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大河ドラマが好きな理由

先がわかっている安心感

実は、推理小説の最後の方をパラパラと見てから読み始めるタイプです。
小説やドラマで感情が揺り動かされることに臆病な節があり、先がなんとなくでもわかっていると安心して見れる。
大河ドラマは基本的に史実があって、そこに肉付け味付けされたものなので、大筋はわかる。
だから、私としては一番楽しめるドラマだと思っている。

わかっていてもドキドキしてしまう

そうはいったものの、あの有名な場面を今回のドラマではどう描くのだろうか、とドキドキはする。
同じ時代・同じ場面も、ドラマの主人公によって見え方も変わるし、脚本家・演出家によって描き方も変わる。
結末がわかっていても、どう描かれるのかが楽しみなのが大河ドラマだと思う。

「麒麟がくる」では、明智光秀が主人公だった。
明智光秀が本能寺の変を起こすことなんてもう日本のほとんどの人が知っている。
その上で、なぜどうして本能寺の変を起こすのか。
最新の時代考証と脚本でそれを描くのを見れるのが大河ドラマの良さ。

だから今があると知れる

これは歴史を勉強すればそりゃそうだ、という話だけれども、大河ドラマを通じて知らなかった出来事や人物を知るきっかけになっている。
この人のこの行動があったから、今これがあるのか、と歴史が脈々と続いていっていることを知れると、感動する。

「青天を衝け」は、渋沢栄一の一生、幕末から昭和初頭までを描いている。
武士の時代が終わり、政府が作られ、欧米に負けないようにどんどんと国の仕組みを作っていく。
郵便や銀行など、今までなかったものが作られていく場面も描かれていた。名前を考えるところから始まり、試行錯誤改善をしていっていた。
先人たちの一歩一歩があって、今があると知れる。

とにかく全てが豪華

役者、衣装、美術、音声、カメラなどなど…
ドラマに関わるすべてにこだわりが詰め込まれている熱さがあり、惜しみなくそれを投入した豪華さが良い。
うな重の特上が毎週日曜の夜8時に出されるイメージ。最高。
夜8時45分には、胸がいっぱいの状態になるわけです。

1年かけてみていく面白さ

1年という長い期間、主人公の一生を見守っていくのも面白い。
若い頃から時代や起きる出来事の積み重ねで、徐々に思考が変化していったり、一貫している部分があったり、そういうのを見続けていく。
大河ドラマだからこそ描けるものではないかと思う。

鎌倉殿の13人がアツい

なんといっても今は鎌倉殿の13人がアツい。
ここのところで一番面白いのではと思っている。
ひとりひとりの人物をしっかりと描いているので、出来事ありきでドラマが進むのではなく、この人が動くから、こっちの人が動いて、この出来事が起こってしまう、という納得感がある。
史実以上にこのドラマの方が本当のような気さえしてくる。
ひとりひとりキャラクターが立っているからこそ、思い入れもある。
でも鎌倉時代、血で血を洗う時代なので、どんどんとキャラクターが退場していく。
地獄のような展開に胸が苦しくなりつつも、でも面白いから見てしまうという、そんなドラマ。
残すところあと7回。最後まで楽しみな反面、終わるのが寂しいという感情の反復横跳び。見守ります。

来年は、徳川家康を松本潤が演じる。
松潤ファンが大河を見て、大河ファンにならないかな、とNHKの人ばりに思ったりしている。
テレビ離れが進む今日この頃だけど、ひとりでもその魅力を知って見てくれたらいいな、なんて思う。

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