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【山本英臣選手の500試合!】ヴァンフォーレ甲府VSV・ファーレン長崎@中銀スタジアム

【戦評】

前線からのプレッシング、5−4のブロックを敷くという守備の使い分けがうまくいき、ゲームを前半は支配できた。両サイドを起点としたクロスも多数見られて、得点の匂いを感じる前半だった。後半も序盤は長崎に押し込まれるも、2点目をとったことでゲームはほぼ決まった。

北九州戦に続いて、上位チームを撃破したということは、実質的にヴァンフォーレ甲府が1位といっても過言ではない強さを見せている。なぜこのサッカーを開幕から見せてくれなかったのか疑問にも思うが、ようやくチームの最大値が見つかりつつあるのかもしれない。

ここからは私の完全な主観で選手の採点を行いたい。大事なことなので2回言うが、これは私の完全な主観なので異論反論はあると思う。その点はご容赦をいただけると幸いだ。

※スコアは50点が普通、80点が2ゴールくらい、30点は期待に及ばなかったというざっくりとした基準にしている。


GK

岡西選手→60点:コーナーキックで飛び出すもボールに触れず、あわや失点するところだった。その後は安定してプレーをしていた。可もなく不可もない。後半のコーナーキックのセーブは素晴らしかった。

DF

今津選手→70点:イバルボへのプレスなど、闘志あふれるプレーを見せてくれた。無失点で切り抜けたディフェンス陣は良い仕事をしてくれた。

★山本選手→80点:質の高いフィードを前線に何本も送っていた。高いラインを保ちながら、効果的なディフェンスラインのコントロールをしていた。ビルドアップの際も相手の間に顔を出して、ボールを散らしていた。中盤・ゴール前の守備でも冷静な判断をしていた。イバルボからファールをもらったシーンも冷静。500試合のメモリアルマッチで質の高いパフォーマンスを見せてくれた。さすがオミさんだった。

小柳選手→75点:中盤の球際での勝利。空中戦も高確率で勝利。左サイドでも亀川選手を止めていた。イバルボ選手の2対2のシーンも見事に止めた。ゲームを通じて全てのプレーの正確性が高かった。素晴らしいパフォーマンスだった。

MF

内田選手→50点:あまりゲームに関わることができていなかった印象。左サイドで泉澤選手をフォローして分厚い攻撃を作ることもできたのではないかと思う。

武田選手→65点:ボールの扱いが最も甲府でうまい。ボールロストすることなく、的確にボールを繋ぎ続けた。岡山に帰らないで欲しいくらいの高い貢献度を毎試合みせてくれる。私はヴェルディ戦から武田選手には注目していたが、この2試合で確信にかわった。

中村選手→70点:1点目はナイスなヘディングだった。いつも思うが、見た目が大迫祐也に似ている。広いエリアに顔を出していて、積極的にゲームに関わっていた。

藤田選手→65点:右サイドの起点になり、クロスを上げていたが、質は高いとは言えなかった。しかし、コーナーキックのアシストでは質の高いボールを供給してくれた。

FW

泉澤選手→75点:左サイドに意図的にワイドに張っていた。攻撃のアクセントになる。何本も左サイドからクロスを上げていたし、常に相手の脅威であり続けた。2点目は確実に決めてくれ、ゲームを決定付けた。

金園選手→75点:クロスのターゲットマンになり、相手に脅威を与えていた。ファーストディフェンダーとして、プレッシングも効いていた。前線で闘う気持ちを見せてくれた。サイドにも流れて、ボールを受けるなど、ゲームに絡んでいた。

松田選手→60点:ボールに関わるが決定的なプレーはなかった。プレッシングでのディフェンス面の貢献はあったが、左サイドと比べると攻撃の活性化はできていなかった。

まとめ

今シーズンの始まりには「昇格」の目標を掲げていなかったチームが、ここまで健闘することを誰が予想していたのだろうか。少なくとも私は、大きな期待はしていなかった。しかし、北九州戦以降、生まれ変わったように強烈なプレッシングと奪われないポゼッションを駆使して、首位を撃破してしまった。しかも完全にターンオーバしながら2チーム制で運用しながらである。今シーズンは半分ほどになったが、後半の戦いにも大いに期待している。ナイスゲームだった。オミさんの500試合を飾る最高のゲームだった。

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