見出し画像

夢の中へ/井上陽水

私は平成生まれなのですが、昭和の文化がなんか好きです。

そういう若者の方、意外と多いのではないでしょうか!
活気があるというか、人の熱を感じるというか、昭和の時代にはどこかあたたかさを感じます。

そういうわけで、昭和のアイドルの曲もたまに聞いたりするのですが、
つい最近、Apple Musicで昭和歌謡のプレイリストを見つけたのです。

ずばり、、
「1980年代 邦楽 ベスト」と「1970年代 邦楽 ベスト」です。(キラーン!)

(※ちなみにそれぞれ100曲近く入ってました)

そんな激アツプレイリストを見つけてしまったので、色んな曲を聞き流していました。ピンク・レディーさんの「渚のシンドバッド」や、さだまさしさんの「関白宣言」・・好きです。

そのなかでも
私がとくに心惹かれたのが、井上陽水さんの「夢の中へ」という曲です。

「♪探し物は何ですか~見つけにくいものですか~・・」のあれです。

この曲は、CMなどでもよく使われていて本当に有名な曲ですが、歌詞をちゃんと聞いてみるとなんだか興味深かったので、さっそく紹介していきます。

「夢の中へ(1973)/井上陽水」

~♪ (夏のバカンスのようなイントロ)
探し物は何ですか?  見つけにくいものですか?
カバンの中も 机の中も 探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか? それより僕と踊りませんか?
夢の中へ 夢の中へ  行ってみたいと思いませんか?
ウフッフー ウフッフー ウフッフー さあ

こんな感じです!ここまでは何となく聞いたことある方も多いと思います。
なんだか意味は掴めないけど陽気で良いですよね
そして2番です。

休むことも許されず  笑うことは止められて
這いつくばって 這いつくばって
一体 何を探しているのか
探すのをやめたとき 見つかることもよくある話で
踊りましょう 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか?
ウッフフー ウフッフー ウッフフー さあ

ムム・・・
ここまで聴くと、この歌がただの陽気な歌ではないということが分かりますね。
探し物って、人生とか生き方とかそんなスケールの話だったんか・・?!と、なります。
そして、続きます。

探し物は何ですか? まだまだ探す気ですか?
夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか?
ウッフフー ウッフフー ウッフフー さあ
ああ ウッフフー 夢の中へ
ウッフフー 夢の中へ
ウフッフー さあ

後半は、ほとんど”ウッフフー”です。(笑)
でもなんだか、出だしだけ聴いたときの印象と違って聴こえてきますよね。
すごく陽気なのに、重みのある雰囲気を感じます。

私は、ここでいう探し物は「なりたい自分」みたいな意味だと感じました。
理想と現実の間で、自分はいったい何者なのか?と問いただしているような印象を受けました。

「探し物」=必死になって見つけようとしている「何か」であって、
その「何か」の正体は聴く人によって変わると思います。

ただ、それはそう簡単に見つかるものじゃないんだから(カバンの中や机の中にももちろん入っていない)片意地張らずにもっと楽しくいこうよ。と言われているような気になりました。

昭和の時代から今日まで聴き継がれているこの歌は、
変化していく時代のなかで、もがく誰かの心に寄り添うような1曲だったのではないでしょうか。

今のあなたにとっての「探し物」とは何でしょう!

気が向いたら是非、この歌を口ずさんで聴いてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?