見出し画像

妊婦~産婦、仕事のこと

先日、ライター仲間でフリーランスマザーの先輩である菅原さくらさんに、こんなnoteを書いていただきました。

(フリーランスマザーとしてどう子どもをもうけ、仕事をつづけていくか。さくらさん自身の経験や他の人の体験談から模索していて、とても参考になる&考えさせられるマガジンです…!妊娠と仕事について考えているみなさん、ぜひ!)

この取材をしていただいたのは2020年の6月で、妊娠5ヶ月の終わりごろでした。妊娠するまでの夫婦間での話し合いや妊娠中の仕事のことなどをお話ししたのは、さくらさんのnoteにあった通り。(これを読んで、改めて自分がこのときどう考えていたかを言語化できてよかった)

現在(2021年2月)は無事に出産を終えて、息子は4ヶ月を過ぎたところ。実際のところ、仕事はどんな感じなのか? について、フリーランスマザーのはしくれとして書いていこうと思います。

妊娠中の仕事はこんな感じ

【妊娠初期 妊娠判明~15週(妊娠4ヶ月)】
妊娠がわかった3月頃からコロナの流行が本格化し、仕事はオンライン化していきました。動いていた案件も凍結したりペンディングになったりといったん動きが止まることも。
わたし自身としては、初期はつわりに対する不安もあり、大事をとって仕事をセーブすることにしていました。だいぶ余裕をもったスケジューリングをしていましたが、結局つわりというつわりはほとんどなく、あとから「この時期もっとやれたな…」と、少し後悔しました。とはいえ動いている案件も少なかったんだけど。
ただ、つわりがつらい人はほぼ寝たきりになることも少なくなく、SNSでほかの妊婦さんを見ていても「何も食べられない・飲めない」「動けない」という人は決して珍しくなかったので、自分のつわりのタイプがわかるまでは大事をとったほうがよさそう。つわり、いつ始まっていつまで続くかもわからないし。

妊娠前までの仕事ぶりと比較して、この時期の仕事量は30%くらいでしょうか。コロナの影響と、自分で考えてのセーブが重なったところは大きいです。

【妊娠中期 16週(妊娠5ヶ月)~27週(妊娠7ヶ月)】
安定期に入ったものの、わたしの体調は見事に坂道を転がり落ちていきました(そんなの、聞いてない…!)。
貧血による頻繁なブラックアウトがあり、電車で数駅のところへ行くにもギャンブル状態。こんな安定期もあるということでひとつ…。安定しているのは妊婦さんの体というより、胎児のバイタルや成長具合のようです。ここ、口酸っぱく言っていきたい。
仕事はオンライン取材を中心に続けており、稼働時間が短い&スケジュールを長めにとることもあって、ピークと比べるとかなりゆるやかでした。案件ゼロではないものの、更新を止めているメディアもあり、ライターへの依頼も少なめ。家でゆるく過ごしていました。

妊娠前と比べると30~40%くらいの仕事量でしたが、コロナ禍などでなく体調が安定していればもっとできるのかもしれない。けど、わたしは体調が非常に悪かったので、こんな感じに。

【妊娠後期(28週(8ヶ月)~】
いよいよお腹も大きくなり、おそらく人前に出ると「妊婦さん!」という感じになった時期でした。ときおりオンライン取材をしながらも、体調を優先しながら仕事。計画無痛分娩に向けて医師と相談し「なんとなくこのあたりで入院」という時期を決めていたので、そこから逆算して仕事を片付けていきました。オンライン取材だけでなく、取材なしで書けるコラムやリサーチ記事なども増え、産後の復帰に向けた種まきをしはじめました。

意識していたのは「いついつから休みます」ではなく「いついつに出産しますが、休みませんので!」と言い続けること。これはさくらさんのアドバイスでもあったのですが、「休む」というと「復帰した」という情報を上書きすることが難しくなるようです。依頼する側の「出産したばかりのあまり動けなさそうな人に頼むよりも、特に制約なくバリバリやってくれそうな人にお願いしよう」という考えももちろん理解できるので、そこは自分から「いつごろに出産予定だけど、いついつからは復帰するので仕事をくださいね」とセットで伝えるようにしていました。

仕事量はピーク時の10~20%ほどに。入院日が確定してからは新規のご依頼は受けず(ここでも産後、いつから仕事を受けられそうかは忘れずに伝えました)最低限の生活費だけを捻出しながら(外出もしないので、あまりかからない)細々と生活していました。

そして出産!

