創業4年目、会社経営への誘い。
第一線で活躍するタレント・クリエイターのポテンシャルを引き出す斬新な企画を用いて企業および社会課題を解決する会社を経営している佐藤と申します。
これは僕の脳の病気なのか特性なのかわかりませんが、常時5個前後のことを脳内で並行思考しています。そこで実践を通して経験値と思考のピースがハマり始め、少しずつ思考がクリアになってきました。
今回は自分の頭の整理含め、これは自分自身の実践学習に紐づく成長記録、また商売人から経営者への進展への備忘録として。
その前に少し最近のお仕事備忘録。
センスを汲み取る
最近の悟り
最近、考えに考えを巡らせる中で様々なことが腑に落ちる瞬間がありました。
詰まるところ、全てはその人のセンスなんだろうな、と思った次第です。
この議題を進める前に、まずはセンスとは何か?を定義しましょう。
(自論です)
私が思うセンスというのは、1つの物事を観て聴いた時に、汲み取る情報の量とそこから派生する思考の深さのことを指し、これが優れている人は、「何をやるべきか」よりも「何をしないべきか」が感覚的に分かる人が多い印象です。
周りの友人は知ってますが、僕は本当に運が良く(むしろ運だけで会社をやれてる気がしますが)出会う方々も然り、お世話になっている方々がいわゆる成功者的な人が有難いことに多いです。
その人たちと会う際は、1つの発言、姿勢、身につける物、こだわり1つ1つを細かく確認し、何か1つでも自分に落とし込めるところはないか?と凝視しています。笑
本当に、細かく見れば見るほど勉強になります。
1つ直近の例を挙げましょう。
この前知人が次の日仕事のため終電で名古屋に帰らないといけない、
お酒も回っていたので『このあと寝過ごして大阪まで行っちゃいそう』とボソッと言いました。
普通そのような状況になったら『うわーやらかした〜』みたいな感じで少なからずネガティブになる気がします。
一方で、その場にいた尊敬する経営者の方は『ええやん!!!めっちゃおもろいやんそれ、最高やん!』と言い始め、僕の頭の中は「???」
当人は普通に喋っていただけだと思いますが、その文脈に僕はセンスを感じました。
僕はその時、ハプニングが起きた際の捉え方にセンスを感じたわけです。
その方は広告業界ならほぼ皆が知ってるのでは?という方で、
きっと今まで度重なるハプニングや困難を乗り越えてきたからこそ身についたハプニングの捉え方なんだろうなと思った次第です。
センスは事業をつくる際もそうですし、その人の人間関係にも如実に現れると思います。
異文化や異なる世代の方々と交流し、新たな刺激と情報をもとに思考を巡らせていく、そういったセンスを磨く努力が大事なんだと深く悟った次第です。
人生一のハードシングス
さて、ここからは実際のノンフィクションで話を進めていきましょう。
ここの章は自身の備忘録として記します。
働きすぎた代償
話は遡ることちょうど1年前くらい。2023年5月。
ちょうど明治TANPACTの大型PRが終わり、一息ついていたタイミング。
当時、aiRの他に実はもう一社取締役として国内最大級のTikTok LIVEの事務所を運営していました。
もうとにかく必死に働きました。
周りの友達は知ってると思いますが、
お酒も飲まないし、女の子とも普段全くといっていいほど遊びません(仕事柄会食はありますが)ので、いわゆるお仕事から離れるタイミングがなく、週110時間労働?みたいなのも言われてますが、全然働いてたと思います。(今も100時間は働いてると思う)
当時25歳の僕は、『休む』ということを軽視してました。
同時に、『休む』ことに『罪悪感』を感じていました。
最近車購入したのですが、毎週金曜日の夜1時間だけはドライブをする!と決めていても、罪悪感が募り「やべ、仕事しないでこんなことしててもいいのかな」みたいな感じになるんですね。笑
