空腹の力
おはようございます!ランニングコーチの大野です。
皆さん、
「最近空腹を感じてますか?」
あれ、最後に空腹を感じたのはいつだっけ?という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それもそのはず、現代では飽食の時代となり食に困ることはほとんどなくなりました。
それ故に、常に何かを食べています。そのため、いつの間にか太っていた。
なぜか身体が重い。といった症状に陥ってしまいます。
以前の記事で食べることと老化についてお話しました。
食べるというのは、身体に負担をかけているということをお伝えしました。
今日は、食べることではなく空腹の効果についてお話していきます。
なぜ空腹を感じなくなったのか
なぜ私たちは空腹を感じなくなったのか。
それは、大きく2つの理由があります。
・ながら食い
・食べ物で溢れている
ながら食い
みなさん、食べることに集中できていますか?
スマホやテレビの登場により、わたしたちはなにかをしながら食べることが当たり前となりました。
スマホを見ながら、ゲームをしながら食べることが当たり前となったことで気づかぬうちに食べ過ぎたり、つい小腹を埋めたりするようになりました。
・食べ物で溢れている
続いては、食べ物で溢れている世の中だということ。
保存に優れた食品や、片手で食べれるサンドウィッチやパン、すぐそこのコンビニ行けばすぐに手に入ります。
しかも、かなり美味しいしやめられない。
そんな美味しいものがあれば、3食以外につい食べてしまうのは仕方ないかもしれません。
空腹の効果
ここまで、空腹を感じにくくなっている要因をお伝えしました。
では、空腹の効果とは何なのかをお伝えしていきます。
なぜ、空腹が身体にいいのか?
それは「オートファジー」という機能が発動するからです。
オートファジーとは、自食作用といい、要するに細胞が自己成分を食べることをいいます。
このオートファジーは12時間〜16時間の空腹時間を作ることで発動すると言われています。
このオートファジーが身体にたくさんの効果をもたらすことがわかっています。
オートファジーの効果は大きく4つ。
・腸がきれいに。免疫力の向上
・細胞の生まれ変わり。若返り
・集中力の向上
・身体に負担をかけない
腸がきれいになる
まず、腸が綺麗になります。
なぜ腸がきれいになるのか。
それは単純に食べ物を入れずに胃腸を休ませることで腸に残留物がなくなりきれいになり、腸が整うのです。
腸は栄養を吸収する機関でもあり、免疫を担っている大切な内臓。
腸が悪い=体調を崩しやすいかつせっかく摂取した栄養も吸収されなくなります。
腸が悪ければ、あなたが走ったあとにせっかく摂取したプロテインも、その栄養はすべて吸収されていはいないかもしれないのです。
細胞が生まれ変わる。
オートファジーは自食作用と呼ばれている通り、身体の中の死んだ細胞や古い細胞などを食べてくれ身体をきれいにしてくれます。
つまり、細胞が生まれ変わる=若返るということ。
少食の人は老けにくく身体も若々しいとも言われています。
有名人でいうとGACKTさんやタモリさんなど。
タモリさんは32年間続いた「笑っていいとも」を一度も体調不良で休まなかったそう。
集中力の向上
これは、血糖値が大きく関係しています。
みなさん、朝ごはんを食べたあと、お昼ごはん後にあんなに眠くなるのはナゼだと思いますか。
それは、糖分を多く含んだ食事をすることで血糖値が上がり、血糖値を下げようとインスリンが分泌するからです。この血糖値の乱高下で私たちは気分が悪くなったり、眠気を起こしたりします。
加えて、食べることで消化するために血流が胃腸に集中するため、脳がうまく機能しないとも言われています。
しかし、空腹であれば血糖値の乱高下がないため集中力が高い状態を続けることができます。
身体に負担をかけない
最後は、身体への負担です。
食べることの負担は前回の記事で説明しましたね。
体操の内村選手は一日一食で有名です。食べることで身体が重くなる、パフォーマンスを発揮できないといった理由からだそうです。
食べたものがどれぐらい消化に時間がかかっているか知っていますでしょうか。
胃の中に滞在する時間は
糖質が2〜3時間
タンパク質が3〜4時間
脂質が5〜6時間
と言われており、更に小腸で7〜8時間、大腸で何十時間です。
こう考えると、食べることの負担の凄さが分かりますね。
空腹時間を作らずに食べるという行為は、家に永遠に宅配物が届くようなものです。大量に届いた荷物を荷ほどきしたと思ったらまたピンポーン。
これでは、身体はクタクタになるのも納得ですよね。
空腹を取り入れる方法
とはいっても、空腹はつらい。何か食べてないと不安といった方もいるかと思います。
そんな方に朗報です。
睡眠時間を入れても大丈夫です。
寝る前3時間、睡眠7時間、起床後3時間空けるだけでも13時間も空腹時間を作れます。
週に1回、2回でもいいので試してみると、身体の軽さと、眠気の無さにびっくりするはずです。
知人からは腸内環境が整い、便秘が改善されたとも聞いてます。
食べることを意図的に少食にしたり、空腹時間を作ることで身体を整えましょう。
僕自身は空腹時間はボーナスタイムだと思っています。(笑)
今若返っている、集中できているぞ。と空腹を感じることで元気が出ます。
まとめ
今回は空腹の力についてお話しました。
これは、運動量が多いランナーには少々実践しにくい内容ではありますが、
もし、身体が重たい。仕事中眠たい。といった症状の方は空腹の時間を是非取り入れることを推奨します。
おまけトーク
僕自身最近は一日2食にして身体がどうなるか実践中です。
結論、すこぶる体調がいい。内臓が疲れている感覚はゼロ。
日中も集中して仕事ができるし、この記事を書けるのも空腹による集中ができているから。
内村選手というスーパーアスリートも結果を残しているので、ランナーも可能ではないかと思っています。
ランニング教室開催しています。サブ3.5~サブ6のランナーで一人ではできないインターバルトレーニングなどの練習をしています。興味ある方はぜひお待ちしてます。
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