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異常遠征狂記(29)~秋旅2022❹~
前回の狂記はこちら 。
現在地はブダペストです。
10.LOTL/Nachtblut
さて、ブダペスト滞在最後の夜は、Lord of the LostとNachtblutを観に行きます。
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大好きなゴシックメタルLOTLはもちろんのこと、素朴なメロディーに退廃的な雰囲気をのぞかせる見た目はヴァンパイア集団Nachtblutも観たかったので最高の組み合わせ。
Nachtblutを観るのは初、LOTLも箱でフルセットは初めてだったのでウッキウキです。
なおライブ会場は今回3度目の訪問、Barba Negraです。ブダペストのライブハウスってここしかないんか?と思うくらいメタル系のライブといったら大体Barba Negraなことが多い気がします。
開場1時間ほど前に到着した時には、既になかなかの人数が開場待ちをしていました。LOTLも含めゴシック系は熱心なファンが多いイメージがありますが、恐らくドイツや隣国から遠征してきたのだろうと思われる人たちの姿もありました。
開場と同時に我先にと最前列を目指していかれたので、普段の穏やかなメタル系ファンとは少し客層の違いを感じました。
中に入るとBGMはアイアンメイデン。
LOTLはメイデンツアーのサポートに抜擢されてから大きく知名度を上げていた印象なので、納得の選曲です。
隣のお姉さんとお話しつつコーラを飲みつつ、開演を待ちます。
念願のNachtblutは、妖しげな雰囲気を漂わせつつ耳馴染みのいいメロディーと心躍るビートが会場を揺らしており、楽しくて笑顔になってしまいました。
『Amok』や『Lied für die Götter』など、オタクがNachtblutを聴くきっかけになった曲も聴けてより心が高まりました。
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(ステージで上裸だと若干バーサーカーみが加わるのは何故なんだろうか。ライトのせいなのか)
続くLOTLは演奏曲が20曲超とたっぷりやってくれて大満足。「Judas」と「Thornstar」の2作からを多めに演奏しつつも、『Die Tomorrow』に『Dry The Rain』など定番曲も入れて、『Credo』や『In a Perfect World』など最近はやっていなかった曲もあり、とバランスのいいセトリだったと思います。
Thornstarで一番好きな『In Our Hands』をやってくれたのは本当に嬉しかったです。
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エネルギッシュにステージを動き回るギターのπちゃんが活躍してました。
下手側だろうと思ってた推しが上手側だったのはちょっと悔しさありますがステージは素晴らしかったので観に来てよかったです。
翌日は日の出前の薄暗い早朝に起きて空港行きの運転荒めなシャトルバスに揺られ、ブダペスト空港へ。
空路でドイツに戻ります。この時点でスーツケースは27kgを記録していました。耐えられるか...?!
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来年はいいシーズンになるといいね...
11.Wolves Den/Nocturnis(急遽)
さて、本来であればこの日はブダペストからデュッセルドルフに飛んで、ハンブルクで下記のライブを観る予定でした。
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Karg、Thormesis、Boötes Voidと冷たく儚く甘いポスト/アトモスブラックメタルが揃う最高のメンツです。
ところが、上記ライブはウィーン滞在中にあえなくキャンセルのお知らせが届いたため、死にものぐるいで代替を探した結果、下記の素敵ライブを発掘することに成功したのでこちらに行くことにします。
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泥臭くもピュアでかっこいいジャーマンブラックメタルのWolves Denは2018年のDEMMで観て以来でしたし、ジャーマンブラック揃いなのもポイント高かったです。しかもチケ代が安い!!
