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超合理的TOEIC勉強法

「とにかくTOEICなんて受けたくない!!!」
「TOEICに限らず英語の試験全般好きじゃない…」
「英語は喋れるけど、文法はよく分からん」

そう思っているのに...
なのに…

色んな事情があって受けることになっている人達がきっといると思ってこの記事を書くことにした。
ちなみに僕はこのたびTOEIC受けることにした。
が、
理由はあまりない。ただ、なんとなくだ。

試験は昔から大の苦手だ。
英語は一応喋れるので、TOEICなんてそもそも受ける必要なんてない気もする。今さら感は自分が一番感じている。

もしかしたら今回TOEICを受けることにした理由はその「苦手を克服」かもしれない。いや、ありえない。こんな試験一つで長年の試験への苦手意識が克服されるわけがないし、それにこんなことが苦手克服の美談になってたまるか。

ただ、わざわざそんな自分が受けることにしたので、自分がやることが少しでも、今後TOEICを受けようとしている人の為になるなら思ってこの内容を取り上げることにした。← 「あれ、なんか美談にしようとしてないか?…w」

今回のTOEICを受けるに当たって重きを置いたポイントは一つ。

できるだけ直線距離を行くこと

要するに、とにかく実践的且つ合理的な方法でTOEICの対策にできるだけ特化することに重きをおいた。

具体的には、極力TOEIC本番の試験を想定した対策のみで、(これをすることで)間接的に英語力を上げるような方法はできるだけ排除すること。
例えば、より多くの英語単語を覚えることに時間を費やすよりも模擬試験を数多く解くことなど。勿論、単語を思えることも大切ではあるがあえてここでは重要視しない。

では具体的にやったことをシェアする。

まず試験を知る

まずはTOEICがどういう試験なのかを知っておく必要がある。しかも、ここはざっと目を通す…のではなく、できるだけ詳細に確認する。
できればこれはTOEICを受験するかどうかを決める前にやった方がいいくらい。
この目的は内容を覚えることではなく、この情報を元に緻密な戦略を練ること(あるいは受験を決めるかどうかを決めること)。それをやると、その過程で結果的に試験形式も覚えられる。
どんな形式で、各パート難問で、時間配分はどのくらいなどとにかく細かく。
当たり前なことだが、これをやらずに高得点を狙うのは、ただのどアホか天才のどちらかだろう。やらずして目標の点数が取れなければただのアホだし、取れたらまぁ天才だろう。とにかく多くの凡人は確実にやった方がいい。

目標設定に妥協はいらない

TOEICを知ったら、目標を掲げる。これも当たり前なので書くのも申し訳ないが、まぁ続きを読みたまえ。
TOEICは990点満点の試験だが、だからといって誰しもが満点を目指す試験ではないし、「何点以上は合格それ以下は不合格」のような試験でもない。
なので、自分の受験前の能力を考慮した上での目標点数を設定するべき
ただ、目標設定は個人的にはシンプルに自分が取得したい点数にすれば良いと思う。その際に自分の受験前の英語力を考慮して妥協(低く設定)などはする必要は無いという意味だ。
英語に自信がない人が900以上を目指すのも全然アリだと思う。
もちろんその目標点数に到達するための努力量(勉強量)と勉強の仕方は受験前の英語力によって変わってくるので、そのことは頭に入れておくべきだが。
なぜそんなことを言うのか、それは僕の知る限り、TOEICとはそういう試験だから。良く言えば、試験対策さえしっかりすれば誰でも高得点を狙えるテスト。悪く言えば、TOEICで高得点を取ったところで英語が喋れるとは言えないということ。

もしかすると一度もTOEICを受験したことのない人には目標点数の設定は難しいかもしれない。それは自分の英語力(この定義が曖昧なので)がTOEICの点数に比例するとは限らないから。
聞いた話では、英語のネイティブでもTOEICで700点台を取ったという話すらある。このように「英語が喋れる=TOEIC高得点」もあれば、その逆もあるのがTOEIC。
その場合は、一度模擬を解けばいい。
その際の「受けるかも決めてないのに模擬問題を買うのはイヤ!それに高い!」← 全く同感だ。これこそ合理的ではない。
そういうときはYouTubeで探したりすると、あったり…なかったり…。

過去にTOEICを受験したことがある人なら自分の持ち点から何点アップさせたいのかで勉強量が変わる。当たり前だが、持ち点と目標点数に開きが大きければ大きいほど大変。
それに加え、例えば500点から700点へ200点アップを狙う場合と、790点から990点(満点)を目指すのでは同じ200点アップでもやらなくてはいけないことは当然変わる。
それらを踏まえた上で目標を立て、具体的な対策へ移ろう。

必要なのは割り切り

正直、TOEICという試験の対策は目標点数を取るということだけに割り切ってやるべきだと思う。
とにかく「TOEICの試験で目標スコアが取れれば、ぶっちゃけ英語が喋れるようにならなくたっていい」くらい割り切ってしまっていいと思う。
(実際、TOEIC L&Rを受けたところで英語が喋れるようになるとは思えないので)
TOEICに限った話ではないが、(日本の)資格試験や検定の多くは必ずしも実践にそぐわないことが多い。もちろん単語や熟語などTOEICで問われることを勉強して知っておくことは実践で役に立つこともあるが、それをメインあるいは先に学ぶことは個人的には意味がないと思っている。それどころか、そういう知識先行はむしろ知識偏重につながり実践の場で使えない人材を生むリスクになり得ると思う。
だから僕は英語はあくまでもコミュニケーションの一つのツールに過ぎないと思っている。

