになった。


そして、
被害者意識でいっぱいになって
「自分が一番可哀想」なうちは気付かなかった。
というか、見ないようにしていたんだ。

私も私で、お父さんを傷つけてきた。
言ってはいけないこともたくさん言ってきた。
きっとお父さんの中にトラウマを
植えつけた言動もあるんだろうとおもう。

「だれも産んでくれなんて頼んでない!!」
「だれが育ててくれなんていった?!」
「あなたがお父さんだなんて恥ずかしい!!」

硬くなった殻をさらに硬くしてしまった要因も
たくさんたくさんたくさんあるとおもう。

そんなことにほんとうに気付いたときに
「悪で、闇で、無能で、最低な自分」を
まずは見つけて直視してあげられたこと。

ここまでタッチができたときに
お父さんがたくさんくれてきた深い愛情と
ごめんなさいの気持ちがあふれてきて
涙がとまらなくなった。

どれだけの想いを持ってくれていたのか
どれだけ大切に育ててきてくれたのか
自分がすごく小さくて冷たくて、
どうしよもない気持ちになった。

「お父さん」という「父性」
「男性」という存在への「敬意」

親子ってすごく深い。"私" の象徴だから。



こうやって書くと、
「親への感謝が大切」みたいに
なるかもしれない。

でもね、
ここまでくるのに私は「衝動」という
私に今湧いてくるものを全部受容してきた。

どうしよもない、憎しみ、恨み辛み。
もう一生会いたくない。死に目に会えなくてもいい。
一生許さない。一生嫌いなままでいよう。

そんな「今」私に湧いてくる
「衝動」という「感情」を全部赦した。

その一つ一つが、
感謝や慈悲という感情を湧き起こしただけ。
なぜなら、私自身に「癒し」が起きたから。


ほんとうに、まずは「自分」から。
頭でこころを分からせるようなことをして
綺麗な言葉を取り繕っても
悪魔に取り憑かれ、自分が歪んでいき
挙げ句、他者を呪う「死神」になるだけだ。


汚い、悪魔のような、無能で、最低で、闇で
そんな自分はいないんだと。
自分は、綺麗で、天使で、有能で、光で
そんな自分しかいないと思い込みたくなる。

だから、他者を
汚いものとして、悪魔に、無能に、最低に
仕立て上げて、自分を守りたくなる。

それすらもね、受容した上でね。

こころに湧いてくるものを大切にする。
全部全部全部全部、赦していい。
全部全部全部全部、自分自身だから。
全部全部全部全部、そのまんまでいい。

優しさ / 藤井風

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