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カーボンプレートって何がいいの

おはようございます!ランニングコーチの大野です。
今回は、昨今では当たり前になりつつあるランニングシューズに搭載されているカーボンプレートについてお話していきます。

「要は速く走れるんでしょ」
「反発をより貰えるんでしょ」
と思っている方も多いかと思います。
しかし、カーボンプレートだから反発が強くなって速くなるというのは少し誤解があるかも、、
え、違うの?と思ったあなたは最後まで読んでみてください。
それではいってみましょう!

カーボンプレートの役目


https://www.asics.com/jp/ja-jp/

そもそもカーボンプレートとは!みたいな話はしません。
しても面白くないし皆興味はないと思いますので笑
要は炭素繊維の軽くてめっちゃ硬いプレートです。

じゃあ、このプレートがびよ〜〜んと反発力を生むんですね!と思いきや実はそうではないかも、、
実は、カーボンプレートの大きな役割は
「安定性」と「重心移動」
です。

どういうことかというと、そもそもカーボンプレートはめちゃくちゃ硬いです。カーボン入りシューズをお持ちの方はぜひそのシューズを折り曲げようとしてみてください。
多分曲がらないはずです。これをしならせて、びよーーんと反発力をもらうのは非常に難しい。足を接地したくらいじゃ、しならせることはできません。

じゃあ何のためにプレートを入れているの?

それは、「安定性の確保」と「重心移動のサポート」が大きな役目です。
最近の多くのシューズはpebaxという非常に軽くて反発力のあるクッション素材をこれでもか!ってくらいミッドソールにぶち込んでいます。
普通、ミッドソールを厚くするとクッションは向上しますが、不安定になります。座布団一枚より5枚の方がふかふかですが安定しないですよね。
きっとプレートがないと、着いた瞬間にグニャグニャと横にぶれたりするはず。
そこで、安定させるために間にプレートを入れてるわけです。
座布団の間に硬い板のようなものがあったら安定しそうですよね。
アルミや鉄なんかは重くてとてもシューズに入れれませんが、軽くて丈夫なカーボンなら入れれます。

2点目は「重心移動」
カーボンプレートをスプーン状に入れることで、前へカクっと進めるようにしています。横へぶれないようにしつつ、スプーン状にすることで前へ重心移動できるようにしているんですね。(よく考えられてます。)

これら2つが主な役割となっています。

じゃあ、あの反発はどこから生まれているの?

それは、先程も登場したpebaxという画期的なクッション素材です。
軽くて反発力が非常に優れた素材をふんだんに使うことであの反発を作り出しています。
だから、カーボンプレートだからびよーんと跳ねる!というよりpebaxすげーって感じでしょうか。
プレートはあくまで安定と重心移動のサポートがメインです。

デメリットはないの?

デメリットとしては、
・接地感が小さい
・足裏の硬さ

まず、分厚いクッションとプレートを挟むため接地感はあまりありません。
地面を掴む走りや接地感を高めて走りたいといった方には向いていないかも
2点目は、どうしてもカーボンプレートという硬い素材があるので、足裏を痛めやすいです。足底筋膜炎持ちなど足底の柔軟性がない人は扱いには注意。僕自身も足底を痛めやすいため、カーボンプレートシューズで練習することは非常に少ないです。ナイロンプレートもしくはプレートなしシューズで練習し、本番や大事な練習でのみ使用しています。

私も履いていいの?

履きたいならぜひ履いてみましょう。
ただ、pebax素材のものは柔らかく安定させて前へ推進させるには技術がいるため、初心者にとっては少し扱いが難しいかもしれません。
一方
最近は普段のクッション素材をふんだんに使い、その中にプレートを挟んでいるシューズもあります。
例えば、asicsのマジックスピードだったりでしょうか。
マジックスピードはpebaxでないため、めちゃくちゃ反発があるわけではないですが、プレートを挟むことで安定させて、重心移動がしやすいモデルとなってます。これのpebaxバージョンがメタスピードシリーズですね。

初心者〜中級者にオススメのプレート入りシューズ

基本的に自分が履いていないシューズはあまり言及はしないのですが、
それでは肩透かしかと思いますので、世間一般的に以下のシューズは評価も高く、安定感があり扱いやすいモデルを紹介します。

asics MAGIC SPEED2
https://amzn.asia/d/c55EBTs
SAUCONY エンドルフィンスピード3(ナイロンプレート)
https://www.abc-mart.net/shop/e/eSAUENS3/
PUMA ディビエイトニトロ2
https://amzn.asia/d/eTRqaE9

上記は、割とランニングに慣れていない方でも扱いやすいかと思いますので、まずプレート入シューズを試してみたいという方にはおすすめです。

まとめ

今回はカーボンプレートの役割やオススメのシューズをご紹介しました。
少々誤解を生みがちなプレート入りシューズ。これらの情報を理解した上で適切な距離感で付き合っていきましょう!

それではまた!

ランニング教室開催しています。サブ3.5~サブ6のランナーで一人ではできないインターバルトレーニングなどの練習をしています。興味ある方はぜひお待ちしてます。



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