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平和は子どもからはじまる

 社会では、多様性が尊重されるのが当たり前になりつつある。
 さまざまな背景を持つ人がその人のままでいることが祝福されるなら、次は子どもたちの番だと思いたい。

 子どもが持つリズムや独特の秩序感を、大人はまだまだ理解していないし、尊重できていない。子どもを愛すあまり、良かれと先まわりして失敗を避けたり、プロセスを飛ばして「正解」を教えたり、素晴らしい先生を探し出して習いごと漬けにしたりする。
 結果、子どもが自分で試行錯誤する余白や、仲間たちと響きあい学び合う時間を、奪っていないかな。

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 100年前、医師であり教育者であり哲学者だったマリア・モンテッソーリ。子どもの自立を応援するモンテッソーリ教育は今も世界中で実践されているけれど、彼女が「平和をつくるため」に幼児教育に情熱を注ぎ、子どもの権利と幸せを代弁する「子ども社会党」が創設される世界を訴えたことは、あまり知られていない。
 

 「人類は、かつて人間の生命を脅かしていた奴隷制度、決闘、復讐といった制度や習慣を廃止することに成功しました。これは人類が国際交流によって、つながりに対する意識や、道徳的な価値観を高めてきたからではないでしょうか。いまだに残る女性への差別、子どもへの抑圧、国際的な戦争など未解決な問題は残っていますが、これも絶え間ない道徳観の進歩によっていずれ解決するでしょう。人間はお互いが話し合い、愛し合うように生まれているのだから」


 「子どもの中にこそ世界平和を創造し、維持するエネルギーが宿っています。しかし、残念なことに多くの親は子どもが平和のために大きな力を持ちうる存在であることに気が付いていません」


 「平和な社会とは、秩序を大切にする人間によって構成されます。子どもは生まれながらにしてきちんとした秩序を深く抱いているにもかかわらず、混乱の中で育つために生まれながらにして持っている規律や秩序観を伸ばすことなく育ってしまいます。幼児期の子どもの関心を邪魔することなく自発的な活動のできる環境を整えることで、平和な社会を担う人間が育つのです」


そう、平和は子どもからはじまる。

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 あ、自戒を込めて書いてます。わたしも、ちょっと気を抜くとすぐ先まわりしたり、余計な口出しをしてしまう😅 だからこそ。

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