毎日1時間だったらまあそう感じてもいいかと思いますが、1週間に1時間です。
それでも罪悪感を感じていました。笑
狂ったように働きました。そのおかげで事業は順調に伸び、また出会う方々、お仕事をする方の層も有難いことに変わっていきました。
一方で、働き過ぎた代償として、
今ならば経営者は清濁を併せ呑む立場というのを理解しているので、なんとかできるかもしれないですが、当時の僕は浅く、若く、幼かったです。(今もだけどね)
いろんな方面から、いろんな情報が。
いろんな方面から、いろんな出来事が。
次第に自分自身が、何を基準に物事を分別し、何に基づいて言葉を発するのか、それがわからなくなりました。
なるべく皆んなにとって良い形に着地できるように頑張りましたが、うまく行きませんでした。
いわゆる、自我崩壊的な感じです。
組織崩壊からの復活
前段でお話しした通り、そんな社長のもとで働きたいなんていう人はいなくなるわけです。
当時は10名くらいのメンバーで会社を運営していましたが、その10人とも僕自身と関係があってaiRを支えてくれていました。
そんな僕が次第にみんなに強く当たってしまったり、よくわからないことを言い始めるものだから、そりゃみんなからすると急に変わってしまった感じになります。
当然、みんなは離れていきました。し、そうするのが当時の最適解だったと思います。
学生の頃から、部活では常になぜか主将を務めることが多く、離れ離れになるとしたら卒業のタイミングのみ。人生で初めてみんなが離れていくという現象を経験しました。
当時は本当にみんなに申し訳なく、みんなが離れていった事象よりも、自分自身のせいで苦しい想いをさせてしまったことが、本当に辛かったですね。
そして、1人になりました。
身体の調子もずっと悪く、何を食べても飲んでもお腹が下る状態でまともに働けることは愚か、人間的な生活ができる状態ではなかった笑
韓国に出張で行ったのですが、いったのはいいものの、丸三日間何も食べられず。笑
水しか飲めないという状態でしたね。
ただ、ここで食事が摂れないことは非常に僕の霊感、インスピレーション的なサムシングを復活?もしくは高めました。
祖父が亡くなってから、一気に強くなった霊感やインスピレーション。(調子がいい時は霊視までできました。笑)
めちゃめちゃ祈りました。
朝、昼、晩、正座して、天に助けを求めました。
次第に、自分自身何が弱くて、どこを治めるべきなのか。天との対話のなかで悟るようになりました。
自分が足りなくてできなかったこと、自分が幼くて未熟でみんなの気持ちをわかってあげられなかったこと。
天には全て切実に吐露し、悔い改めました。
ちなみに、『神様、もう僕はやめた方がいいですか?経営はセンスがないし向いていないと思います。』と涙を流して告白した日があります。
あれはベッドの上で夜遅い時間でした。
すると、耳元で『やめるな。続けなさい。』という声が聞こえました。
これは嘘じゃないですよ。本当です。
そして、物事が好転し始めました。
心がけたこと
現在4期目で、すでに3ヶ月が経ちました。
まだまだ先が長いので未確定の要素が多いですが、今のままですと2.5億前後の着地予定です。
やっと会社としてちゃんとしてきた感じです。
課題もトラブルも日常茶飯事ですが、ハードシングスを乗り越えた今振り返り、何をやったのかを記録します
めちゃくちゃ働く。
これは、分かりやすいです。めちゃくちゃ働きました。進むのをやめたら、後退するのです。
がむしゃらに働きました。身体の調子が悪くなった時はしっかり寝て休む。それ以外の時はもう死ぬ気で働きました。周りに助けを求める。
これが1番大きかったです。助けてください、と伝えたら助けて下さいました。本当にありがとうございました。
この場で名前を挙げて感謝を伝えたいです。
不動産会社を数十年経営していて東京の父にもあたる鈴木社長とその奥様のまーこさん。
