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過去の痛みを忘れない――直感を信じる

今月、自分の中ではとても失敗続きだった。あぁ、またやってしまった…、おっと、こうじゃなかったか…そんな自分にがっかりし、期待に応えられなかったことに申し訳なく、情けなく思うことが頻繁にあった。そのときの自分の気持ちをたとえるなら、輝きを失った宝石そのもの。つまりただの石。無味乾燥。口にすることも、手にすることすらためらわれる重たさと触感。

だからこそ、何かしら感じたときには、過去に失敗した道にまたもや踏み出しかけている一歩を、ひょいと引っ込められる自分でいたい。

あれ?これは…とまずい状況を感じたら、じゃあ、どうやって軌道修正しようか、と立ち止まって見る。自身を取り巻くものを見回してみる。今回は深入りする前に、早めに対応できてよかった。おぉ、何だかやばいぞ…とぞわっとする感覚。あるいは、うん? 何か引っかかる…小さな違和感がキラリと光を放つ。

ごく淡いサイン。何とも頼りない、わずかなズレ。でもそれを見て見ぬふりしてきたから、私は何度も痛い思いをしてきた。

だから今の自分にできることを尽くす。生徒の話に耳を傾けつつ、同時に、感覚を最大限に研ぎ澄ませて。今は熱中して突き進むときじゃない、と私の直感が言っている。その直感に気付けて、感覚に素直に従って、方向転換することができて、今日は何度かホッと安堵した。

ぼやっとした、言葉にもならない、頼りない一筋の光を感じて、手探りで、こうかな? これでいいかな? と確かめながら進む一瞬一瞬。手練れを自覚するには、まだまだ修練が足りない。でも、今、私を頼ってきてくれる生徒は、今の私を信じて、話してくれている。だから私も今の自分自身を信じて、期待に応えられるコーチングをする。その先に得られる安心が表情を、その存在をキラキラと輝かせ、夢を叶える未来の光につながっていくから。


通信制高校でコーチングを専門に、生徒を支援する毎日。コーチングや生徒とのかかわり…仕事の中から気付いたことを少しずつまとめて行きます。

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