文学旅行2.0へ向けて──あるいは誰も気にとめない◯◯──
というわけで『旅色』の連載をバージョンアップします。
ついに全裸になり……いや、文学旅行2.0になります。
連載をご存じの方にはお気づきの向きも多いと思いますが、文学旅行と言ってもこれまでは、いわば文学館旅行のような内容になっていました。いや、別にそれが悪いわけではありません。およそ100年ものあいだ多くの人に読み継がれてきた小説家とその名作ですから、文学旅行の定番コース(プラン)として提案するのは日本語を母国語とする者の務めであるし、地域活性化の面からも当然の企画だ