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#200 トランプの枚数?

最近、”カードゲーム”と言えば色々な種類があるようです。”UNO”などは、私が小さい頃はまだお目にかかることもなく、もっぱらトランプがカードゲームの全てでした。”水道管ゲーム”を初めて友達のうちで遊んだ時には,とても感動したものです.(水が漏れるぅ―つっ.レンチ,レンチ)

52枚で足りない時

 親戚が集まると大勢の子供が、一緒にトランプ遊びを始めたものです。8人が”大富豪”をすると、カードを配り終えて、最初のプレーヤーの左右どちらに座るかで、ほぼその後の結果が決まってしまいがちです。久しぶりに集まった親戚の”熱戦”に”水”が注がれてしまいます。2人で一組になるのもいいですが、意見が合わないこともよくあり,あちらこちらで”内輪もめ”がはじまります。

二組のトランプを混ぜて使う

 人数が多い時には,我が家の”ローカル ルール”では,別のトランプも混ぜて使います.これが面白い!!皆それなりにカードが配られて,それなりに作戦がたてれます.4枚同時に出すと”革命”が起きるのですが,二組合わせると,この確率が上がります.”革命が起きても大丈夫なカード”をどの組み合わせで残すかを考えつつ,早上がりできるようにカードを切っていきます.今までとは違う頭の使い方になり面白さが倍増です.

52枚が多い時

 反対に,二人きりでトランプで遊ぼうとするときには,カードが多すぎます.自分の手の中で全てのカードを広げるのに一苦労で,並べ替えにも時間がかかります.自分の手札を見れば,相手のカードが全てわかります.二人でしかしていないので当然です.勝負がつくまでも時間がかかり,なかなか忍耐力のゲームに様変わりします.

カードを適当に抜く

 第二の”ローカル ルール”があります.二人で”大富豪”するときには,第三者のプレーヤーを想定して,どちらかが裏向きのままに,”適当な枚数”を抜き出して山に戻さず最後まで置いておきます.こうすると,”切り札”が何なのかが分からなくなります.(エースが何枚山に残っているか?)想像しながら二人で遊びをはじめます.三人以上のとき,誰に何枚切り札が残っているかを想像しながらゲームするのに似ています.適当に抜くのがミソで,早くゲームを終えたいときには,山の半分をいきなり除いて,残りの半分の枚数で二人で勝負します.

ルールを作る

 前回は,将棋の禁じ手について書きました.今回は,我が家の”ローカル ルール”を紹介しました.”楽しむためのモノ”であることが重要だと思います.いろいろ試してみて,改善を互いに納得しながらしていければ良いなと考えています.

 ちなみに,将棋でもいろいろ”ローカル ルール”を検討しましたが,一般のルールよりも面白いルールは見つけれませんでした.例えば,最初に好きな場所に好きな駒を並べてから将棋を開始する方法(並べる時が一番面白く,いざ始まると,意外と面白くありませんでした.)あるいは,自分の攻撃ターンで二回連続駒を動かせる方法(これは,やれたらいいなという思いの割に,実際に行うと自分もダメージが甚大で,将棋そのものが楽しくなくなりました.)

 たぶん,社会のルールの多くは,先人の経験と知恵で作り上げられたものが多いと思います.ただし,社会環境・自然環境は変化していくので,それに合わせた新しい”ローカル ルール”と”グローバル ルール”が必要かなと思う今日この頃です.

(写真は、久しぶりに戸棚から探し出したトランプ。ボストン美術館でお土産として買った名画が一枚ずつ描かれてあるもの。もう一つは、飛行機に乗ったときもらったもの。日本国内の名城のお城トランプもあったはずなのに、今は見つかりません。でも、この記事を書いていたら懐かしい思い出がよみがえってきました。)