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口で歩く(小学校中学年男子に読みきかせた本を紹介)No.22

口で歩く
丘 修三(作)
小峰書店

タイトルの「口で歩く」とは?と
手に取った時に思いました。
小学校の課題図書(絶対読んでねリストに掲載)の一冊。

登場人物はタチバナさんという人。
彼は実は身体に障害があり、ベッドに車輪が付いたような
車いす?ベッド?で移動しています。
自分で操作するのではなく、
道行く人に「操作して貰って」移動するのです。

鏡に映る人を見て話しかけます。
駅の方に行くなら押してほしい、みたいに。

押してもらいながら会話を交わすタチバナさん。
会話しながらタチバナさんの魅力に惹き込まれていきます。

健常者とは
障害者とは
という事を3~4年生になると考える授業もあったりしますが、
そんな授業があった時には読んであげると良いかもしれません。

タチバナさんの使っている車いすって
こんな感じかなと思います。

以前、リハビリ機器や福祉機器の会社で働いていて、
展示会に来場されたお客さんが
こんな感じの車いすに乗って来ていて、
こんな車いすもあるんだなと思ったものです。

私が子供の頃、通っていた小学校の横に
身体障害の子が通う養護学校がありました。
時々交流会があったり、
同じ学年の子で往来が出来る子は
授業を一緒に受ける事もありました。
テストもちゃんと受けてましたし。

今は「特別支援学校」という名称に変わり
小学校の横ではなく全く別の所に移転してしまったのですが、
隣にある、という環境はある意味良かったのでは?と
思っています。
相手がやって欲しい事とやって欲しくない事を学ぶ
良い機会にもなっていました。
子供の通う小学校も隣にはなく、年に2回くらい
交流会をやっている程度で、もっと身近に感じて貰える機会が
多い方が良いのではないかなと思ったりしています。

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