パアララン・パンタオ物語を読んで

こんばんは🌙

今回はいわさきかずみさんの「パアララン・パンタオ物語」という本を紹介します。パアララン・パンタオはフィリピンにあるフリースクールであり、私たちV-ACTの訪問先の1つです。著者のいわさきかずみさんがパアララン・パンタオに通い続けた20年間の記録が、この本に書かれています。

私はV-ACTに今年入部したので、まだパアララン・パンタオを含めたフィリピンの訪問先に関する知識が十分ではありません。しかし、この本を読んでパアララン・パンタオやそこに通う子どもたちの実情について学ぶことができました。この記事では、この本を読んだ私の感想を書きます。

私は漠然と国際協力に興味があるという理由でV-ACTに入部したので、詳しい知識を持っていたわけではありません。そんな私がこの本を読んで、まず唖然としました。今まで私が生きてきた環境が恵まれた環境であることは自覚していましたが、世界にこんなにも大きな差があることを改めて感じました。パアララン・パンタオがV-ACTの訪問先であることから、よりこの大きな差が自分に関係があるものとして感じられました。

パアララン・パンタオには、貧困や出生証明書がないなどの理由で小学校に通えない子供たちのための学校です。子供たちの多くがダンプサイトというゴミの山でゴミ拾いをして家計を支えています。もちろんダンプサイトは安全な場所ではなく、危険と隣り合わせでゴミ拾いをしています。子どもが働かないとご飯を食べれないこと、危険を冒さないとお金が稼げないこと、この2つのことが最も印象に残ったとともに、私の環境との大きな差を感じさせました。

パアララン・パンタオの経営は苦しい時もあり、先生に給料が支払えないことから、先生が辞めていくこともありました。それでも開校者のレティ先生は子どもたちのためにこの学校を続けてきました。子どもが勉強への意欲を持っていたとしても、家計を子どもにも支えてもらうために親が子どもの学習を止めてしまうことがあります。親が十分な教育を受けられず、教育の必要性を十分に理解できないために子どもの学習をサポートすることができません。この悪循環を改善していくことが必要であると考えました。

V-ACTは一方的な支援ではなく協働することを理念としているので、「何をすれば良いのか」や「どのやり方が正しいのか」という疑問がいつも私の中にあります。もちろん正解は1つではなく、実際に行ってみて初めてその活動の善し悪しが分かることもあります。この本から得た知識や私が感じたことは、今後私が新たな活動をV-ACTで提案するときに活用しようと考えています。

この記事ではこの本について一部しか紹介できなかったので、是非皆さんも「パアララン・パンタオ物語」を読んでみてください!そして、国際協力や支援とは何かということを皆さんも考えてみてください!

ここまで読んでいただきありがとうございました😊

まい

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