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アイアン職人コージー


Look at this artisan work...!!
Our friend Kouzy had a stroke 4 years ago when surfing and it left him paralyzed on the right side of his body. He is using his left hand to weld and grind iron to make these beautiful furnitures.
So much effort, kindness, and support pushed him to become a craftsman. So many stories to tell behind one piece of furniture. Please see https://panz-factory.studio.site/ for more works.

 ずっと書きたくて、でも書けなくて、でもやっぱり書こうと決めた。
届いた棚が、ものすごく素敵だったから。

 長女の幼稚園のときからの友達の父であり、夫のサーフィン仲間コージーが、4年前、地元の海でサーフィン中に脳出血を患った。現場に居合わせたサーファーたちに救出され、そのまま1週間、意識がないまま生死の境を彷徨った。植物状態になるかもしれないと言われていた中、意識が戻り、パートナーの直美ちゃんの名前、娘の風花の名前を呼んだときは、皆で泣いた。
奇跡的な回復力でリハビリを頑張ったコージー。左手で鉛筆を持ち、日常生活ができるまでになった。でも、右半身は思うように動かない。何より辛かったのは、記憶障がいが残ったこと。
 身体が半分動き意思疎通もできるため、社会保障に頼ることはできない。でも、就職活動はうまくいかない。働けない辛さはコージーに絶望をもたらした。一緒にいた家族も、たくさん寄り添い、耐えて、辛い思いをした。この間のことをコージーが左手で書いた手記を、私は今も涙なしに読むことができない。

 そんなコージーが、地域の仲間に応援されながら趣味だったアイアン溶接を事業にしたのが Panz Factory。事業パートナーとして自宅の庭を工房にと開放し、伴走し続けている Akira Tsukakoshi と 塚越園生 がまた素敵すぎて、言葉が出ない。
 鉄をカットして、溶接して、研磨して、調整して… 全工程を、コージーは元の利き手の #右手はそえるだけ でやっている。持ち前のセンスと器用さが光り、アイアンの素材感も、合わせる木材の雰囲気もいつもとてもいい感じ。
 カフェのカウンター席で使うハイスツールも、東京のオフィスに入れた存在感ある会議テーブルも「生きている」感じがかっこいい。三浦半島界隈で大人気の植物屋、グレナトレドさんの依頼で作ったアイアンの植物ハンガーも、めちゃくちゃお洒落。
 すべてオーダーされてからの手作り。「アイアンで、こんなの作れないかな?」という相談からイメージが膨らみ、作品が出来上がっていく。
わが家では、子どもたちの勉強机がコージー作。横幅は広く、奥行き小さめな形が、部屋にぴったり。最近、両親のベッドサイドに置く棚も納品してもらったら、これまたとてもかっこよくて、シビれた。

 一人で生きることができる人はいないんだな、とか、仕事や表現を通して社会に関わることは生きることに欠かせない喜びなんだな、とか。
 アイアン職人コージーの作品と、それを支える逗子の仲間たちから、いつも大事なものを受け取っている。

 アイアン+木材のかっこいい家具をお探しの方は、迷わず逗子のアイアン職人 Panz Factory に相談してみてください。
https://panz-factory.studio.site/


This article is a birthday present to a beautiful soul. Happy 48th birthday, dear Kouzy!!


#panzfactory #逗子 #アイアン家具

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