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ナイジェリアの教育について、もっと知りたい!

こんにちは、インターンのありあです!🌞
ついに7月ですよ〜、いかがお過ごしででしょうか。

今回はAirfundingのアカウントからInstgram Liveで行われたBack 2 School Africaのオーナーへのインタビュー内容をお届けします。
本編は約60分ほどありますが、記事では約5分程度でサクッと見ていただけるかと思います!
以下の目次から気になるパートだけでもご覧ください〜!!


1.ナイジェリアとアンクリンさんについて

ーアンクリンさんについて簡単に教えてください!

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こんにちは、アンクリンと申します。現在はナイジェリアで活動しているBack 2 School AfricaでNGOオーナーを務めています。現在はドイツのベルリンに在住していて大学院に通っています。


ーありがとうございます。Back 2 School アフリカが活動しているナイジェリアについても簡単に教えていただいてもいいでしょうか。

はい。ナイジェリアはアフリカ西部に位置している国です。アフリカの中では最も人口が多い国(世界第7位。ちなみに日本は11位)で経済大国とも言われています。

非常に多様性に富んでいる国で、約500以上の民族から成り立っている国です。そのため文化や言語も様々であることが特徴です。

もともと、イギリスの植民地であったため、公用語には英語が使われていますが、民族も多いため学校では英語、家では自分のコミュニティの言語というように2言語を話すことが多いと思います。(実際にアンクリンさんも学校では英語、家ではイボ語とふたつの言語を話していたそう!)


2.NGOオーナーアンクリンさんの生い立ち

ー早速ですが、アンクリンさんの幼少期から今までについてお聞きしたいです。

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はい。私はナイジェリアの南側で生まれ育ちました。私が12歳の頃に父親がなくなりました。父が家計を支えてくれていた為、幼少期は食べ物に困ることも多く苦しい時もありました。

母は私と弟1人、妹3人を懸命に育ててくれました。その結果私たち兄妹は無事に全員大学を卒業することができました。


ー全員が大学を卒業したとおっしゃっていましたが、ナイジェリアには無償教育や義務教育のシステムが整っているということですか?

ナイジェリアでは完全無償の教育はほとんどありません。また義務教育はありますが年数は州によって異なります。高等教育いなればなるほど学費は高くなり、大学は特に学費がかかります。そのため僕たち兄妹を卒業させるために母はとても苦労したと思います。


ーやはり大学はお金が掛かるんですね。卒業後は先生として働いていたとお聞きしました!

はい、先生として働いていました。ナイジェリアでは大学卒業後に国のために一年間働かなければいけないという規定があります。そのため私はナイジェリア南部の高校で教師として働き、歴史を担当していました。

高校で子供達に授業をしていく中で、ナイジェリアの教育の現状に気づきました。学校にはとても賢い子供がいるのに、資金面に余裕がなく学校を辞めざるを得ない子供たちが多くいるのです。この現実を目の当たりにしてから教育問題を強く意識するようになったと思います。

この意識がきっかけではじめは自分の収入で経済的に脆弱な子供達の教材費や学費をまかなっていました。


ー自分の収入から子供達への支援をしていたとのことでしたが、もちろん支援をできたら良いという気持ちはわかりますが、自分の収入を費やしてまで子供達を助けたかった理由はなんでしたか?

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助けたいと思った理由は貧困のサイクルが見えたからです。
貧困のサイクルとは、親が教育を受けられない。その結果良い職業に就けない。収入がなく子供を学校に通わせられない。そして成長した子供がまた良い職業に就けないというものです。
現場で働くうちにこの負のサイクルを断ち切りたいと思うようになりました。

当時は自分の収入に余裕があるわけではありませんでしたが、支援した子供達が希望にあふれた顔で教育を受けられている様子を見てこの活動を続けていきたい!と感じました。

ーなるほど。このようなバックグラウンドからこの活動をより拡大したいと思うようになったんですか?

