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【無料】画像生成AIの比較と商用利用の注意点

今がトレンドの画像生成AI。
皆さんも実際に使用してみたり、試してみたい!と考えたことがあるのではないかと思います。

そんな中、こんな不安が頭に浮かんできた人も多く存在しているのではないでしょうか?

(画像生成AIって著作権的に安全なのかな…?会社内のプレゼンテーションで使用したいけど、これは商用利用にあたるのかな?)

そこで今回はこの不安を解決するために、無料で使用できる画像生成AIサービス5つを比較し、商用利用の可否を調査しました!


画像生成AIとは

画像生成AIとはユーザがテキストに記載した内容や、学習させた内容に基づいて、AIが条件に沿った画像を自動的に生成してくれる技術のことです。
画像生成AIをローカル環境で使用するには、一定以上のスペックが必要です。Stable Diffusion という画像生成AIを例に出すと、以下のスペックが必要とされています。

OS : Windows 10/11 64bit
CPU : Intel Core-i / AMD Ryzen シリーズ
メモリ : 16GB以上
グラフィックボード : VRAM 8GB以上

参考文献 : Mr.PC(ミスターピーシー)2023年11月号 54P

一般的な業務用として、グラフィックボードを搭載したPCを用意することは難しく、現実的ではありません。したがって、サービスとして利用可能な物を選択してみました。

調査したサービス

制限がついているものもありますが、無料で実施できるサービスを調査したので、お急ぎの方は、こちらの早見表をご覧ください。

※早見表

Stable Diffusion Online

【特徴】生成物すべての解像度が高い。無料で使用可能。1度に1枚を無制限に生成可能。インストールして使用する通常の Stable Diffusion より多くの制限がかかっているため生成の自由度は低い。3Dイラストが好きな人におすすめ。
【商用利用】可能
【利用規約】

What is the copyright on images created through Stable Diffusion Online?
Images created through Stable Diffusion Online are fully open source, explicitly falling under the CC0 1.0 Universal Public Domain Dedication.

【DeepLでの翻訳】

Stable Diffusion Onlineで作成された画像の著作権は?
Stable Diffusion Onlineを通じて作成された画像は、CC0 1.0 Universal Public Domain Dedicationに明確に該当し、完全にオープンソースです。

出典 : https://huggingface.co/spaces/stabilityai/stable-diffusion  
出典 : https://stablediffusionweb.com/#faq


Bing Image Creator

【特徴】OpenAI社の「DALL・E3(ダリ・スリー)」というAIモデルを使用。ログインすれば画像を1度で4枚×15回(合計60枚/日)を無料で生成が可能。シンプルなイラストを使用したい人におすすめ。
【商用利用】不可
【利用規約】2023/02/01

作成物の使用。Subject to your compliance with this Agreement, the Microsoft サービス規約, and our Content Policy, you may use Creations outside of the Online Services for any legal personal, non-commercial purpose.

【DeepLでの翻訳】

作成物の使用。お客様が本契約、マイクロソフトのサービス規約、および当社のコンテンツ ポリシーを遵守することを条件として、お客様は、合法的な個人的な非商業目的のために、オンライン サービス外で作成物を使用することができます。

出典 : https://openai.com/policies/terms-of-use  
出典 : 新しい Bing - 使用条件


AIいらすとや

【特徴】いらすとや風の画像生成AIサービス。ログイン後、1度で4枚×5回(合計20枚/アカウント)まで無料で生成できる。デフォルメキャラの画像を使用したい人はおすすめ。
【商用利用】可能
【利用規約】

AI素材.comの素材は、「Image by AI素材.com」のクレジットを併記することを条件に、皆様に簡単にご利用いただけるライセンスで配布しています。有料で契約しているユーザはクレジットの記載は不要です。

出典 : https://aisozai.com/license


Dream Studio

【特徴】AIモデルはStable Diffusionを使用。アカウント生成時75クレジットを受け取ることができ、1度に1枚の生成で、4クレジットを消費する。合計18枚の生成を行うことが可能。英語ではなく日本語でもある程度の生成は可能。
【商用利用】可能
【利用規約】2023/03/03

Ownership of Content; Stability Use of Content

As between you and Stability, you own the Content that you generate using the Services to the extent permitted by applicable law.

