尼崎で「明石焼」を食す、など。
日曜日は全力で楽しむ日。
爪の先に火を灯す日々を忘れて、食と温泉銭湯にかけるのです。
今回訪れた尼崎では、「明石焼」を楽しんでみました。
あまり知られていないことかもしれないのですけれども、明石で「明石焼」と言ってはいけないのですよ。
広島焼と言わないお好み焼きとか、古くからある京都のイベントを大文字焼きとは言わないとか、それと同じカテゴリーの禁忌に入るものでして。
なので、店に入って「明石焼ください」とは、なかなか口にしにくいことなのです。
今回は店に入って席に着いた瞬間
「明石焼?」
と女将さんに問われたので、安心して「ビールと、明石焼2人前で」と頼めたのでした。
神戸三宮にも名店があるのですが、そこは「たこ焼き」と称されています。
店によっては「玉子焼き」という場合も。
名称というのは地域性があふれ出るもので、非常におもしろく、統一するのはもったいないと思っています。
コピーライターも同じことを考えているんじゃないかなあと、そんなイメージを勝手に持っているのですが、違っていたらすみません。
さて、ここの「明石焼」は、とくに出汁を感じるものでした。
玉子と出汁以外に、ちょっとなにか入ってる印象です。
味の素のような調味料ではなく、味を溜めるようなもの。
それが何なのかについては想像できているのですけれども、書かないことにします。野暮すぎるので。
「明石焼」を浸ける出汁は、昆布を強く感じるスープ。
欠かせない三ツ葉は軸を細かく切ったもので、スープの邪魔をしない程度入れられていました。
また訪れたい素敵なお店でした。
そして、お店によって味が違う「明石焼」。
あちこち巡って楽しんでみたいと、改めて思ったのでした。
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