当初のプランでは、保育園に入れることは検討しておらず、ゆるやかに育児をしながら合間に仕事ができたら…取材があるときは夫やシッターさんにお願いできたら…と考えていました。

が、甘かった。
甘すぎた。

これもいずれnoteに書きたいのですが、赤ちゃんのお世話、余裕で時間が溶ける。
よく「子どもが寝てる時間に仕事(家事)すればいい」という理解のない旦那さんの話を聞きますが、赤ちゃんにミルクをあげて寝かしつけるまでって、スムーズにできて1時間。ミルクの間隔はおよそ3時間が目安なので、寝かせた段階で残り2時間。もちろん途中で起きてしまってぐずる可能性も。さらに月齢が進めばお昼寝の時間はどんどん減り、有り余る体力で遊び、ぐずり、寝ない
そんななかで自分の食事やトイレ、家事を含めて仕事…? は…??

画像1

(息子の生後10~16日までの記録。青色の部分が眠っている時間です。新生児は基本ちょこちょこ起きるし、親もまだお世話に不慣れなのでうまく寝かしつけができないことが多い。もちろん親も寝ないともたない。)

無理です。ごめんなさい。

ということで、生後4ヶ月の息子を育てながらの現在の仕事としては、夜がメインの作業時間。それで時間が足りないときは昼間、息子が寝てくれているスキに進めています。
取材なしのお仕事もちょこちょこ受けつつ、取材ありの場合は夫が休みの火曜か水曜に設定させていただいたり(調整くださるクライアント様、感謝です…!)、既に日程が決まっている場合はシッターさんに来てもらっています。

ピーク時と比べると30~50%くらいの働きぶりではあるものの、途切れることなくお仕事がいただけているのは本当にうれしい限り。産後の復帰も思っていた以上にスムーズにできた気がしています。

保活について

今後、育児と仕事をどう両立していくかについては、保育園への入園を選択しました。
もともと夫もわたしも幼稚園出身ということもあり幼稚園派で、保育園に入れることにはやや否定的な立場だったのですが、共働きのためにはやむをえない&子供と日中二人きりは早晩わたしが病む…ということで、保活をスタート。
11月に締め切られた一次募集は見送ってしまったので、1月に締切のあった二次募集に大急ぎで書類を揃えて申し込みました。

実際のところ、4月から入園できるかどうかはわかりません。
どうせ激戦だし…とあきらめていた部分もあったのですが、いずれは入れなきゃいけないんだから…と子どもセンターで保育園について相談してみたところ、とっても具体的なアドバイス(ここに新しく園ができるから入りやすいよと教えてくれたり、家がこのあたりならこことここと…と通える園をリストアップしてくれたり)をもらうこともできました。職員さんは味方で、どうすれば保育園に入れるかを一緒に考えてくれる人なんだなー…と、当たり前のことながら勇気をもらえた気がしています。(ちなみに、わたしが住んでいる区は待機児童ゼロが自慢。この数字を守るために何が何でもなんとかしてくれると信じています)
1歳で育休明け加点がある世帯と戦う(そして負ける)よりは、今のうちから申し込みをしておけば育休世帯と戦うことなく年度途中で入園できる可能性があることや、0歳児でも高めの月齢からしか入れない保育所があることを知り、検討できたことは保活を早めたメリットだったかも。

夫とのこと

妊娠を検討していた頃、いちばん不安だったのが「夫がどれくらい育児できるか」だったのは、さくらさんのnoteにもあったとおり。彼は少し年の離れた弟が2人いるものの、外などで子どもを見てかわいいと言うこともないし、どちらかといえばクールな印象の夫。そもそも子ども好きにも見えない。まぁ最悪子どもはわたしがみればいいし、家事だけでもやってもらえればいいや…と妊娠に踏み切ったものの、生まれてみるとめちゃくちゃ子煩悩。仕事中でも「息子の写真くれ」「息子の動画くれ」と要求してくるし、あちらの実家にも写真や動画を送って一緒に愛でてくれているみたいです。夫は激務なのでどうしても平日はワンオペ(夫は朝のミルクのみ担当)になるけど、休日は1日中みていてくれるので、今のところはOKかなと思えています。
これと反対で「おれ子ども好きだよ!」と言ってたのに「オムツ替えはムリ」とか言っちゃう男性もいるし、正直生んでみないとわからないガチャみたいなもんだな…と感じますが、それでいくとアタリの夫だったなと思っています。

育児も、育児をしながらの仕事も、まだ始まったばかりです。
これからも時々こうして振り返りながら、夫婦と息子にとっていい方法を考えていきたいなと思います。今がベストではなく、よりベターな方法を探すことの連続。育児もそうなんだなーと痛感しているところです。

サポートなんて恐れ多いですが、好きな漫画を買ったりネット配信サービスの利用料を支払ったりさせていただきます!