息子のようにいつも色々と考えて共にしてくださりたくさんの機会と愛をくださる河野さん。
テンカラットの小林社長。
リップの近江社長。
オールブルーの助野社長。
Nateeの朝戸副社長。
高校から1番仲良くそしてaiRに入社してくれたよしき。
創業当時からずっと助けてくれる天才ひろき。
頭はいいけど女の子の話題になると偏差値2になる東大卒のニキ。
いつも寄り添ってくれたクリエイターのサンディー(サワディー)
他にも沢山の方々に助けてもらいました。ありがとうございます。必ず良くなると信じる。
これは、今だから言えることでもあります。
困難というかハードシングスというか、そういった一見辛くて苦しい出来事、これを乗り越えた先に必ず今よりも素敵な未来が待っているのです。これは、間違いないなと実践を経て確信しました。
会社経営への誘い
4期目、これからが本番。
aiRは今、3期目が終わり4期目に突入しています。
この3年間、たくさんの信頼できる人たちとお仕事をし、成果を上げ、事業も伸ばしてきました。
自分の中では、この3年間は準備運動な気がしています。
実際にヘトヘトになりながら3年間切り抜けましたが、事業も然り経営も然り3期目と4期目の今だと見える景色が全く違います。
びっくりします笑
今までも全力で、一切手は抜いてはないですが、ここからが本番です。
過去の経験からより素敵な未来を創っていける謎の自信が今あります。
経営の「経」は「経理の経」
これは不動産会社を経営する鈴木社長から言われたことです。
実は組織とまた自身の身体を壊した時に、経理面のスタッフがいなくなってしまい、現場もやるし採用もやるし営業もやるしそして経理もやるというどう考えても1人の人間ができる業務量じゃない時期がありました。笑
その時に、数ヶ月請求書を出せておらず一時的にキャッシュフローが危なくなりました。いわゆる黒字倒産みたいなやつですね。
売上は上がってるけど、手元にキャッシュがないという現象を初めて経験しました。その時鈴木社長に相談に乗ってもらい、『経営の経は経理の経』というのを教えてもらいました。
それ以降は一旦人も採用できたので、任せるところは任せて、見るべきところは目を通しています。創業してから3年間は売上がいくらとか販管費がいくらとか細かく見たことがなく、とりあえず入ってくる金額より出ていく金額が少なければ大丈夫でしょう(まあ真理っちゃ真理)という考えだったのですが、これもまた自分が成長するために是正しなければいけない箇所であり、今回はその機会だったんだなあと理解しています。
26歳、商売人から経営者へ
テイラーアップという僕と同い年でまた東海地方出身でバリバリ会社を伸ばしている社長の松村くんがいます。(以外、なつみ)
よく飲みに行くのですが、最近言われたのが、
この一言でハッとしました。
それ以降事あるたびになつみにはお願いして教えを乞うています。経営者としては僕の数段階上だと思います。
今までは組織をマネジメントするというよりは極的なプレイヤー(=商売人)として事業を拡大してきた気がします。
そして現在の事業と3年間蓄積したものを冷静に捉え考えると自分1人で出せる年間売上のMAXが恐らく3億前後だと思います。
ただし、これはあくまで自分の身体がずっと健康であった場合の話です。
今回のように少し乱れてしまった際には大きく変動してしまうためリスクが大きい、何より行きたい場所に早く行けるものの、遠くにはいけません。
そういった理由も相まって、個人ではなく組織として達成すべき数値と目標に対し邁進する絶対的な理由が発生しました。
人間おそらくなのですが、いわゆる極的な練達を受ける環境においてこそ自分のずっと目を背けていた本質的に弱い箇所を克服できるのではないでしょうか。
そんな気がしています。
この会社は何者であって、どこに向かうのか。
イケてる人を集めれば、イケてる組織できることない?
