一日一句【菜根譚】#1 ”朴魯疏狂,歴事之道” 世情に通じているよりも素朴でいるほうがよい
朴魯疏狂,歴事之道
朴魯:素朴で純朴であること。
訳文
要するに、世の中をあまり経験していない人は、悪い習慣に染まる機会が少ないが、経験豊富な人ほど、心の中には巧みな策略が増えてくる。
したがって、品行が正しく、心が広い人になりたいなら、世情に通じているよりも素朴でいるほうがよいし、慎重すぎるよりも、堂々としたほうがよい。
解説
この文章は、社会経験の浅さと深さが人格に及ぼす影響についての考察を示しています。経験が少ない人は悪習に染まりにくいが、経験豊かな人は複雑な