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旅をして知る世界

今回は、自分の好きなことを書いてみようと考えていた時、
旅の思い出をふりかえる写真を募集します!という #旅のフォトアルバム がありました。

独身の時から旅行が好きでした。
ずっと同じ土地に住みついているからか、他県を旅することが好きでした。

その中でも、忘れられない、忘れてはいけない?!エピソードもあった新婚旅行のことを書いてみたいと思います。
♦♦♦

2006年11月。
まだスマートフォンは普及していない時です。

結婚式を挙げた翌日に前泊の為、東京に行きました。
その翌日、成田空港に行きツアーに参加しました。
旅先は、イタリア、フランスです。
まず、イギリスのヒースロー空港までのフライトでした。
結婚式の緊張から疲労感が半端なく、ヒースロー空港に到着して、イタリアに乗り換え飛行機を待つ時間が結構あり、時差もある中、ヒースロー空港で椅子に横たわり寝落ちしていました。

イタリア観光

  • ナポリ・ローマ・バチカン


イタリア初日はナポリのポンペイ遺跡に行きました。
ベスビオ火山の噴火で地中に埋もれた古代都市です。

円形闘技場


ローマでは、コロッセオ、トレヴィの泉、スペイン広場に行きました。


コロッセオ


パリにあるエトワール凱旋門のモデルにもされたと言われるコンスタンティヌスの凱旋門




ローマの街は、こじんまりとした印象でした。
狭い街なので、歩いていると突然人混みの中に名所があります。

後ろ向きの肩越しにコインを1枚投げ入れたなら、「またいつの日か必ずローマに戻ることができる」と言い伝えられるトレヴィの泉。

トレヴィの泉


映画「ローマの休日」で有名になったスペイン広場



街中に、三越ローマ店がありました。

なじみのある店名に安心感があるので、お土産を探してみることにしました。職場の人へ、記念になる物がないか物色していると、
夫が、ちょっとここで待っててね、とだけ言って他の所に行きました。

左手に三越の袋を持ち右手は真実の口へ



そんなに長くはかからず戻ってきたのですが、なんと床屋に行き髪を切っていたんです!
三越に来る途中、床屋をみつけたので切ってみたいと思ったらしいのです。
ローマで……!?ローマだからこそ・・!?

片言の英語で店主に、
「そんなに高いお金は払えない」「時間もない」というようなことを伝え、髪型も身振り素振りで伝えた結果、自分の思っていたように仕上げてくれたそうです。

カット前と、カット後の写真。旅行中に髪型が違います///////

イタリア初日 ナポリ


カット後、短髪になりパリ市内にて


今になり改めて考えると、スマホもなく、見知らぬ土地、しかも海外の自由行動中で、私をひとり置き去りにして髪を切りに行くなんて・・!!

三越という、なじみのある店名に安心感があったのか、
その場に居させれば大丈夫とでも思ったのか・・・

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イタリアでは、食べ物がとてもおいしかったです。
高級なものではなく、偶然みつけたピザ屋さんで食べた1ピースのピザ、ジェラート、そしてコーヒー。格別にどれも美味しかったです。
やはり本場だと実感しました。

路地裏が多く、石畳の街並みに、コンパクトカーが多く、smartという車をたくさん見かけました。

石畳の街並み

お店に入ると、ボンジョルノ!と誰もが笑顔で接してくれました。

イタリアで私がとても印象深いところはバチカンでした。
ローマにある世界最小の国家バチカンの国土全域が世界遺産として登録されています。
建造物がとても美しかったです。

サン・ピエトロ大聖堂



フランス観光

パリ・モンサンミシェル・ヴェルサイユ宮殿


フランスでの初日はパリ市内を観光しました。

エッフェル塔
凱旋門


コンコルド広場



そしてパン屋さんで、フランスパンを買いました。

オペラ座



今でいうエコバックにそのままフランスパンを入れて持ち歩くという、これをやってみたかったんです。

イタリアと違い、フランスはとても寒く、あまりの寒さに着るものを購入することになり、ZARAをみつけたのでコートを購入しました。
フランスで買ったというだけで、気分はほんの少しパリジェンヌ。

ノートルダム大聖堂

夕食は自由だったので、偶然みつけたフランス料理店に入りメニューを見ると、フランス語で書かれてあり、翻訳本を見ながら注文しました。

夕方、パリ市内の宿に戻ると、夫は「ルーヴル美術館に行きたい!」と言い出しました。
翌日も朝からツアー行程があったので、その時間しかルーヴル美術館に行ける時間はなかったのです。
散策して長く歩き、クタクタだった私は、もう1歩も歩きたくないから行けないと言うと、夫は、行ってくるね!と言って地下鉄に乗り、ひとりで行きました。

またしても、私を置き去りにして。

夜のルーヴル美術館

※ルーヴル美術館内は撮影が許可されています。

サモトラケのニケ
ミロのヴィーナス



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フランス2日目はツアーでメインイベントともいえる、
モンサンミシェルへ行きました。

長時間バス移動だったので、途中サービスエリアに寄りトイレ休憩などを済ませる中、ガイドさんがコーヒーを飲んでいたので私も注文しました。
カプチーノを飲んだのですが、あの美味しさは忘れられないです。

サービスエリア



サービスエリアのコーヒーがあれほど美味しいなんて本当に感激で、休憩する人たちがコーヒーを飲みながら談笑していて、コーヒーというものが、日常に溶け込んでいる光景がとても素敵でした。

モンサンミシェルはサン・マロ湾に浮かぶ小さな島に佇む修道院です。

モンサンミシェル




モンサンミシェル名物のオムレツの店ラ・メール・プラール
遠い地から巡礼でやってきた人の為に考案されたオムレツ


♦♦♦

最終日はヴェルサイユ宮殿に行きました。
豪華絢爛。

ヴェルサイユ宮殿
マリーアントワネット
ナポレオン一世の戴冠式
マリーアントワネットの部屋


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今なら、海外で言葉が通じなくてもスマホのアプリで簡単に翻訳できるし、写真を撮りリアルタイムで日本へLINEで送ったりもできる。
何より、お互いがスマホを持っていたら、もし何かあっても安心感があります。(当時も携帯電話はありましたが、海外仕様でないので通信はできなかったです)
その後、数年後にはスマホが普及するんですが、
スマホがある旅行って、幅が広がり、より楽しめるんだろうなと思います。
当時は不便だとも思わなかったけれど、
スマホを知ってしまった以上は昔のようにあの感覚は味わえないと思います。
知ってしまうからこそ、不便だと思ってしまうのかもしれないです。
その時は、スマホのない世界が当たり前で、現在では不自由、不便と思えることも楽しかったと思います。

14年後の2020年、世界が未曾有の危機にさらされることになりました。
イタリアはいつでも陽気な街で、フランスはいつでも煌めいて、憧れの街だと思っていたけれど、ロックダウンされたり、例外な街は無く、世界中が静まり返りました。

15年ぶりに写真を見て、この写真のように人々が集い平穏に暮らせる日が、コーヒーを飲みながら談笑するというささやかな日常が当たり前になる世界に戻ってほしいと祈りを込めて、旅行記をnoteに書き記すことができました。

自分のいる世界は狭いと思いがちだけれど、世界はこんなにも広くて素晴らしい景色が広がり、地球という同じ場所でそれぞれが、かけがえのない日常を過ごしていることを認識できた旅行でした。











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