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介護職採用①年目

つやです。

イラストは今朝のぼくです。

今朝というよりここずっとこんなです。

今回から3年間の介護職採用を振り返っていきます。

主担当をもって初めての介護職採用。

「採用」の基盤となっており重要な3年間でした。

介護職不足に悩んでいる方に少しでも参考になれたら嬉しいです。

介護職採用に関わっていない方も介護職に対する認識が少しでも変わったら嬉しいです。

日本で叫ばれている労働力不足。
介護職はその中でも先駆け職種の一つであり、ある種有名なものだと思います。
介護=3K(きつい、汚い、危険)
よく言われますね。
5K(危険、汚い、きつい、暗い、臭い)とか言われたりも・・・。
今思えば誇りを持って働いている介護職の方にめちゃくちゃ失礼だし、被介護者の方やご家族の方に対してもなんの配慮もないものです。
これは介護にかぎらず3Kや5Kのレッテルを貼られてしまっている業界すべてに言えることかと思います。

情報

形態 特養(3施設、計270床)

職種 介護職(介護福祉士のみ)


介護職採用へ放り出される


と、ここまで綺麗ごとチックに書いてきましたが、介護職の採用担当になるまでは恥ずかしながらぼくも介護=3Kに認識でした。
情報を取ろうという意識もなかったので、世間で流れている主情報が自分の中の常識となっていたんですね。
前任者が産休で求職し、介護職採用担当のバトンが急に回ってきて戸惑いと落ち込みと・・・いろいろな気持ちが湧いてきたのを覚えています。
(ほんとは別のスタッフが引き継ぐ予定でした)
しかも主担当を受け持つのは初めて・・・。
新卒から約1年、採用担当補助として採用担当たちの後ろでフォローと勉強をしてきました。
そろそろ独り立ちを・・・というところでフォローにも入ったことがなかった介護職採用。
そのときの欠員状況について、悲惨であるという認識は部署内の共通事項でもっていたものの、具体的には理解していませんでした。
(チーム制採用の体制ではないので、担当者がその職種を属人的に見ていく個人ワークの体制をとっています)
1年~3年周期で担当分野が変わっていくので、早く担当替えしてほしいなーなんてスタートするときから思っていました。
だって4施設で35欠。
ふざけんな!!!笑笑笑
こんな人気のない職種の採用担当してもいい成果出せないだろうし求職者にアピールできる部分なんてあるのかよ・・・
そんな気持ちでした。
欠員補充の域超えて小規模施設開設できるレベル!!!!

採用現場へ

前任者が設定した面接に初めて同行した際のことです。
施設長めちゃくちゃこわそう。
もともとやる気がなかったのが0からマイナスへ向かった瞬間です。施設のこと求職者のこと何にも覚えてないくらい当時のぼくにはダメージが大きかったです。
とは言うものの、35名採用する計画を練って提出しないといけないのでとりあえず計画書作成。
前年までの実績も無視して1から作成していいということだったので、チャネル増やすとか予算増やすとか考えうるものすべて詰め込んだ計画書を提出しました。
目を通す前にオッケー笑
計画もくそもないからとりあえず採れ。
そんな印象でした。
35という人数で見てパッとしない方もいるかと思いますが、事業の存続が危ぶまれるイメージです。
いや、危ない。
規模の縮小を余儀なくされるような状態に迫っていましたし、退職数考えると時間の問題でした。


いざ、引継ぎ完了


まず全施設長たちへの挨拶。
こわそうな人いたし他の施設長たちもそうなのかなーってそんなくだらないことばかり考えながら出席しました。
え、めっちゃいい人たち!!!
介護とは何か、どんな理念でどんなサービスを目標にしているのかを熱く語っていただき、気づけば介護に対するイメージが変わっていました。
介護スタッフたちが自分の親、兄弟、大切な人をこの施設に預けられる、預けたいと胸を張って言えるサービスを提供したい。
一番心に残った言葉です。
両親や兄弟、祖父母のことを想像しながら聞いている自分がいて他人事ではなくなっていました。
焚きつけがお上手。
でも施設長たちの本音本心熱い思いがそうさせたのだと思います。
そこから世の介護施設の状況やエージェントの方に介護職について、転職市場について教えていただいたり、施設に行ってヒアリングしたり入居者さまとのコミュニケーションを見学したり「知る」ためのことは何でも実行しました。
採用担当は知らないとできないし、好きにならないとできないですよね。
無知無関心で魅力は語れません。アトラクトできません。
まあ見事に好きにさせられてしまいました!
こんな欠員状況の中、休みもない中、大変な仕事なのにイキイキと働いてるようにも見えた・・・。
入居者さまとコミュニケーションをとっているとき
入居者さまを喜ばせようと企画を練っているとき
キラッキラしているんです。
「これは世の中の介護に対するイメージと違うぞ!!!」
そんな思いでエージェントに営業かけたり、媒体に掲載したり、
こんな魅力的な介護施設があるよ!一回見に来て!惚れるから!!!
ってくらいなテンションで広報開始。

意外な採用市場


え・・・応募来るじゃん。
え・・・採用できるじゃん。
そうなんです。採用できるんです。(予想外)
ただ、退職のペースも割と早く欠員数が埋まっていくスピードは採用数と比例せず遅い。
いつか充足するだろ!と浅はかな考えのもと、より一層採用活動に力を入れていきました。
無我夢中で走り抜けた1年。
採用数60名ちょい。欠員15名
あれ?
採用数の目標は遥に超えたけども
欠員数は減ったけども
充足してない。
(さすがに途中で危機感は感じていました)
年度末の退職で一気に退職してしまったこともあり、初年度はこんな結果でした。お金もたくさん使いました。採用単価は30万切るくらい。
引き継いだ当時のことを考えると落ち着いたという印象もあり褒めていただくこともでき、施設長に感謝もされ、、、、でも納得いきませんでした。
2年目は志願して介護職の採用担当を継続です。
充足するまで担当したいですと言って法人内でも介護職採用の人と言われるくらいのめり込み、施設に入り浸りました。
「採用数落ちてもいいから採用の質を上げて、離職防止も慣行すれば充足は遠くない」
今年こそは充足させて「立て直した!!!」って旨を張って言えるような期末を迎えるぞ!
引継ぎ当初は担当替えを望んでいたくせによく言いますよね。

次回は二年目のことを書いていきます。

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