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失恋後の正しい選択

「前の恋人のことが忘れられない」「その恋人以上が現れない」

そんな吹っ切れない失恋をした後、人の起こす行動は十人十色。ある人は、自尊心を捨ててでも前の恋人を求め復縁を夢見る。ある人は、自尊心が勝り、元恋人以上のイケメン、美人を見つけようと自分磨きに走る、また自分の趣味に没頭して時間が過ぎるのを待つ人もいるのだろう。

私は後者の考えなのだが、友人の中で前者のケースを多くみる。「前の恋人を忘れらないから、連絡を取り続けたい。」そう諦めのない場合がほとんどだ。当の本人は失恋を乗り越えられず、周りの友人に相談をする。客観的にそういった話を聞くと「あなたを振った以上に良い人なんて世の中たくさんいる。」「元恋人に振り回されている時間が無駄だよ。」などと助言されるのだろう。

だが、そんな「元恋人」を知るのは自分自身だけ。築いてきた思い出も、自分だけに見せてくれていた優しさも。全ての記憶は自分だけの心の中。周りからは、失恋を引きずることは良くないとアドバイスをされるのかもしれないが、当の本人は良い意味でも盲目。どんなに周りから元カレ、元カノの批判を受けたとしても、そんな元恋人は、自分だけが付き合ってきた人であり、自分だけしか知らない素敵な一面があるから。

そんな大切だった元恋人を引きずって何が悪いのだろうか?

恋愛で「正しいことをしなくてはいけない」と誰が決めたのだろうか?

失恋したのなら、一回、気持ちのままに従うべきだ。吹っ切る道に少しずつでも良いから進んでいくことが正しいことなのかもしれない。だが、そう簡単に人は諦めきれない。大好きだった、心から愛していた人との別れには、それなりの覚悟と勇気、時間が必要なのだから。

時が経ち、見切りが付いたのなら、自然と元恋人は存在しない自分だけの明日、自分だけの未来が見えてくるはずだ。そんな日が来るまで、自分自身の気持ちを大切にするべきだと私は思う。諦めきれない、未練のある気持ちを。誰かに夢中になり、自分を失うことこそが恋愛なのだから。それが恋愛の醍醐味なのだから。「正しく生きる」ために恋愛をしているわけじゃないのだから。

自分だけの未来、素敵な生き方が見つかるまで、過去にすがっても良い。

忘れてはいけないことは、自分を一番大切に。

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