TOEIC L&Rの最大の敵は、時間制限

試験を受けたことがある人は知っていることだし、TOEICについて少し調べればまず最初に書かれているポイントだが、改めて言っておくが
TOEICはとにかく時間がない
特にリーディングパートは75分で100問という、割と頭のおかしな時間制限と問題数がある。普通に文章を読んで普通に解いていてはまず時間内に全てを解答するのは無理。おそらくで文章の速読ができるネイティブでも、リーディングのような穴あきに最適な単語を選択肢から選ぶというのは慣れていないので難しいかと思う。

ではどうしたらよいのか。
満点や超高得点を目指す人とそうではない人では対策の仕方が少し変わってくるので、それぞれの対策を参考にした方が良い。

基本は模擬試験

これは、TOEICで満点や900点越えを目指す人の対策方法で、とにかくシンプルで、本番に出るような形式で問題を解きまくること。
当然だ。満点を目指すなら「時間が足りなくて解き終わらない」という言い訳は通用しない。解き終わらないなら時終わるようになるまで解くスピードを上げるしかない。
おそらく満点を目指すような人は、英語にそれなりに自信がある人だと思うので、そういう人がTOEIC試験対策として単語を単語帳で覚えるのは合理的とは言えない。
そもそもの話として、英語を日本語に変換して覚えるのはコミュニケーションツールとしてはあまり良い方法とは言えず、通訳などになるつもりではない限りは正直実践的とも言えない。
一点、模試を解いていくにあたり問題なのが、リスニングもリーディングも各100問と多いので、毎回全部を解くのは時間的にも厳しいという点。なので、パート毎に分けてやるくらいが個人的にはちょうど良いと思う。その際は必ず時間制限を付けて問題を解くことを徹底するべし。

満点に近いスコアを目指すなら取りこぼしは許されないし、全ての問題を正確に解く必要があるので、タイマーを使うことは必須。
例えば、リーディングの最初のパート(パート5)は、全部で30問。それを10分以内で解くことが求められる。単純計算で1問当たり20秒以内で解く。その為には問題を読んで悩んだり、読み直しをしていては間に合わなくなる。これはもう慣れるしかほかに方法はない。

捨てる戦略

満点を取りたいならスピード感と正確性を極限まで高める必要があるが、最初から満点を目標にしないのであればそんな対策は全く必要ない。
逆にそういう人達に必要なのは捨てる戦略を立てることだと思う。
例えば、700点を超えたいという目標を掲げるなら、早い話290点(満点から引いた点数)を捨てても良いというように考えることもできる。というか、そう割り切るべきだと思う。解いても正解できそうもない290点分の問題には最初から手を付けず、より正解率の高そうな問題に時間も労力も使うことの方が戦略的にはるかに有効だろう。
そのためには自分にとって苦手なパートや傾向をまず知るべき。
リスニングとリーディングで、それぞれをどのくらい取る目標なのか?
例:
リスニング:300/495点(60/100問) 
リーディング: 400/495点(80/100問)
合計スコア:700/990点
それを踏まえて各パート(1〜7)でどれだけ正解する必要があるかをあらかじめ決めて、それに向けて勉強していく方が良い。
例えば…
Part1: 6/6問 ← ここは全問正解
Part2: 20/25問 
Part3: 24/39問
Part4: 10/30問 ← 少なくともこれくらいは
Part5: 29/30問 ← ほぼ全問正解
Part6: 14/16問
Part7: 37/54問
など
例えば、リスニングが苦手で全然聞き取れないけどリーディングならそれなりに分かるというなら、苦手のリーディングを克服するのとどちらかと言えば得意なリーディングを伸ばすこと、どちらが可能性があるかを考えて決める必要もある。どちらが正解ということもないので、自分が決めてやれば良いが。試験の形式や試験問題の法則性などを分析するのはとても重要。

結局、努力説

「超合理的な試験対策」と書いておきながら、最終的にはひたすら模擬問題を解くというのはなんだか詐欺に聞こえるかもしれないが、結局それが一番合理的な気がする。
無駄な努力は不要だが、目標達成には努力は必要不可欠。
ここまでを読んで、目標達成に曲がった努力をしない為の軌道修正になったなら書いた甲斐があった。

「TOEIC満点を取る」という誰も得しない究極の自己満の為に僕は今日も模擬問題を解きまくる。

あとがき

4月某日、TOEICを受けた。
手応えのないなんだかスッキリしないというのが試験直後の率直な感想。

想定外だったことが一つ。
リスニングは問題ないと思っていたので、リスニングの対策はほとんどせず本番を迎えた。その結果、リスニング問題は終始リズムに乗りきれず、納得がいかず「?」ばかりが頭に浮かびながら解くことになってしまった。
スキップに例えると、スキップをするときは一定のリズムと決められたステップのタイミングがあると思うが、それがぐちゃぐちゃでリズム感のないスキップをずっとしていたような感覚だった。
分かる人には分かるが一般向けではない例えをしてしまったので、具体的に説明する。
Part 3と4は、一つの音声に対してそれぞれ三つの設問がある。その解き方のところで音声を聞きながら問題を解くのか、あるいは音声を聞いてから問題を解くのかが迷ってバラバラにやることになってしまった。
アドバイスをするとすれば、リスニング対策では、リズム決めておくこと。特にPart 3と4を解くときにどっちに方法で解いていくのか。

GOOD LUCK!


(追記)後日…

先日受けたTOEICの試験結果が出た。
スコアは公表しないが、目標スコアには一割ほど届かなかったとだけ書いておく。
英語をコミュニケーションツールと思っている自分としては、リスニングができたことは良かったと思っている。聞いた内容を正しく理解するということができていることがある意味で証明されたと言えるからだ。

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