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一日一句【菜根譚】#36『淡即真味 常即主人』知足常楽の心がけ
「淡即真味 常即主人」
意味は「淡泊こそが真の味わいであり、常楽こそが真の主である」というものです。
「淡」とは、名利や物欲、心境を淡泊にすること。淡泊になれば、外界の物欲に惑わされることなく、心の清明と静寂を保つことができます。そうすることで、初めて人生の真の味わいを味わうことができます。
「常」とは、常楽、常安、常在という意味です。常楽になれば、外界の変化に左右されず、心の愉悦と満足を保つことができます。そうすることで、初めて人生の主となることができます。
この言葉には、人生哲学の深い含意があります。それは、真の幸福を得るためには、淡泊と常楽を学ぶ必要があるということです。淡泊は、心の清明と静寂をもたらし、常楽は、心の愉悦と満足をもたらします。
具体的には、以下の3つの側面からこの言葉を実践することができます。
物質的側面では、欲望を抑制し、享楽を貪らないようにする。
精神的側面では、知足常楽を心がけ、物欲に惑わされないようにする。
人間関係の側面では、寛容さをもって人に接し、得失を気にしないようにする。
これらのことができれば、初めて人生の真の味わいを味わい、人生の主となることができます。
具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
社会人が名利を淡泊にし、高待遇を追求しなければ、シンプルで幸せな生活を送ることができます。
経営者が常楽を心がけ、財産に惑わされなければ、事業に専念して大きな成果を上げることができます。
一般の人が知足常楽を心がけ、日々の暮らしに煩わされなければ、より幸せに生きることができます。
つまり、「淡即真味 常即主人」は、人生の至言であり、これを実践することで、真の幸福を得ることができるのです。
一日一句【菜根譚】#37『無事宜寂寂,有事宜惺惺』心の静けさと集中のバランス
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