人は死に向かって生きているのに、歳をとるほど死から遠ざかる違和感
生まれたての赤ちゃんと自分を比べたら、赤ちゃんの方が死に近い存在だと思う。
まだ5,6歳の頃、幼心ながらに自分の何倍も生きている大人の存在が不思議だった。ニュースでは頻繁に事故や事件で人が死んでいるし、病気でも人はたくさん死ぬし、死は特別珍しいことではないのに、周りの大人はそれをかいくぐって何十年も生きていて不思議だった。
いつしか日本の平均年齢はだいたい80歳くらいだと教えられ、そのいつかくる死に向かって生きるという意識になる。若さが重んじられ、皆歳を取らないよう