”0”から新規事業のデザインを作ったので振り返ります。

はじめに

こんにちは、エアークローゼットでデザイナーをしている土井です。
この記事は、エアークローゼット Advent Calendar 2023の14日目の記事です!
よろしくお願いします!
今日は今年の10月に新サービスとしてリリースした、「 Disney FASHION CLOSET」を3ヶ月で”0”から作った時の話を書こうと思います。
今回デザイナーとして初めて何もない状態からサービスに関わる全てのデザインをアートディレクションの役割もしながら作ったので、振り返りも兼ねて書こうと思います。

Disney FASHION CLOSETとは?

エアークローゼットオリジナルのディズニー公式バウンドコーデをレンタルで楽しめるサービスです。
「バウンドコーデ」はアメリカで誕生した新たなカルチャーで、コスプレや仮装とは異なり私服にキャラクターらしさを取り入れるコーデのこと。 カラーや印象的なアイコンなどをファッションに取り入れ特別感もありつつ、普段着としても機能する服装のことを指します。

今回のPJでの役割

  • デザイナーチームの代表としてのステークホルダーとの密な連携

  • クリエイティブの作成

  • 各メンバーのアウトプットの品質チェック

  • 撮影要件を決めるためのフレームワークの作成

  • スチール撮影の立ち合い及び、品質チェック

【大変だったポイント】

  • かなりタイトなスケジュールであること

  • 日々優先度が変わること

  • 成果物がたくさんあること

などなど、、
メインでコミュニケーションをとるデザイナーとして、どんな進め方をすると他のデザイナーやPJチームが助かるか?を考えながら忙しい日々を過ごしていました。
特に、普段はPJチームから目的・背景の共有を受けてデザインの提案をする。というのが社内での流れになるのですが、今回はデザイン作成の進め方を提案したり、各成果物ごとに目的・背景を想像してデザインを提案するという点が普段のPJと異なる難しいポイントでした。
なので、過去の経験や効率的かつクオリティの高いPJの進め方を調べながら進行していきました。

ピックアップポイント

1.デザインガイドライン
2.ワイヤーフレーム
3.ティザー・サービスサイト

1.デザインガイドライン

1-1.ユーザー・ターゲット分析
届けたい価値を誰に届けるかを明確にするために、プロジェクトチームとインタビューした結果を元に話し合いました。
感情の起伏のタイミングや金銭感覚などの共通点を探りターゲットを絞り込みました。
1-2.ムードボード作成
今後作っていく世界観や方向性を決めるために、キーワードや写真から作りたいイメージを膨らませていきました。共通認識の解像度を高めるだけでなく、クリエイティブに落とし込む要素を抽出する役割も持っています。
1-3.カラーとタイポグラフィー
複数パターンを作成しそれぞれ具体的な画面に落とし込んで検証していきました。
お洋服のレンタルなので、一般的なファッションECサイトの要素を含んだ画面をベースにフォントやカラーを当てはめて検証しました。
1-4.写真
届けたい価値をベースに掲載箇所やその目的に合わせてどんな写真を撮影するかを決めました。
その際に他メンバーでも写真撮影が必要になった時に迷うポイントになる、「撮影したいけど、どんな写真を撮ればいいか分からない」を解決するためのフレームワークを作成しました。
1-5.UIキット
汎用的なUIパーツを世界観やUX方針に合わせて作成しました。
基本的には、ニュートラルで扱いやすいパーツを目指しました。

2.ワイヤーフレーム

デザインガイドラインを作成する過程で決まったターゲットに対して「誰でも使いやすいレンタルサービス」というUX方針でサービスサイトを作ると決めました。
どんな画面設計なら表現できるか?
いきなりFigmaなどで作り始める前にペーパープロトタイピングを提案して探りました。
ペーパーモックは、非デザイナー以外でも簡単に取り組めること、素早く検証できることなどのメリットがあるので、リリース日まで短い時間の中でデザインまで仕上げるためには効率的だと思い実施しました。

3.ティザー・サービスサイト

ティザーサイトでは、魔法のような雰囲気やワクワクしてもらえることを目指しました。
はじめに公開した時にはキャラクターを出さない状態だったので、その中でどうしたら期待感を煽れるデザインを作成できるか悩みながら作成しました。
リリースされたサービスサイトのトップページでもディズニーの
【大変だったポイント】
先方の細かいレギュレーションを守りながら僕たちが表現したい世界観を作ることに苦労しました。他のコラボサイトなどをたくさん見たり、複数案のデザインを作りながらブラッシュアップしながら作りました。

まとめ

今回大規模なPJでメインのデザイナーとしてアサインしてもらったことでたくさんの学びがありました。特にデザインを”0”から具体化していく進め方や、PJの効率的かつ品質を上げるためのコミュニケーション、社内での他案件との優先度調整など今までよりもより広く高い視点でPJに関われるようになったと思っています。引き続きデザイナーとしての力をつけていきたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
明日も投稿がありますのでぜひ、そちらもよろしくお願いいたします。