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ジェンダーのはなし

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男性とか女性とかではなく、ひとりの人間としてじぶんがありたい姿を選べる世の中になっていってほしい。個人的な思いを書きます。
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2021年4月の記事一覧

ジェンダーと仕事💐当事者として、アラサー女性のキャリア形成に向き合う

じぶんのキャリアを改めて考えるようになってから、いま一緒に働いているひとたちのキャリア形成に興味を持つようになった。 みんな、なぜいまここで働いているのか。将来は、どんな働き方がしたいのか。女性が9割の職場だけど、思い描いている未来はそれぞれ違う。だから、将来のことを聞いてみている。 なぜ将来の話を聞きたいのか 私が役職を持った当初、将来の夢を聞くことはいまの仕事へのやる気を上げる手段でしかなかった。 つまり、本人のためではなく、管理職側のものとして管理するために聞いてい

セクハラそのものも許せないけど、無意識な第三者からの一言も考えもの

1年ほど前、私はクライアントからセクハラを受けた。 こんなにもわかりやすいセクハラは初めてで、というかこれは性暴力と言ってもいいのではと思っていて、セクハラとかいう軽い言葉を作ったひとを呪った。 こちらのダメージは、精神的な死のように思ったからだ。 当時、じぶんが受けたものを受け止めきれないまま、すがるように相談をしたのは上司だった。 最初こそ親身に聞いてくれて、精神的に救われたのだけど、状況を聞かれて話すうちに彼の態度は変わった。 辛かったねと言ってくれた上司私がただ

結婚が人生の全てではないと思う私だけど、友人の結婚を祝いたい

今度、15年来の友人が結婚することになった。 この友人は私にとってほんとうに大事で、親友というと照れくさいけど、でもそれ以外の言葉はしっくりこないような、心から大切にしたい友だち。 性格とか好きなタイプとか考え方とかはおもしろいくらいに正反対なので、共通の友人からは私たちが仲が良いことを不思議がられるけど、私が唯一ぽろっと胸のうちを明かせる友人。 正反対なところが多いのに一緒にいるのは、たぶんお互いがじぶんと違う考えを理解したい、許容したいというベースがあるからだと思っ

退職で知る、母という人

昨年度をもって、私の母親は定年退職をした。 私が今年で30歳なので、家族をもってから約30年。 何度も辞めたいとかプレッシャーが嫌だとかいう話は聞いてきたけど、しっかり定年まで働いて私たち子どもを育ててくれた。 母としての人生 私が見てきた母は、私たちのために稼いで私たちのために家事をしてくれる、まぎれもない”母”という存在でしかなかった。 平日の夜はもちろん、週末もたいていずっと家族といる。それ以外の顔を見たことがなくて、正直もともとがどんなひとなのかをまったく知らな

彼氏に化粧を教えた話

もうしばらく前のことだけど、当時付き合っていた彼氏(25歳)に「化粧をしたいから教えてほしい」と言われて教えた。 一度なにかのときに私の化粧品で化粧をしてあそんだことがあったのだけど、数ヶ月たってから急に言われた。 彼はもともとこれは男がやることでこれは女がやることだ、みたいな偏見のないひとだった。男性も日常的に化粧をするってすごくいいなと私も思ったから、すぐに予定を合わせて教えてみた。 化粧品選びにドラッグストアへ 私は肌が弱いほうなので、化粧をし始めてから10数年の