幻のスターウォーズ
6歳の息子。
最近スターウォーズが気になるようだ。
「あ、ダースベイダーだ!」
「これはストームトルーパーね」
まだ映画自体は観たことがないのだ。ゲームやYouTube、CMなどとのコラボで出てくるスターウォーズの断片だけかじっている様子。
「DVDを借りに行ってみる?」
今日は日曜日。
ヒマだし、TSUTAYAにでも行ってスターウォーズを借りてみようかと声をかけてみた。
「いく!」
二つ返事で車に乗り込んだ。
ただ、スターウォーズについて僕も全然詳しくはない。観たのは、中学2年の時のエピソード1くらい。アナキンスカイウォーカーが、後々ダースベイダーになったくらいしか知識は無い。
さて、何から観たら良いんだろうか。
まぁ、最初はDVDのカバーでカッコ良さそうなのを選ばせればいいか。話の内容は分からなくても、ライトセイバーでバチバチ戦うところがあれば満足できる気がしたからだ。
そんなことを考えながら運転していたら、息子がふいに声をあげた。
「あ、DVD借りても観れないじゃん」
「え、なんで?」
不思議に思いながら息子に聞き返す。
「DVD入れるとこ、もう無いじゃん」
「ん…?」
一瞬考えたが、すぐに「あっ!」と声が出た。そういえば3ヶ月くらい前にテレビを替えたのだった。それまでのテレビには、DVDやBlu-rayを直接入れられるところがあったのだが、今の新しいテレビにはそれがない。
つまり、家の中でDVDやBlu-rayを観る場がないのだ。強いていえば、車の中だがそこで映画を観るのはしんどい。
「…そうだね。借りても、観れないわ」
結果、最終的な判断がこれだった。
TSUTAYAに向かっていたのをやめて、目的が息子と2人でのドライブに切り替わった。
(note更新245日目)
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