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走った、飾った、観た、聴いた、話した――2021年の『出会い』


雪。雪。深々と降り積もる雪。まさかここまで降るなんて。「朝の路面凍結」のワードに昨晩から怯えている。まぁ、きっと大丈夫。何とかなる。そう思って、安全最優先で出勤しよう。

2022年は年初からnote連続執筆にチャレンジ中。さてはて、どこまで続くやら。物理的に無理を迎える日も来るだろう。でもその日まで。今朝は早起きして、私はnote、次男はゲーム(6年生にして、ゲームさえあれば、多少飲まず食わずでも生きていけそうな人…)。

2021年を十分に振り返れたかというと、ちょいちょい思い出し、まとめてみたけれど、そこまできちんと振り返ってこられたかどうか。でも、私は半ば出会いのために生きているともいえる。人との出会い、つながりが人生の財産。地域活動の「出会い」をキーワードに、2021年をプレイバック☆

1.震災から10年、健やかさを願って走る機会を

3月7日(日)、緊急事態宣言最終日。私たちの地域活動グループ『助産宿』で初めて、そして市川市でも初めて、ホワイトリボンランの拠点運営を開催した。それまで2年ほど、ずっと1人で走り続けてきたけれど、2020年6月に助産宿を立ち上げたことで、幸運にも、主催者のジョイセフに所属するメンバーの強力なサポートもあり、仲間と拠点を開催することができて、感無量だった。

みんな気持ちよく走って、集って、最高の笑顔!

女性とすべての人たちの健やかな毎日を願って。「あなたは津波が来たら、子を抱えて走る体力がありますか」――その問いかけは胸を突いた。東日本大震災から10年。過去の教訓を未来の知恵に。ランナーも、ボランティアも、集ってくれた人たち、1人ひとりに感謝している。「コロナ禍でずっと会えなかった孫と一緒に走れた」と高齢の女性、「前回まで茅ヶ崎の方まで行っていたけれど、今年は地元で走れて良かった」と地域での開催を喜んでくださった方、めちゃ美味しい栄養ドリンクをご寄付いただいた方、忙しい合間を縫って運営をお手伝いいただいた方々、すべての人との出会いが笑顔で丸くつながった。昨年のホワイトリボンラン市川の開催の様子はこちらから。

今年も3月5日(土)に開催予定。1月いっぱいはエントリーを受付中!→エントリーはこちらから。今年はランだけでなく、ベビーカーや小さなお子さんとのウォークも大歓迎♡(エントリーはランでお申し込みいただき、当日、歩いてご参加いただいてお楽しみください!)何より、学生インターンも募ることになり、新たな挑戦にワクワク。一緒に盛り上げくださるボランティアさんもぜひご参加をお待ちしています。

2.江戸の旅と浪曲の絵本世界に魅せられて

私の地元、市川市の魅力をより感じられるように。そうして集った先輩方に混ぜていただき、『いちかわ発見伝』として、2020年から活動を模索していた。その中で、音楽プロデューサーで古地図研究家の小島豊美さんにご紹介をいただき、絵本作家・飯野和好『ねぎぼうずのあさたろう』展~おもしろきかな浪曲絵本~を3月9日(火)~31(水)まで、好評につき後半は延長して、開催するに至った。

ねぎぼうずのあさたろうが旅した道中を再現した圧巻のマップ!

ねぎぼうずのあさたろうは、江戸時代を舞台に、深谷から京都を回って東海道と中山道を旅する絵本作品シリーズ。江戸情緒豊かな宿場町を舞台に、浪曲や威勢のいい江戸言葉を交えた文章が味わい深く、ちょうど2020年10月に完結編が刊行されたのを機に、展示を企画した。

書店の店頭に特性ポップも作っていただき、感無量✨

メンバーの大下かるさんが制作した、ねぎぼうずのあさたろうの道中マップは圧巻だった。東海道と中山道に関連作品を並べ、シリーズの全体像を俯瞰するつくりに。わが子の保育園で毎年、楽しみにしていた人形劇団プークさんにも貴重なあさたろうときゅうべえの人形をお借りし、日本浪曲協会に浪曲とは何ぞや? をひも解いていただいたパネルを展示し、ニッケコルトンプラザとも書店の販促とコラボでき、多くの人たちに支えられた展示になった。

人形劇団プークの本物の人形! かなり細部まで丁寧に作りこまれているのがよくわかる

3.子育ては人それぞれ、酸いも甘いも満喫できたら大満足!

