子育ては、「わたし」を上書きしてくれる。
合唱祭には、苦い思い出がある。
中学3年生、最後の合唱祭。
幼少の頃からピアノを習っていたので、
合唱祭で私は、いつもピアノ伴奏をしていた。
とても緊張していた私は、
演奏途中に暗記していた楽譜が頭から飛んで
目の前が真っ白になってしまったのだ。
クラス一丸となって
金賞を目指していたのに、
私の伴奏が中断したせいで、
ダメになってしまった。
誰も私のことを
責めたり怒ったりしなかったけれど、
「申し訳ない」という気持ちは消えなくて、
今思い出しても、
穴があったら入りたいくらいだ。
そんな私が今日は、
中1長男の合唱祭を聴きに行った。
一生懸命に歌ったり、指揮をしたり、
そしてピアノ伴奏をしている子ども達の様子が
目に飛び込んできた。
上手だとか、響きが良いとか、
声量が大きいとか小さいとか、
そんなことはもはやどうでも良くて。
ただただ、
子ども達が合唱祭で発表をしている。
それだけで、心が満たされている自分がいた。
私が中学3年生から抱えていた、
心の奥底に沈んだモヤのような澱みは
子ども達の歌声が吹き飛ばしてくれた。
子育ては、「わたし」の経験や思いを、
素敵に上書きする手伝いをしてくれるのかもしれない。
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助産師hana【子育てを、安心であたためる】
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