てくてくおのぼりのすけ2日目④
〜副題:てやんでぃ、東京行ったってよぅ〜
2023.10月26日
前回のあらすじ
煩悩が晴れた瞬間に金運を想ふ
末社 阿那稲荷神社とは
上社と下社があり、それぞれご利益が違うとか。
一粒萬倍の御神水とは
金運とは
との事。
手舎水の石桶のようなものに溜められる湧き水を柄杓で掬い水を持って帰って撒いたり、ザルにお金などをおいて杓の水でざぶざぶすると金運アップに繋がるとか!
柄杓やザルでお水掬ってお金とか洗うのってなんかすごく観光してる感じがして良き!!(旅行初心者)
早速、見よう見まねでお金持ちへの一歩を踏み出してみようではないか!(よくない考え)
それでは早速、
レッツ!金運!!
ところがどっこい、
ここにきて私たちの後ろに人が並び始める。
いや!なんでー!?!?
さっきまで居なかったさー!
私はコミュ症である。後ろに並ばれると
「あ…あ…(*´_ゝ`)」ってなる。
さながら千と千尋のカオナシみたいな挙動不審な言動を始める。
そういえばカオナシは人間の欲を擬態化したようなキャラクターだったな…。全くそのまま私ではないか。
今思えば並び直すなどして皆さんの参拝方法を勉強させて貰えばよかったのだ。
そんな事も考えられないくらい焦った私は、
とにかく洗った。
英世、めっちゃバチャバチャ洗った。
………。
お金が好きだ。
私は給料日にわざわざATMに出向き、給与用口座から別口座にお金を移動させる趣味がある。
その際に「記帳→振込→記帳」と敢えて手間をかける事で、お金の変動を見て悦に浸るのだ。
ATMでニヤけてる邪魔な人間だ。
しかし、コミュ症だ。
給料日のATMは混む。人が並び始めると後ろから無言の圧を感じてしまう。
「あ…あわ……(*´_ゝ`)」ってなる。
お金の変動を楽しむ暇なく「あわ…(さーせん!急ぎます!すぐどきます!さーせん!)」ってなり通帳の中身を見て幸福を噛み締める余裕なく慌ただしくその場を離れるしかなくなる。
悔しい。
1人でご飯を食べるのが好きだ。
10年以上前、うら若き乙女だった。
実家の近くに丸亀製麺ができた。
はなまるうどんで覚えた知識を活かさんと、いざ尋常に勝負に挑むべく列に並んだ。
後ろから「前の子の見て真似しましょう」という婦人方の声が聞こえてしまった。視線を感じる。
そして、やはりコミュ症だ。
「あ…あわぁ……(*´_ゝ`)」となった。
後ろの婦人方が固唾を飲んで見守る中、
私は「……う、うどんと天ぷらくだしゃぃ……」と言った。
「………うどんはメニューから選んで天ぷらは好きなのあちらで選んでね」と言われた。
後ろから笑われた。
私はその日食べたうどんの味を覚えていないし結局天ぷらは選ば(べ)なかった。
悔しい。
後ろの人たちにチラリと目を向ければ、
実印と思わしきデカいゴツい印鑑や宝くじ、古銭に何らかの書類(何それ…)を持ったガチ勢の熱い視線とかち合う。
一瞬、謎の走馬灯が脳内を駆け巡ったが、妹の「つかえてるから急ごう!」の一言でハッと正気に戻った。かなぁ?(*´_ゝ`)
私と妹は、
「やっべ!っべ!急げ急げ!」
「(上社で)二礼二拍手一礼!(下社で)二礼二拍手一礼!」←俊敏
「ざるに入れて柄杓でかければいいのかな?!せいっ」←袖びしゃー
「「うぉー!(ばっしゃばっしゃ)」」←洋服濡れる
ってした。
↑ので、これが唯一阿那稲荷神社で撮った写真と相成ります。
やっぱ煩悩とか過ぎた好奇心と金運って罰当たりなのかな?もっと誠実であろう。
帰ってから両親、妹に千円ずつお守りとして渡しました。
次回予告
はよ登頂せよ。
おまけ
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