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一日一句【菜根譚】

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📚中国明代の洪自誠によって書かれた古典「菜根譚」は、儒教や仏教の教えが込められた、人生の教科書のような書物です。🌱日本では多くの読者に愛され、実業家や政治家、著名人にも座右の銘と…
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2023年11月の記事一覧

一日一句【菜根譚】#6 『忙里偷閒、鬧中取靜』騒がしい世の中で冷静を保つ

単語解説 忙(máng):忙しい 里(lǐ):里、村 偷(tōu):盗む 閒・闲(xián):暇…

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一日一句【菜根譚】#4『前車覆、後車戒』ジャック・マーが語る「失敗こそ起業家にとっ…

前車覆、後車戒訳 だれかの失敗は、後に続く者の戒めとなることのたとえ。 解釈 前車の覆る…

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一日一句【菜根譚】#5『多此一舉 尤為晚矣』生成AI時代にあった生き方

多此一舉 多:たくさん、余計な 此:この 一:ひとつ 舉:挙げる、する 「余計なことをす…

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一日一句【菜根譚】#3「心無雑念自然清」 ビジネスと心の平穏

心無雑念自然清訳 心が雑念でいっぱいになっていなければ、自然と清らかになる。 解説 理性…

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一日一句【菜根譚】#2 “客気下而伸正気·妄心殺而現真心” 内面の真実と外面の虚飾…

“客気下而伸正気·妄心殺而現真心" 「客気」は「虚飾」「偽り」を意味します。 「正気」は「…

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菜根譚(さいこんたん):ビジネスの世界で活かす古典の智慧

あなたは、ビジネスの世界で成功を収めるための秘訣を探していますか? もし答えが「はい」…

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一日一句【菜根譚】#1 ”朴魯疏狂,歴事之道” 世情に通じているよりも素朴でいるほうがよい

朴魯疏狂,歴事之道 朴魯:素朴で純朴であること。 訳文 要するに、世の中をあまり経験していない人は、悪い習慣に染まる機会が少ないが、経験豊富な人ほど、心の中には巧みな策略が増えてくる。 したがって、品行が正しく、心が広い人になりたいなら、世情に通じているよりも素朴でいるほうがよいし、慎重すぎるよりも、堂々としたほうがよい。 解説 この文章は、社会経験の浅さと深さが人格に及ぼす影響についての考察を示しています。経験が少ない人は悪習に染まりにくいが、経験豊かな人は複雑な