2020年6月に予定していた映画の上映会。初めてのしかも3カ月に及ぶ緊急事態宣言が明けた直後で、さすがに断念した。そこから延期してのリベンジ開催。まん延防止重点措置のさ中だったけれど、「施設が閉じないうちはできる範囲で開催しよう!」と志を共にする仲間と、母の日の前日の5月8日(土)に上映会を決行した。

映画「ママをやめてもいいですか!?」は、大泉洋さんのナレーションで、子育てのドタバタをコミカルに、でもシリアスな産後うつや愛着障害のテーマも絡めて伝える、「うまれる」シリーズの最新作品。子育ての喜びも苦労も知るママ仲間と、市川市や市川市教育委員化、千葉県教育委員会の後援を得て開催できて、本当によかった。

午前の運営メンバーの集合写真! みんな子育ての酸いも甘いも知る親世代☆

子育てって一筋縄じゃ行かない。その苦労を2021年後半、私自身もこれでもかってぐらい知ることになるのだが、この段階ではその運命を知る由もない・・・。それはさておき、午前中は赤ちゃん連れOKのママさんタイム、午後は『うまれる』シリーズの豪田トモ監督とファミール産院いちかわの杉本正樹院長のトークショーも開催でき、盛況だった。

同郷で同学年のお二人、正反対のパパ像も披露され、話が盛り上がらないはずがない

なんとイベント当日に判明したのが、トモ監督と杉本院長は同郷の静岡出身で同学年。共通の友人がたまたまいらっしゃって、お会いしてびっくり。トモ監督は子煩悩な育メン代表、杉本院長は仕事にまい進して家庭を顧みなかった反省から産後ケアに従事しているという、正反対なパパ像で、会場はお二人の話に大いに沸いた。どれが正解、ということはない。人それぞれでいいんだ。そう勇気づけられたお二人の対談。またいつか聞ける機会を作りたい。

運営に携わってくれた助産宿や、近隣地域の子育て関連でつながる仲間たち、忙しい中で時間を作って会場に駆けつけてくださった方々、慌ただしい中で素敵な写真を撮影してくれたくずはらまりさん、みんな本当にありがとう。ママをやめたい。そう思うことは誰でもある。本当に子育ての日常。その気持ちをまず受け止めたい。そばにいる人同士で支え合えたらいい。これからも共育ち、支え合い、助け合いで、この人生を駆け抜けていきたい。

ちびっこも一緒に。ママをやめたくなってもいいんです。そばにいる仲間が支えるから

4.安心できる産み育ての環境をつくるために

そして、大きな活動の柱が、何度も登場している『助産宿』。4月10日(土)に初めての総会&安産祈願を真間のフリースペース、アンカー市川で、8月8日(土)に「いのちと性のワークショップ」を妙典のコミュニティスペース、gate.で開催。9月に映画「オーガズミック・バース」オンライン上映会を、10月には「分娩台は要る?要らない?」と題したオンラインお話会も行った。

限られた時間だったけれど、貴重な言葉を交わせた「オーガズミック・バース」上映会

特に9月の上映会と10月のお話会は、福岡のベテラン助産師、しぶや助産院の澁谷貴子さんにご協力いただき、気づきや学びを専門的な側面も含めて、深めることができた。

助産宿は助産師、看護師、保育士、産後ドゥーラ、ナーシングドゥーラ、FPといった専門家でありながら母親である支援者が集う団体。母親であることと各自の専門性をどう活かしたらいいか、悩みながらの活動だけれど、熱いメンバーの思いをどうにかこうにか形にしようと奮闘している。

本人の価値観や生理的な力を尊重する自然なお産は、産後うつや虐待を解決する一助になる。助産師による分娩介助は、未来に残したい日本の財産。ひとつの地域に1カ所の分娩可能な助産院を。2022年も書籍「頑張れ助産院」学習会ホワイトリボンラン市川をはじめ、安心して産み育てやすい環境や健やかさに触れる機会をたくさん作っていきたい。



2021年は前半に地域活動が充実していた分、後半は半ば強制的に家族のことに専念して過ごした。悲しいことやつらいこともあったけれど、学校の先生や心理カウンセラーさん、児童福祉司さん、たくさんの人たちに助けてもらった。相談に乗っていただいた方々、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ解決には道半ばだけれど、多くの出会いを2022年も引き継ぎつつ、さらに充実させていけたらと思う。こんな多動な私だけど、心は熱く、思考は冷静に。2022年もご理解とご支援、お力添えをよろしくお願いいたします!

撮影:くずはらまりさん。江戸川土手で、とっても楽しい撮影だったなぁ!


安心して産み育てやすい社会を作るため、また社会全体で子育てを支援する仕組みを作るため、サポートいただけると嬉しいです。いただいたサポートは、あいのちの活動で使わせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。