健康のための農のある暮らし - 1 楽しく自然農
昨年まで田んぼだった農地約27a(約2.7反)を昨年の秋から管理しています。どうやってその農地を管理するかですが、「耕さず、肥料・農薬を用いず、草々・虫たちを敵にしない」という自然の営みに沿った環境にやさしい自然農のコンセプトは素晴らしいと思うので、自然農で管理しようと思っています。
自然農の実践方法について調べるのには、「自然農・いのちのことわり」というウェブページが役に立ちます。自然農に取り組む人々から寄せられた経験談、実践例、問題やその解決策等を集めて掲載されています。
田んぼから畑への転換に関しては、「慣行農法の田んぼを今年から自然農の畑として修復したい」という Q & A がありました。その回答によると、自然農の畑をスタートする時には、まず「畝立て」からスタートします。畝ができたら、普通に作付けできます。緑肥など、土地を豊かにするための作物を育てなくても、自然に任せていれば勝手に草が生えて徐々に豊かになっていきます。はじめのうちは作物の育ちが良くないかもしれませんが、数年で変化を感じるはずです。地力不足を感じた時は、その都度、畦草・米ぬか・菜種かす・家庭から出る生ごみ等を振り撒き、補います。ただし、補い過ぎないように注意しますということです。
「畝立て」からスタートということですが、そこに書いてある方法で行うのは凄く重労働です。だから、27aの農地の全てに畝を作るのではなくて、畝を作らなくても育つ野菜を探していこうと思っています。気候・風土にあった作物ならば育つはずです。
中国には、「白菜」と呼ばれている野菜が3種類あります。小白菜、大白菜、そして円白菜です。日本における対応する名称は、それぞれパクチョイ、白菜、キャベツです。大白菜は主に中国北部の乾燥地帯で栽培されており、水はけがいい畑が適していると思われます。キャベツも西洋原産の野菜であり、白菜と同様に水はけの悪い土地を好まないと思います。一方で、パクチョイは湿潤な気候の中国南部で伝統的に栽培されている野菜です。だから、平畝で問題なく育つと思われるので栽培してみました。やっぱり、パクチョイは平畝で特に問題なく育っています。
中国南部で古くから栽培されている主力野菜の一つにカイランがあります。カイランも平畝でよく育っています。
スタートから畝を頑張って作って白菜から始めるのもいいし、畝を作らずにパクチョイから始めるのもいいものです。畝を作らないのであれば、すぐに作付ができますよね。作付けをしているうちに、歩くところは低くなり、作物があるところは高くなって、自然と畝ができてきます。
「耕さず、肥料や農薬を使わず、草や虫を敵にしない」という自然農法の原則を尊重しながら、楽しんで自然農を実践することが私の計画です。自分や家族の健康のために、そして環境に優しいことをやっていこうと思っています。
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