With respect to images you upload to the Services, you represent and warrant that you own all right, title, and interest in and to such images, including without limitation, all copyrights and rights of publicity contained therein. You are responsible for the Content, including for ensuring any Content Sharing does not violate any applicable law, intellectual property right of any third party, or these Terms.

【DeepLでの翻訳】

コンテンツの所有権、コンテンツの安定使用
ユーザーと安定性の間において、ユーザーは、適用される法律で許可される範囲で、本サービスを使用して生成したコンテンツを所有します。

お客様が本サービスにアップロードした画像に関して、お客様は、当該画像に含まれるすべての著作権および肖像権を含むがこれに限定されない、当該画像に関するすべての権利、権原、および権益を所有していることを表明し、保証するものとします。お客様は、コンテンツの共有が適用法、第三者の知的財産権、または本規約に違反しないことを確認することを含め、コンテンツに責任を負います。

出典 : https://huggingface.co/spaces/stabilityai/stable-diffusion 
出典 : https://dreamstudio.ai/terms-of-service


Canva

https://www.canva.com/

【特徴】1度に4枚×25回(合計100枚/日)の画像を生成することが可能。スタイルを変更することで、水墨画や写真のような生成物が作れる。サムネイルやプレゼン資料などを、生成した画像を貼り付けながら作成できる。
【商用利用】可能
【利用規約】2023/10/08

結論からお伝えすると、Canvaは「商用利用可能」です。プランに関係なく、Canvaで作成したデザインは商用利用が可能で、クレジット表記も必要ありません。
                                      ︙
※無料素材の中に含まれる名前や人物、商標、ロゴ、トレード・ドレス、アート作品などは、場合によって独自で使用許可を取得する必要があります。
                                      ︙
以下は、Canvaで許可されている商用利用の一例です。

・自社のホームページに掲載する
・SNS投稿に使用する
・マーケティング素材(広告、営業資料など)として使用する
・名刺を配布する
・取引先に年賀状を送る
・Tシャツを作成して販売する など

出典 : https://www.canva.com/ja_jp/learn/commercial-use/#commercial-use


実際に作成してみた

今回は技術ブログで使用するサムネイルを、商用利用可能なCanvaとStable Diffusion Onlineで生成しました。

IT企業の技術ブログで使用する青いイルカをモチーフにしたサムネイルを色鉛筆で作成してください

Canva

Canvaで生成した画像は色鉛筆で描かれたような柔らかい雰囲気のイラストであることが分かります。青いイルカがかわいらしく、ブログや名刺で使うことに適していそうです。

Stable Diffusion Online

Stable Diffusion Online で生成したものは、力強い印象を与えるような迫力があり、リアルな3Dアートであることが分かります。ゲームや映画のポスターとして使えそうです。

今回はブログとしてフレッシュな印象を与えたいと考えていたので、Canvaの方をブログのサムネイルとして、採用させていただきました。

まとめ

以上が、私が比較した5つの画像生成AIの比較と商用利用の注意点についての紹介でした。

今回紹介した中で私のおすすめはCanvaです。挿絵として、生成した画像を使用しサムネイルやブログ用の背景を作成することができます。今回ブログのサムネイルを作る中で、唯一、生成だけではなく、編集も可能なサービスだったことが理由です。

それぞれのサービスには、メリット、デメリットや注意事項が存在しています。注意深く確認し、自分のニーズや予算にあわせて、最適なサービスを選んでみてください。

※あくまで一個人が調査したものです。確実性や安全性の保障は致しません。自己責任での使用をお願いします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ではまた次の記事でお会いしましょう。


株式会社エアリーでは以下のような技術ブログを作成しています。


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