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さっちゃんのまほうのて(小学校低学年男子に読み聞かせた本を紹介)No.207

さっちゃんのまほうのて
田畑精一(著) 偕成社

学校で「小学校2年生が読む課題本」に指定されている一冊。
先天性四肢障害児のお話です。

先天性四肢障害児とは?
生まれつき手や足や耳などの形が人と違う形(欠損など)で生まれてきた子供の事だそうです。例えば指が短い・少ない・形が違うなどがわかりやすいかもしれません。

さっちゃんは幼稚園児、幼稚園で友達と遊んだりしている時に、他の子に人と違う手の形を指摘されてしまいます。
さっちゃんや周りの人の思いを通して、手が人とは違う形であっても本人や家族にとっては大事な存在なのだよ、という事を教えてくれる一冊です。

先天性四肢障害児父母の会も参照

私は小学校~中学校にかけて、隣の敷地に養護学校(現在の特別支援学校)があり、養護学校は肢体不自由児の学校だったので、車椅子に乗ったり杖をついて歩く人を良く見かけていました。
学校側も障害の程度が軽い生徒を週に1~2回、授業を受けさせたり、夏や冬に交流会を開催したりしていたので、割と障害のある人という存在は身近だったのですが、
世の中一般的にはあまり身近ではない事に気が付いた時にショックが大きかったです。

高校生の時は同じクラスにさっちゃんの様な先天性四肢障害を持つクラスメートもいて(しかも障害に気が付いたのは同じクラスになって半年以上経ってた)、大学も一緒だったりしたので、これまた身近でした。
こういった本で啓発しなければ知らない人も多いのだなと気が付きました。

小学2年生の時点で絵本で読み聞かせても、果たして覚えているかわからないのですが、覚えてていてくれれば良いなと今は思っています。


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