金のために働く？それ本当にいいの？

金のために働くという事をしばしば聞く。

確かに、金が無ければ、何も、この国では買う事が出来ない。

だから、金は大事だと・・・。

しかし、それでも、金のために働く気には、なれない。

冷静に考えれば分かるが、確かに、金があれば、解決できる問題が増える。

夜盗から襲われる心配もなくなるし、食料も確保し易くなる。

そういう事は知っている。

それでも、金の為に働く気にはなれない。

というよりも、冷静に考えると、今までのものは金の為に働いている事には実はなっていない。

どういう事かって？

例えば、食糧を得るため、これは何のためか？

生き延びるため。もし、貨幣が機能しない世界であれば、山奥で育てるなり、奪い取るなりする事になるだろう。ある意味、原始的な生産や原始的な戦争につながるだけ。

つまり、金があれば、今、この現代では、交換する事が出来るから、労働をして金を得ているだけ。

裏を返せば、金が機能しなくなれば、別のものの為に労働をする事になるだけ。

例えば、反物でもいい。その反物を市場(いちば)で食べ物と交感すればいいのだから。そう、平安貴族がしばしば、褒美に、自分の服をあげたように、そういう手段もある。

こういう感じに、金が大切というのは、単にモノと交換できるからというだけの話に過ぎない。

そして、まずいのは、金の為に働いていると、何のために、金が必要なのか分からなくなる。

もっと言えば、将来という漠然としたものの為に金を稼いでいるという事になってしまう。

そのためには、現在の自分の体が壊れてもいいと。

低賃金で、パワハラが横行し、ブラックな職場であったにせよ、金の為に働き続けるしかないと。

精神的な疾患を抱えようが、ここで働き続けるしかないと。

そうして、体や精神を壊して求職どころか、退職せざるを得ないという状況になる。

精神的疾患は本人の責任とは言えず、周りが精神的疾患もしくはそこまでいかないにせよ、何らかのいら立ち等、悪い精神状態だと、それがストレスになりうる。特に、誰か一人に仕事を押し付けるようなそういう職場では特にね。でも、そういうところから、抜け出せなかった事は、結局、自分の責任になってしまう。

そう考えていくと、金を稼ぐ事事態を目的に働く事は決して長続きすることにはならないだろうと。

結局、何のために、金を求めているのか、分からなくなると。

そういうことまで考えると、金のために働くって、本当にいいことなのか？と考えてしまう。

それなら、何のために働くのか？

「生きるため」(何かを成し遂げるためという場合もあるかもしれない。)

もしくは

「○○を生かすため」(○○には家族が入る場合が多い)

この二つだと思う。

あくまで、金は、この二つの媒介でしかない。

その点を間違えると、結局、なんで、働くのか、分からなくなる。

そして、「働きたくない」という事に最終的に繋がるか、体を壊し、退職する事になるか、精神を病んでいくだけだろう。