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『We Can Funk (1)』朗読


プリンスの曲を聴いて
浮かんできた情景・物語・言葉等を
オリジナルの詩として起こした
【プリンス曲妄想文】の朗読




フロアで踊る彼女を何人もの男が眺めている。

僕もその一人。



その体のラインと動きに見とれてしまって、

時が経つのも忘れてしまう。




きっと誰もが彼女に抱きつきたいくらいだろうけど、

決してそれを許さない。




悩ましげな表情に

誘われているかのような錯覚に陥る。


かと思うと、


あまりの清らかな表情に

指一本触れてはいけない気すらする。




その腰つきは露骨に女を感じさせるものだから、

今すぐにでも腕をつかんで押し倒したくなる。


かと思えば、


母のような圧倒的な力強さがあって、

ただただ、すがりたい気持ちになる。




彼女に対する駆られるような想いと、

何故か満たされるような想いの中を、

行ったり来たりする。





そんな風に思っているうちに曲は終わり、

彼女はどこかへ行ってしまった。


僕は彼女の姿を反芻しながら、

彼女がまたフロアに戻るのをぼんやり待つだけ。




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