『MOONBEAM LEVELS』朗読
プリンスの曲を聴いて
浮かんできた情景・物語・言葉等を
オリジナルの詩として起こした
【プリンス曲妄想文】の朗読
*
あの人は亡くなった。
この人生で、はじめて、
僕が心から愛し、
こんな僕を愛してくれた、あの人が。
素晴らしい時もたくさんあったけれど、
後悔ばかりが残る。
僕はもっと素直であるべきだったんだ。
僕のあの人への気持ちに。
僕はもっと饒舌であるべきだったんだ。
あの人の想いに応えたかった。
たった独りで
この世にとり残されてしまった気分。
今の僕には何も見えない。
誰の声も聞こえない。
あの人の存在だけが
胸の内に静かに大きくなるばかり。
誰と何を話したらいいのかも
どこに向かえばいいのかも
何もわからない。
でも、命ある僕には、
『これからの人生』が残されている。
月の光よ、僕を照らして。
僕の虚無感を癒して欲しい。
月の光よ、僕に示して。
僕の歩むべく愛の道を。
月の光よ、僕を照らして。
僕に生きるための希望の光を。
あの人と共に見上げた月に誓うよ。
あの人が僕を
愛してくれた以上に
僕自身を愛することが
出来るようになるまで
僕は決して諦めない。
必ず僕の愛を手にするから。
*
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