マガジンのカバー画像

ジェンダーのはなし

31
男性とか女性とかではなく、ひとりの人間としてじぶんがありたい姿を選べる世の中になっていってほしい。個人的な思いを書きます。
運営しているクリエイター

#エッセイ

ジェンダーと仕事💐当事者として、アラサー女性のキャリア形成に向き合う

じぶんのキャリアを改めて考えるようになってから、いま一緒に働いているひとたちのキャリア形成に興味を持つようになった。 みんな、なぜいまここで働いているのか。将来は、どんな働き方がしたいのか。女性が9割の職場だけど、思い描いている未来はそれぞれ違う。だから、将来のことを聞いてみている。 なぜ将来の話を聞きたいのか 私が役職を持った当初、将来の夢を聞くことはいまの仕事へのやる気を上げる手段でしかなかった。 つまり、本人のためではなく、管理職側のものとして管理するために聞いてい

甘いシナモンロールとタピオカを食べながら話す、私たちの人生は甘くない

ベルリンに住み始めて1か月。やっぱり私はベルリンに来てよかったと、心から思いながら帰ってきた今日のこと。 正直にいえば、今日の私は気象病で体が重くて、出かけるのをやめようかと直前まで思っていた。 こんなコンディションで出かけても、付き合い程度にもお酒を飲めないし、ドイツ語でコミュニケーションを取り続けられるかも不安。 正直家から出たくないし、体のだるさのために1時間も昼寝した。 一方で、いいか悪いか、「一度した約束は守らねばならない」気持ちを手放せない私。 だから結

私にとって、東京はこわい

数日の滞在を終えて、家に帰ってきた。東京での数日間は、私にとって次の変化を生む貴重な時間だった。 その中で、強烈に感じたこと。私にとって、東京はこわい場所になってしまった。 つい半年くらい前までは普通に住んでいて、日本にまた定住するなら東京しかないと結論を持っていた。 なのに、なんだかもう住めない、あるいは長く居られないと思う場所になってしまった。こうやって、もののとらえ方は変わっていくようだ。 お気に入りの服 韓国から持ち帰ったかわいい服を、東京でも着るつもりだっ

体と時間は誰のものか

この週末、仲の良い友人たちとひさしぶりに飲む機会がありました。 今年30歳の私たちが集まれば、男女の差はなく気づけば結婚の話になります。 私はいまの人生で結婚するかどうかを決めていないし、自分の体を女性として使っていきたいのかもわからない。 でも、目の前の彼らは結婚はいつかするものだと思っていて、いまの恋人といつ結婚するのかを話している。 そんな彼らのことが純朴な存在に見えて、私は蚊帳の外から話を見守っているような感覚になりました。 結婚をする意味とは 前置きをし

女性は髪が長くあるべきだと呪いをかけていたのはじぶんだった

営業職をしていた頃、周りは男性ばかりで、女性営業は私しかいない時期があった。 クライアントも男性が多く、女性が重宝されることに気づいていた私は、組織の”女性性”をじぶんが担わないといけないと張り切っていた。 結果、別に誰からも要望されていないのに、髪はロングで毎日スカートを履くこと、やわらかい化粧で女性らしさを出すことをじぶんに義務づけていた。 ”女性らしくあること”の押し付け その後、私のチームに若い女の子が入社してきた。当時の私には、彼女は”未成熟”なように見えた。