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年末感の正体

車を運転していて、ふと思った。

なんだか、年末感がない。

ただ、仕事は月曜には納まっているし、道路は年末ならではの車の混み具合だ。どこに行っても人は多いし、お店は正月用の食材や飾りが華やかだ。
これぞ年末という感じなのだが、イマイチしっくりこない。

少しモヤっとした気持ちを抱えつつ帰宅。
テレビの電源を入れる。
そこでちょうど流れてきたのが、綺麗なピアノの音と澄んだ歌声。

大人になってゆくほど 涙がよく出てしまうのは
一人で生きて行けると信じて止まない

あ、コレだわ。年末感。

その正体は、NHKで放送されていた「ドキュメント72時間」の年末スペシャル。聴こえてきたのは、松崎ナオさんの「川べりの家」だった。
これを聴くと「あぁ年末だ」と感じるのは、毎年この時期にこの番組を観ていたからだと思う。

ドキュメント72時間を観ていると、世の中には本当に色んな人達がいるのだなぁと実感する。
世の中には自分が生きている世界線では登場しない人達が確実にいる。住んでいる場所や境遇など理由は様々だ。
でもその人達も自分と同じ世界に生きている。
みんな同じようなことで笑い、悩み、暮らしている。
それを客観的に見ることができるのが、とても面白いのだと思う。

色んな人達の姿を見て、自分も頑張ろうと気持ちを引き締める。この一連の流れが、きっと自分にとっての年末感だったのだ。

家では2022年のカレンダーが壁にかけられた。
いよいよ今年を終える準備が整ってきた。
そんな感じだ。

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