個性があるビールって素晴らしい。旅と暮らしと乾杯の記憶
学生の頃は、苦いと感じていたビールがいつの間にかおいしく感じるようになり、気がつけば「1杯目はビールでいい?」という言葉に、「ビール”が”いいです!」と心の中で答えるくらいには、ビールが好きになっていた。
甘いカクテルよりも、苦味の強い「IPA」の方がいい。
でも、爽やかなペールエールも捨てがたい。
そう、わたしはクラフトビールが大好きだ。
1杯1杯に個性があって、その日の気分で選び、味わうたのしさがある。
これまでたくさんのおいしいクラフトビールに出会ってきたけれど、そのすべてを振り返ることは難しいから、ここ1年間で出会ったおいしいビールを振り返ってみようかな。
自信を持って言える“偏愛”があんまりないので、自分の好きなものが少しでも伝われば嬉しい。
東京と福岡で二拠点暮らしをしながら、たくさん旅をしたので、その中で見つけたお気に入りを紹介していく。
2023年の始まりはアジアで乾杯
昨年1月、はじめてインドネシア・バリ島を訪れた。
そこで出会ったのは、クラフトビール「KURA KURA」。アイランドエールという響きに惹かれてつい手を伸ばしてしまった。
エスニック料理を引き立てる爽やかな味で、いきなりお気に入りを発見。
バリ島を後にして、タイのプーケットへ。そこでふらっと入ったクラフトビール屋さんで、3種類を買って飲み比べ。おしゃれでちゃんとおいしい。
もちろんタイと言えば「チャーンビール」も。チャーンはタイ語で「象」という意味らしい。
屋台で食べるパッタイとチャーンの組み合わせは幸せの味!
春になったら韓国へ。ソウル・プサン・チェジュ島を巡り、おいしいもの三昧の日々を過ごした。
韓国に住んでいたことのある友人のおすすめは、チェジュ島のクラフトビール。コンビニで買って、Airbnbで飲み比べ大会を開催したけれど、どれも優勝の味。
桜の季節には、京都にも赴いた。大阪・心斎橋生まれの個性的なクラフトビールを飲むことができる、「スタンドうみねこ」へ。
静岡県伊東では、星野リゾートの「界 アンジン」に宿泊。ここでは湯上がりのIPAビールが飲み放題。海を望むデッキで、喉をうるおす癒しの時間を過ごした。
ヨーロッパ24ヶ国、飲み歩きの旅
6月から約3ヶ月の滞在で、飲んでいない日は数えるほどだったヨーロッパ旅行。一緒に旅した友だちもビール好きだったので、ふたりでたくさん飲み歩いた。
旅の始まりは、北欧から。クラフトビール好きとして楽しみにしていたのが、デンマーク・コペンハーゲン発の「ミッケラー」を本場で飲むこと。海沿いの醸造所で飲んだビールがロケーションも相まって最高だった!
たくさんのフードコンテナが立ち並んでいる「Reffen」は、料理も選び放題。近くに立ち寄る機会があったら、ぜひ訪れてみてほしいスポット。
イギリスでは大好きなBREWDOGへ。ロンドン限定のフレーバーもあって、もちろんタップでも。
ビール熱が高まって、温泉大国ハンガリーでは「ビールスパ」なるものを体験。ホップやモルトが入った湯船に入り、タップビールを飲むという至福の時間…。
ビールと言えば、オクトーバーフェストで有名なドイツでも外せない!ということで、本場のパブへ。ソーセージ×ビールは最強のセット。
天気のいい日は外で
実はいままでフェスというものに行ったことがなかったけれど、昨年ようやくデビュー。ライブを聴きながら、ビールって最高か。
芝公園で開催されていたオクトーバーフェストにも足を運んだ。東京タワーを眺めながら嗜むビールもいい。本場ドイツから日本に来ていた友だちも興味津々だった(笑)。
出張・ワーケーション先での楽しみ
仕事後の1杯は至福の時間。小田原のコワーキングスペース「ARUYO」に併設されているラウンジには、クラフトビールが揃っているので、仕事終わりにワークスペースから30秒で直行した。
出張で宇都宮へ。餃子の街ならではの餃子に良く合うラガービール「餃子浪漫」がおいしかった。
ワーケーションで訪れた淡路島では、ドライブの途中で見つけた「AWAJI BEER」を。サウナ付き一棟貸しホテルで、全種類を飲み比べ。味はもちろんラベルもかわいくて、おみやげにもぴったり。
東京でもクラフトビール開拓
地元から近い北千住のブルワリーダイニング「さかづき Brewing」。種類豊富でどれを飲んでもとってもおいしい!雰囲気も良くて、リピートしたい。
クラフトビール好きの聖地、両国の「ポパイ」。常時70種類以上のタップビールを飲むことができ、なんと10種飲み比べセットも。
その日飲んだ中では、爽やかでフルーティーな「山口地ビール 萩ゆずエール」と、しっかりした味わいの「両国IPA」がお気に入り。
二拠点生活スタート。福岡で見つけたお気に入り
2023年末から勢いで福岡と東京の二拠点暮らしをスタートした。
まずは福岡のクラフトビールと言えば真っ先に名前が挙がる「ビアキチ」で乾杯。
クラフトビールフリークな店主の方がセレクトされた、海外のユニークなクラフトビールがたのしめる。かわいいグラスと愉快な店員さんも魅力。
続いて、大濠公園沿いのマイクロブルワリー「大濠ブルワリー」。
サワービールはあまり得意ではないけれど、「OHORI SOUR」は酸っぱすぎず飲みやすかった。6種類のホップを使用した「OHORI IPA」もおすすめ。
心をほどくクラフトビール
二拠点生活を始めた福岡には、女性ひとりでもふらっと入れるカジュアルな立ち飲み屋さんがたくさんある。
移住を決める前に福岡でひとりで飲んでいたら、偶然となりにいた女の子も旅行で福岡に来ていて、聞けばなんと3軒目と言う。
気になっていたお店が一緒だったので、ふたりでハシゴした。
そしたら、そこでも女の子ふたりと仲良くなって、気がつけば4人で飲んでいた。
福岡に引っ越して、もうすぐ5ヶ月。そんな風景もすっかり日常になった。
わたしにとってクラフトビールは、心をほどく時間のスイッチになっている。時に、はじめましての人と会話をするきっかけをくれたり、友人と深い対話をする後押しになったり。
またビールがおいしい季節がやってくる。ピンの数が大変なことになっている地図を見つめながら、次はどこに行こうかと企んでいる。
この記事が参加している募集
読んでいただき、ありがとうございます!サポートは、お疲れさまのビールとして美味しくいただきます🍻