当初はまさかNGOになるとは思ってもいなかったです。しかし支援の様子をfacebookなどのSNSを通して投稿していくうちに「私も支援がしたい」と共感してくれる人が集まりました。その結果働いていた高校の職員を中心にチームを結成しより多くの子供たちに支援を行いたいと考えるようになりました。


3.Back 2 School Africaの活動内容

ーこれまではNGO創設の裏側を伺ってきましたが、続いて現在の活動についてお聞かせください!

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私たちBack 2 school Africaではナイジェリアの地域に出向き学校に通えていない子供達がいる村を実際に訪れて学費の補助や教育教材の提供などをおこなう活動をしています。

先月にはレゴス村を訪れ支援を行いました。この村では子供達の約50%が学校に通えていない状況でした。


ー約50%の子供達が学校に通えていないとのことでしたが、その地域には学校もなかったのですか?

村には国が運営している学校がありますが、その地域一帯が農村地帯で農家をしている家庭が多く収入も高くないため学校に通わせることができない状態でした。その学校に通わせることができるように教育費の補助や教材提供などをおこなって子供たちが学校に通えるよう環境を整える支援を実施してきました。


ーありがとうございます。今まで様々な地域で支援をおこあんって来られたと思いますが活動をしていく中で一番難しいことはなんですか?

活動していて直面する問題は主に2つあります。資金不足とプロフェッショナルな人材不足です。

やりたいプロジェクトはたくさんありますが資金集めにはとても苦労しています。またNGOの運営はボランティアが中心となっています。各地域で専門性の高いタスクなどがあり、それらを達成させるためにはプロの手助けが必要ですがなかなか難しいです。


4.新型コロナウイルスの影響と今後の目標

ー全世界で新型コロナウイルスが蔓延し昨年は思うようにいかない一年となりましたがNGOの活動へはどのような被害がありましたか?

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2020年はとても大変な一年でした。コロナでできなくなってしまったプロジェクトもありましたが、感染症が広まっている間でも教育を受けられず困っている子供達は多くいます。彼らの需要に応えるためにも継続的に活動を続けていました。

去年の5月からはナイジェリアではロックダウンが実施され、仕事がなくなり収入が減少してしまう世帯も多かったです。そのため教育支援と合わせてコロナウイルスの影響を受けた家庭への食料支援なども合わせて実施していました。

また食糧支援の他にはスワッププロジェクトも実施しました。学校には通えているが資金が十分になく学校へ通わせ続けるのが難しい家庭に対し教材費・教育費の支援を行いました。ナイジェリア国内の3つの州を訪れ合計で389人の子供たちを支援することができました。


ーコロナで実施できなかったプロジェクトもあったとおしゃっていましたが今後は具体的にどのように活動していきますか?

私たちはただ教育を受けさせるだけでなく、高度な教育が世界で活躍できる人材の育成につながると思います。そのためSTEM教育を導入したいと考えています。

この教育は工学や科学、テクノロジー分野など現代社会において必要な知識を学ぶことができる教育制度でマイクロソフトオフィスの近い方やグラフィックデザインなども含みます。少しでも多くの知識を得て可能性のある未来を子供達へ提供していきたいと思っています。


5.さいごに

ここまで、アンクリンさんへのインタビュー内容を簡単にまとめてきました。自らが直面して気づいたナイジェリアの教育問題の現状をすぐに行動に移し解決しようとする志がとても素敵です。

簡単にできることではありませんが、アンクリンさんのおかげで何人もの子供達の未来への道が切り開かれているのだと思います。

日本にいる私たちもAirfundingのクラウドファンディングサービスを通して彼らの支援を行うことができます。現在は$5からの支援が可能となっています。ぜひ私たちの気持ちを彼らに伝えましょう〜!(日本語ページはこちらから↓)


またリンクのシェア等でも簡単に応援することができます。ぜひ彼らの活動、そして子供達の未来の応援をよろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。それでは皆様、今日も素敵な1日をお過ごしください!


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