塔(11/6〜11/7の夢)

11/6夜〜11/7深夜に見た夢より

恐らく共産主義の国、
その搭は高くそびえていた。

その塔の詳細を知るものはほぼ居ないのだが、
おそらく何かの実験施設であろうと考えられていた。
近寄り難いムードを醸し出しているその塔の怪しさに周囲の人は言い様の無い畏れを感じている。
塔の周りには白い粉末の様なものが散布されていように見受けられ、その塔の怪しさ、恐ろしさに拍車が掛かる。

とある日、塔の周辺をたまたま用事で通り過ぎようした時、塔とは無関係な人は立ち入らないであろう塔の敷地内で粉を散布している人が見えた。その珍しさにしばらく眺めていると、その人物はこっちを振り向いた。
まずかったかもしれない、と思いながら目を反らそうとする前にその人物の顔を認識してしまった。学生時代の友人であった。
久々の再会で気分が良くなった私はその旧友がしている粉の散布を手伝うことにした。

「いやー、しかしなんでこんな粉なんて周りに撒いているんだ?」

「詳しくは言えないけど、塔の周りにしばらく居ると塔の影響のせいで、そのうち動くことができなくなるんだ。」

やはり何かしらの実験施設なんだろう、とその塔のイメージだけの怪しさは確信へと変わっていった。話をしながらしばらく作業していると少量ではあるが粉が自分に掛かってしまっているのに気付く。

「これは人に掛かっても大丈夫なのか?」

「大丈夫だ、多少なら問題ない。」

作業を続けていると、意識が遠のいていく感覚が自分を襲う。それは段々と強くなっていき、意識がなくなってしまうかもと思った頃にまた意識を取り戻した。

「ヨアン、さん?」

意識が完璧に戻った俺は目の間にいる初対面であろう人のことを見て、とっさにどこから出てきたかも分からない名前でその人を呼んでしまった。

「よし、OK。そしたら車を運転してもらう。」

その謎の男は俺に運転を頼んでいる。どうやら俺はこの塔の関係者だったらしい。だがあまりに急なことだったので困惑していると、

「おい、しっかりしろ!ファンクションまで運転だ。」

と男に額を拳で小突かれてしまった。
俺は男に言われるがまま車を走らせた。
その"ファンクション"と呼ばれる場所に関しても初めて聞くはずであるのに何故だか記憶があったのだった。

すると、ここで目が覚めて話は終わってしまう。



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