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Netflix:天才の頭の中 <ビル・ゲイツを解読する>が面白い

このnoteは、"天才の頭の中" の解説ではなく、お勧めしたい気持ちと自身が心に残った言葉の備忘録という点、ご容赦くださいませ。

 ずっと入会を悩んでいたNetflixにやっと入りました。

 理由は、GWに時間を持て余しているのと、「天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する」を見たかったからです。

 ビルと言えば、2015年のTEDでの講演で、世界的な感染症の発生を予言していたと、とても話題になっていますね。

 また、最近の大きなニュースとしては、最愛のパートナーであるメリンダと設立したビル&メリンダ・ゲイツ財団で新型コロナ治療薬開発プロジェクトを立ち上げ、2億5,000万ドル(約270億円)を超える資金を拠出しています。先日、富士フイルムホールディングスがビル&メリンダ・ゲイツ財団の新型コロナ治療開発プロジェクトから薬の製造を受託したとの発表もありました。  

 そんな話題で天才であるビルのドキュメンタリーが見れるとは贅沢と思い、ついにNetflixに入会し鑑賞しました。このコンテンツは、2019年9月に配信され、3部(50分×3部)で構成されていて、現在ビルが多くの時間を投資しているビル&メリンダ・ゲイツ財団での活動を中心に、幼少期や学生時代のエピソード、マイクロソフトの歴史を紹介しています。

 制作を担当したのは、2006年に映画『不都合な真実』でアカデミー長編ドキュメンタリ賞を受賞したデイビス・グッゲンハイム監督で、彼のビルに対する単刀直入で鋭い質問も面白い。例えば、"感動を与えられないリスクがあるとしたら何故慈善活動を続けるの?" といった質問など、彼からの質問でなかったら答えてくれなかったのではないかな?と思う、下手したら失礼になってしまう、かなり突っ込んだ質問もあります。  

 ハーバード大学2年生のときにWindowsを開発し、これまで一部の人の富裕層か専門家しか使えなかったPCを一般化させ、Microsoftをビックカンパニーに成長させ、現在総資産が約1,000億ドル(10兆7,000億円)もあるビルゲイツ。彼が大成功を遂げられたのは、圧倒的な才能に加え、①圧倒的な探究心・好奇心②それを突き詰める没頭心と夢中力③絶対にやり遂げるというGRIT力、も持ち合わせていたからだというのが私の感想で、才能や遺伝子は真似できないけれど、①〜③については常に意識していかなければならないな、と改めて思いました。

 ドキュメンタリー内で、読書が大好きなビルに対して、"ビルは何かに関心を持つとそれに関する本を複数読んで、関心を持った出来事に対して誰よりも詳しくなってしまう" と紹介されているシーンがあるのですが、ビルが読書好きなのも、上記の①圧倒的な探究心・好奇心②それを突き詰める没頭心と夢中力に強く寄与しているからだなと思います。また、 ビルの名言に、"私は物事をとことん突き詰めるのが好きなんだ。そうすれば、たいてい良い結果が出るから。" という言葉があるのですが、ビルは失敗を恐れない。それは、諦めなければ必ず成功に繋がることを知っているから、ということも教えてくれます。

 このドキュメンタリーを見て、ビルはタイミングや状況を読む能力にも優れていることも痛感しました。ビルが「正しい時に、正しい場所で、正しいことを行った人」と呼ばれてる記事がありましたが、ビルは市場の流れやニーズを予測するのが得意で、これは昨今の感染症の予言やコロナ治療薬開発のニュースからもわかることです。

 以上のことから、ビジネスで成功を収めるには、夢中になれる何かを見つけること(楽しむ力)、それをとことんやり抜く力(GRIT力)、そしてそれが市場のニーズにマッチしているかどうかの見極め(必要性)、この要素が重要であることを強く再認識しました。それらの要素は、ときに責任感からくることもあるでしょう。そして、この考え方は、転職活動も一緒だと思います。

 若干話が逸れますが、子育て論に派生させると、好奇心を育ててあげること、負けず嫌いを刺激してあげること、成功体験を経験させてあげること、いろんなチャンス(いろんな選択肢)を与えること(これは好奇心を育てることに付随するかもしれない)、答えを与えないで考えさせること、この辺りが大切なんだろうなぁとも、ビルの幼少期を見て思いました*。(*私はまだ子供がいないので、勝手な想像にはなります...。)
 ビルは〝小さい頃からPCに触れる機会があり、それはラッキーであった〟と自分で言っていたのも印象的です。

 最後になりますが、このドキュメンタリーを通して、ビルだけでなく、"投資の神様" ウォーレンバフェットのこともとても好きになりました。彼は、「自分には投資家として富を大きく増やす能力はあるが、慈善家として富を社会に還元する能力ではゲイツ夫妻に敵わない。」と、ビル&メリンダ・ゲイツ財団に多額の寄付を行なっています。エピソード2で登場するのでぜひ見てみてください。

 以下、自分の備忘録として、このドキュメンタリーの中で、特に心に残った言葉を記載しておきたいと思います。

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You have to decide…
What should your care about ?

何にこだわるのかを決めなければいけない。

The person who tried to get me excited about things, that was very dominated by my mom.
私が物事に夢中になれる能力をコントロールしていたのは私の母だ。

A key advantage I had was being fanatical, that is, taking all my capabilities.
僕の持っている大きな利点は、物事にのめり込めることであった。

He is joyous about learning things.
ビルは学ぶことを楽しむ。  

Bill takes chances.
ビルは挑戦する人だ。

If something’s the thing to do, you do it.
やることをやるだけか。

☝️ビルが、ビルの親友である、投資の神様 "ウォーレンバフェット" とランチしているとき、ビルの慈善事業に対して、"うまくいきそうか?" と質問し、ビルが "うまくやらなければいけないし、必要なことはやっていく。" と答えたときに、バフェットが言ったセリフ。

Love lasts, and anger tends to fade
愛は持続し、怒りは消えていくものだ。  

☝️一緒にWindowsを立ち上げたポールアレンと気持ちがすれ違い、ぶつかり合ってしまい、しかし最終的に和解したときを思い出すビルのセリフ。  

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合わせて読みたい記事。

▼ wired - ドキュメンタリー「天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する」は、「1万時間の法則」を否定している:番組レヴュー

▼ 東洋経済 - ビル・ゲイツという男はここまで徹底している  

▼ 大富豪の口癖が"私は天才ではない"のワケ

▼ ウォーレン・バフェットが明かす、成功のための9つのアドバイス


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