デュッセルドルフからFürthまで陸路で南下しなければいけないので移動距離は増えますが、飛行機が早朝だったため時間には余裕があり、ハンブルクで1泊虚無の時間を過ごすよりは推しを観た方がいい、ということで決行しました。
4時間強かけてFürthに到着後、まずはホテルへ。
部屋が素敵だったので嬉しくなるオタク。
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このまま部屋でまったりまったりしたい気分になりましたが、まず食糧がなかったので買い物に行きます。
買い物の道中ではおそらく移動式遊園地Kirmesであろうものを発見しました。ピッカピカでした。
部屋に戻った後一休みしすぎてだいぶ時間が経っていたので、慌てて支度をして会場に行くと、そこには地元のメタラーが20人弱いました。ご年配の方が多めでした。
ローカルすぎて凄まじいアウェーの空気感を久々に味わいました。でもめげなかったのでだいぶメンタル鍛えられたんだなあと思います。
黒い森地方出身のNocturnisは若手の勢いと確かな実力を感じさせるステージで、鋭いトレモロに冷たく美しい旋律を備えた暗く激しく素敵な音を奏でていました。
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将来が楽しみなのでぜひ末永く続けてほしいです(切実)。
Wolves Denはこれまでもシーンに関わってきたベテラン揃いならではの渋みもありつつ、堅実なステージでした。『Pfad ins Dunkel』や『Schwarzes Firmament』は叙情的で哀愁が漂っていて良かったし、力強く突き進む『Deus Volt』は何度聴いてもかっこいいですね。
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Helgeさんが益々細長く仙人のようになっていたのでちょっと心配しましたが、若干しゃがれた高めのグロウルは健在でした。
翌日は電車で2時間半ほどかけてライプツィヒへ移動します。
12.ヴァイキングとマシーンとスタンネたむ
ライプツィヒでは、こちらのライブへ行きます。
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オタクがこのライブに行こうと思ったのはメロデス最高峰The Halo Effectがいたからですが、アモアマとマシヘという巨頭の組み合わせのため、会場は今まで行った中で一番大きなアリーナでした。
滞在先のホステルの受付のお姉さんがメタル好きだったのでちょっと盛り上がりました。
支度をして会場に向かっていると、道を歩く黒い服の集団がちらほら。
会場に近づくにつれ人数が増え、付近には長蛇の列ができていました。こんなに人集まることあるんだ...と思うくらいの人数が開場待ちしていて驚き。
入口でセキュリティチェックを受けて中に入り、スタンディングのアリーナエリアへ。アリーナエリアは思ったより人が少なく、2列目に入ることができました。
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それでも視界的にはギリギリだったのであと20cm身長が欲しいと思うなどしましたが、目当てのThe Halo Effectのライブは研ぎ澄まされていて、激しくも澄み渡るメロデスが大変素晴らしかったです。スタンネたむの美しい声が冴え渡っていました。尊い。
これで目的は達成したので、The Halo Effect終了後はアリーナを抜け出し物販へ行きました。Tシャツが35€もして目ん玉飛び出そうになりましたが、Halo EffectのTシャツに「メンバーの名前入り」というクラスTシャツ仕様があったので面白くて買いました。着る機会があるかは分かりません。現時点では1回も着てないです。
人が多いだけあって、物販にそこそこの時間並んでいた間にマシへが始まってしまったので、買い物後は急いでアリーナへ戻ります。
最初とはうってかわって既にかなりの人でパンパンだったのでマシへは端っこから遠目に観ましたが、炎をバンバン使う熱いステージに厳つくグルーヴィーな音が響いていてかっこよかったです。
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『Halo』はやっぱり大合唱ですね。
アモアマはどの位置から観るかちょっと悩みましたが、アリーナがビール臭くなってきてちょっときつかったのと巨大セットの全体像が見たかったので、後方から観ることにしました。
セットは両端に巨人兵がいて、ウルトラの父の頭部のようなものにドラムセットが乗っているスタイルでした。途中でヴァイキング船が出現したりもしていて大掛かりなものでした。
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雄々しい曲の数々が響き渡る中、巨大セットの間を飛んで走ってと勇ましいステージを繰り広げていました。恒例の船漕ぎモッシュも開催されていましたね。
ちなみに巨人兵は目がギラギラでした。ビームでそう。
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巨大なアリーナが後ろまでびっしり埋まる程のメタラーが集まっている様は久しぶりに見ましたが(ラウパ以来でしょうか)、それだけでも圧巻でした。アモアマもマシへもところどころ炎が凄かったので前方はかなり暑かったと思います。メタラーはタフですね。
翌朝は電車でハンブルクに向かいます。
次回はSotMからです。
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