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東京都知事選挙と都議会補欠選挙


都知事選挙では、見かけほど新しいことは起きていない。



①東京都知事選挙

2024年
2016年


8年前、小池さんは、今回と同じく291万票獲得。2位の増田さんは179万票。

今回、2位の石丸さんは165万。2位は、両方とも地方の首長経験者で、得票数も近い。

3位は、8年前の鳥越さんは、左翼政党が支持して134万票、今回の蓮舫さんも左翼、リベラル政党が支持して128万票と得票が近かった。

石丸さんは40歳台初めで、都知事候補としては若かったので、新しいと思われたようで、もてはやす人がいるようだ。しかし、8年前と比較すると、地方の首長だった人物が100万台後半の得票数で2位だったという点で、新しくも何ともないということがわかる。構図、分布はたいして変わっていないのだ。


②都議会補欠選挙

自民党は8人候補者を立てて2人しか当選せず、立憲民主党も3人の候補者で1人しか当選しなかった。両党は敗北で、それに対して、小池与党の都民ファーストは4人の候補で3人が当選した。

都知事選挙と都議会補欠選挙の両方から判断して、勝利したのは都民ファースト、もしくは小池さんであって、自民党ではない。また2位の石丸さんも地方の市長を1期の途中で投げ出した人物でしかなく、選挙後の評判も悪く、せいぜい維新の会に取り込まれて終わる程度であろう。


③総選挙への影響


直近の東京都の選挙は、衆議院議員総選挙に影響が出ると言われている。自民党の総裁が岸田さんのままなら、自民党の議席は大幅減もあり得るだろう。一方、立憲民主党も秋に代表選挙があり、代表が変わらなければ、やはり敗北すると考えられる。


④埼玉県との比較


私は埼玉県在住であるが、東京都知事選挙を見た印象を率直に述べると、これなら埼玉県の方が、まだマシである。


埼玉県知事は現在、与野党相乗りになってしまっているが、現在の知事が初当選したときは、旧民主党右派(現在なら国民民主党)の大野氏が自民党の候補者を破って当選した。前の知事の上田氏も大野氏と同様、初めは旧民主党右派で、自民党の候補に勝って当選しており、大野氏と同様、東京都知事のようにテレビで顔を売っていたタレント的な候補ではなかった。私は、これらの人達を積極的に支持してきたわけではないが、東京よりは少しはマシな知事選になっていたと思う。

都知事はタレント候補みたいな人達が毎回、当選してしまっていて、人気投票のようになってしまっている。志のある候補者もいるようだが、当選圏にはいない。

お読みいただき、ありがとうございました。




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