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Nのために を読んで

記録用の感想文。ネタバレあり。

2回目の読了。1度目は確か高校生の時だったと思う。
その時は、希美の過去に衝撃と殺人事件の真相のこの2点に固執していたように思う。
湊かなえならではのそれぞれの人による主観のすれ違いがあってそれに対してもまたそれね〜という感じ。

今回、改めて読むとそれぞれの人の心の動きとそれによる行動。
そういう内面的なところをじっくり考えながら読んだ。

少しずつだが私にも心が出来てきたのかもしれない。まだまだないけど。

それぞれのNについて考えた。
希美はNたちと言っていた。だから複数人いる。安藤と成瀬くんかな。あとノバラ荘の管理人?
安藤のために嘘をついて野口夫を部屋から出してしまった。

西崎さんは野口奈央子。
犯罪者にしたくなかったから嘘をついた。

成瀬くんは希美。
計画したことがバレたくないから嘘をついた。

安藤は希美と自分。
エレベーターで偶然出会した西崎に希美のことを言われて頭いっぱいになった結果、
チェーンをかけた。
自己保身のために事件に関わってないと嘘をついた。

それぞれの愛が故にできてしまった謎。

初めて読んだ時は
1人で生きていく力を得ようとする希美にすごい共感していた。
私も野口夫婦と会えば希美と同じ感情を抱いていたと思う。

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