これは、僕が組織作りどうやってやればいいですかね。と相談したところ、前述した経営者の方に言われた言葉です。
すごく抽象度は高いですが、でも確かになと僕の中には腑に落ちました。
業界的にもいわゆる広告業界に軸足を入れているので、イケてる会社であることは必須な気がします。
また、ここで大事なのはイケてる=浮ついてる、ではなく、地に足つけ血反吐が出るくらい努力し、それでいてトレンドを抑えプライベートも満喫するという事であり、いわゆる遊び呆けて中身がすっからかんな事をいうわけではありません。
10人で10億、営利1.5億
今まで会社として具体的な売上目標は掲げてきませんでした。
する必要がなかったというか、右肩上がりに売上は伸長していたこととTHE営業みたいなのはやった事がなく、あくまで相談ベースでお仕事のご依頼をいただいていたことが大きな理由です。
数字で組織をマネジメントしていくメリットは、統率感が構築されることと健やかな競争が生まれることだと思います。血眼になって数値ばかり追うのはロボットに任せればいいのです。僕たちはロボットではなく、人間ですから才知を活かし泥臭く前に進んでいく必要があります。
その中でaiRは、
2027年に社員10名で年商10億、営利1.5億を目指します。
今後の舵取りは、この数値目標から逆算して意思決定を進めます。
なんで10億なんだ、営利1.5億なんだ、という質問に対してですが、多分いけるから、です。
この3年間会社をやってみて、『多分いける』『見えたな』と思ったことは、ほぼ全て達成出来ました。
だから多分いけます。
一方で100億まではまだ見えておらず、愚直に邁進し続ければ点と点が繋がる感覚で、いつか見えるのではないかと一縷の希望を胸に抱いております。
ひたむきに働き、がむしゃらに遊ぶ
創業当時から色々な手法で会社作りに挑戦しました。
概して、the会社、のような組織づくりは僕には出来ないのを理解しました。
一方で、昔からいわゆるクリエイターと呼ばれる方やインフルエンサー、最近ではタレントや芸能人の方と仲良くなることが多く、直近のお仕事も基本的には仲良くなった人たちと創り上げることが多いです。
実に、aiRの競争優位性はここにある事を理解しました。
今ではほぼ毎日表参道の事務所に、芸能人、タレント、インフルエンサーの方が来てくれて小1時間ほどコミュニケーションを取ります。ごく一部の写真は↓
まだまだありますが、ここにて割愛。
この会社のカルチャーは、まさにクリエイターやタレント、芸能関係の方が自ら足を運んで一緒にお仕事をしたくなるような、そういったところにあると思います。それは中立的であり極的な数値主義でも定性主義でもないからこそ実現できている文化だと思います。
企業が実現したいことや社会が抱えてる課題に対してクリエイターやタレントの可能性を引き出す斬新な企画でアプローチし、クリエイターやタレントの今後のキャリアにおける可能性を引き出して差し上げ、同時に社会課題も解決する。
これはaiRならではだと認識しています。
後、僕自身もありのままでいられて楽しい!笑
変に飾るのがめちゃめちゃ疲れるので、いろんな人と仲良くなれるのは本当に楽しいです。
また会社としてどこに向かうのか、ですが実は別会社にて上場に向けてという形で色々と準備をしていた時期があります。が、僕の性格にはおそらく合いません。
今の生活は、人生で一番の青春を送っている気がします。
まさに青春の延長線のようなイメージです。
堅くしすぎても、自分らしくない。
遊ぶように仕事をして、仕事をするように遊ぶ。
もっと自由にいろんなクリエイターやタレントの可能性を捉え、ニュートラルな視点で社会を変えていきたい。
まさに部活の延長線上、青春の延長線。
ひたむきに働いて、がむしゃらに遊ぶ。
それがaiRです。
そして、ここからがaiRの第二フェーズであり、経営者としての幕開けです。
妥協はしない、死ぬ気でやる